簡単な哲学入門書を読んでいて
もっとも関心を引いたのがミシェル・フーコーの仕事でした。
その頃は体調もすぐれず、
集中力を全く維持できない状態でしたので、
そのうちに読み始めることができればと
楽観的に考えていました。
それから十年以上が経ち、
手元を確かめてみれば、
フーコーを読むなんてまだまだ出来ません。
人から哲学系の本は若いうちに読んでおいた方がよいと
言われたことがあります。
20代の頃に出会っていれば、
人生も変わっていただろうとも思います。
人間の思考など簡単には変わらないものでしょうが、
入門書を読んだり、伝記を読んだりしてして思うには、
きっと天地がひっくり返るくらい、
物事の見方、思考、発想に刺激を受けそうな予感がしています。
少しずつフーコーの本を手に入れて、
いつ訪れるかわからないその日に備えています。
つい最近は新潮社から「カントの人間学」が出版されました。
「狂気の歴史」の副論文ですから、
これもぜひ揃えておきたい。
そう願いつつも、
不器用で一つのことしかできないものですから、
ユルスナールに本気で取り組むのであれば、
フーコーまで届かないかもしれません。
覚悟して選び取ることが必要なのでしょう。
その日が来るまで、
フーコーは大切においておきましょう。
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