「神々と男たち」 グザヴィエ・ボーヴォワ監督 2010年
前々から気になっていた映画をようやく観ることができました。
素晴らしい作品で、これは映画館で観たかったと後悔しています。
内容は、修道士である自分がどう生きるべきか、
極限の立場に立たされた8人の男たちが一人一人神に向き合い、
自分に問いかけ、選択するというものです。
神、信仰について疑うことなく、まっすぐに生きてゆく彼らの姿は、
本当に潔く、美しい。
日々の生活の在り様もとてもすがすがしく、立派という言葉が
当てはまるかと思います。
心と歩調を合わせながら、互いをいたわり日々を過ごす彼らでさえも、
揺らがされる恐ろしい経験、立場。
自分の信仰を見失いそうになることもありますが、
真実を言葉にし、仲間に支えられることで、乗り越えていきます。
キリスト教と神と信仰。
これは、私にとって長い間考え続けている問題でもあります。
神のいない世界で生き続けるのか?と常に問いかけています。
自分にとって切り離すことのできない問題を、
これほどストレートに問いかけられて、
なかなか心の整理がつかない状態です。
ですので、この映画については、これから先も考えさせられることかと
思われます。
この作品は現実に起きた事件をもとに描かれており、
フランスでも大きな反響を呼んだそうです。
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