2011年6月30日木曜日

あらためまして、こんにちは

新しいパソコンがやってきました。
東芝dynabookのT351です。
白くて横長のちょっと初々しい奴です。

これから色々と使えるようにセッティングしていくところです。

パソコンを選ぶ際に感じたのは、
もうすっかり家電と同様だということ。

とはいえコンセントを入れただけで使えるわけではありませんから、
ユーザーに合わせて、コーディネイトしてあげねばなりません。
自分の使いやすいようにするために、
あれこれ遊びながら、セッティングしていこうと思います。
読書だけでなく、こちらも時間をぽちぽちかけながら。

2011年6月23日木曜日

PCクラッシュ

が~ん。
自宅のパソコンが潰れてしまいました。
去年2回も修理に出しましたが、
もう7年目に入るので、
いい加減にあきらめます。
しっかり働いてくれたから。

さて、新しいPC選びです。
これはまた楽しい作業ですね~。
いそいそ。

2011年6月19日日曜日

湿疹

読書と全く関係のない、このごろの話です。
近頃これまで順調に使っていた化粧品がぴりぴりとするようになりました。
比較的穏やかな保湿タイプを選んでいたはずなのにと、
少々悩んでいましたが、
そこへ湿疹が発生。顔が赤らんでいます。
かさかさするし、なにしろかゆいです。
仕方なく皮膚科に出かけ、塗り薬を処方してもらいました。
もともと首や肩など皮膚の弱いところに湿疹ができることがあったので、
少しはアレルギーがあるのはわかっていたのですが、
顔に出るとやはり抵抗がありますね。

というわけで、化粧品も敏感肌用のものにチェンジ。
しばらくはおとなしく様子を見ようかと思います。
お肌も曲がり角のお年頃ですし、
体調や気候の変化もあるので、不思議はありません。

このごろは読書も進まない低迷期でもあるので、
ダウン気味なのかもしれません。

2011年6月15日水曜日

「記憶の山荘」などを購入

常用のお薬が多少多くて効き過ぎているのか、
眠くてたまりません。
お休みの日はほとんど寝ています。
起きている時間を片手で数えられるくらい。
お薬の量の調整をしなくては。
というわけで読書はちっとも進みません。
困ったなあ。

そのくせ、本屋さんの近くに行くと、
寄らずにはおれません。

今回の買い物は、
しばらく前からみすず書房のHPで気になっていたトニー・ジャットの
「記憶の山荘:私の戦後史」。
歴史のコーナーで見つけたのですが、
現代史の研究者として著名な方のようです。

そして「フランス文学をひらく」慶應義塾大学フランス文学研究室。
これは、フランス文学を文学史の視点ではなく、
文化等の個別のジャンルから光を当てた文学研究の本のようです。
大学の授業みたいな感じで面白そうです。

帰ってから本棚を眺めてみたら、
すぐにでも読みたい本がずっしりと積んであります。
スーザン・ソンタグ、アッシジのフランチェスコについて書かれた本、
マルグリット・デュラスの伝記評論、ムーミン関係、
シモーヌ・ヴェイユも棚上げだし、
始めたばかりのプルーストが待っています。
一日の数時間を読書に当てられたらいいのですが、
現実には集中力と体力が持ちません。。。

まずは、「追悼のしおり」を続いて読んでいきましょう。

2011年6月12日日曜日

梅雨の日曜日

雨降りですね。
この梅雨の時期から夏にかけて、
被災された方々はどのように過ごされているのかと、
気になります。
目がまわりそうなくらい多くの課題が山積しています。
政治家の駆け引きを見ていると、
やることまだあるやろ!とつい呟いてしまうのでした。
そういう自分も何一つできていません。

職場ガーデンではアサガオが元気に蔓を伸ばし、
ラベンダーが次々と咲いています。
ラベンダーは摘んで、乾燥させて、家で飾っています。
この小さなドライフラワーのおかげで、
部屋がほんのり草の香りがします。

今週は仕事がひと段落するはずなので、
落ち着いた日々をすごせるかなと期待しています。

2011年6月9日木曜日

「追悼のしおり」その②

第一の章“出産”を読み終えました。

母フェルナンドは一瞬意識を取り戻したときに、
“自分がどこへ行こうか理解できた瞬間のひとつに”
夫にこう言ったのです。
「もしもこの子が修道女になりたいと思うことがあれば、
 その願いを邪魔しないでほしい。」

父ミシェルはそのことを一言も伝えたことがなかったし、
叔母ジャンヌも口を噤んでいたので、フロイラインだけが、
くどくどと繰り返し言い聞かせたようです。
その言葉から、娘は母の勧めの由来を推察します。
そして自身はその言葉だけでなく、“自由を不当に侵害する”事柄から、
後ずさりするのでした。
もう7,8歳の頃にはそういった自我がはっきりと芽生えているのでした。

53年もの歳月を経て、ユルスナールは母の墓地を訪ねます。
その際には「黒の過程」で描かれたミュンスターの街にも立ち寄っていて、
その街とその背景にある歴史をなぞっていますが、
ここには、人間のある一つのありのままの姿が記されているように思われます。
そしてブリュッセルの古典美術館ではブリューゲルの作品の何点かを
鑑賞しています。ブリュッセルに行ってみなくてはなりません。

母方の墓地を訪ね、その一族の名前を思い返すとき、
“これらの墓石について思いめぐらしながら気づいたのは”
“私がこれらの人々を不当に自分に引き寄せているということだった。”
ユルスナールを読んでいてよく思うことは、
私たちが考えたり、ふと頭の中をよぎるような想いを、
ユルスナールははっきりと解析して、言葉に置き換えているということです。
ひとつひとつ立ち止まって考えることを止めてしまい、
足早に先へ進もうとしている力を、ユルスナールは差し止めます。

母フェルナンドが残したものの内、処分できなかったもの、
手紙や文書、身につけていた小物などを父ミシェルは小箱にしまいこみました。
それらをのちにどのように扱ったか、ユルスナールは一つずつ片付けていきます。
“私たちは人間的個性なるものにこんなにも執着しているが、
 それがいかに取るに足らぬものかを証し立てるのは、その個性を支え、
 時にはその象徴ともなるオブジェ類が、やがてそれ自体無効となり、
 損なわれ、最後には消滅する速さをおいてほかにない。”

ユルスナールの文章を辿りながら、果たして自分はどうであったかと考え、
そしてユルスナールの下す結論にしぶしぶながら同意する。
そんな読書となっています。

2011年6月8日水曜日

「追悼のしおり」その①

ようやくユルスナール「追悼のしおり」を読み始めました。

第一章は“出産”。
ブリュッセルでマルグリットが生まれたことを指しています。

この章では、父ミシェルと母フェルナンドが、
ブリュッセルに居を構え、生活を始めた前後の頃の話が
詳しく書かれています。
人から聞いた話がほとんどのはずなのに、
まるで自分で見たか、直接聞いたか、創作しているかのように、
筋も自然に成り立っています。

主に母フェルナンドがどのような人であったか、
独特な魅力の持ち主で、とくに声が美しかったようです。
想像力と奇想に満ち、読書好きで、古典語も少し理解した
とても信心深い人だったようです。
そして体の不自由な姉ジャンヌを深く愛し、
ジャンヌのお世話していた幼女の頃からの子守役であったフロイラインを
とても大切にしていました。

五人の兄弟と四人の姉妹を持ったフェルナンドと、
再婚したミシェルには、ノエミという大きな権力を握った母がいました。
この章ではこのノエミの横顔が少し見られます。
ミシェルはユルスナールが生まれたときには49歳。
始めの結婚生活は15年も続いて、
既に19歳になる息子プチ・ミシェルがいました。
プチ・ミシェルは祖母ノエミのお気に入り。
なので、ミシェルに二人目の子供が生まれたことを、
あまり快く思っていなかったようです。

ユルスナールを難産の末生んだ母フェルナンドは、
産褥熱と腹膜炎のため、10日後亡くなります。

というような内容は生を受けた人には誰にでも個々にあるエピソードですが、
ユルスナールは人々の心理を推察しながら、
特に父ミシェルの立場を踏まえて、描いています。
そして、ユルスナールらしい慧眼を用いた言葉で、
人々の言動を受け止めています。
その1900年当初の当時、彼らのような貴族の末裔たちが
暮らしていた実態を書きとめているというわけです。
出産がどのように考えられ、受け止められていたか、
一つのケースとして見ることができるでしょう。
ノンフィクションとも違い、小説でもない、
回想という形に冷静な客観性を用いたユルスナールならではの
仕事と思われます。
自分のことを愛情を込めた上で、
これだけ淡々と話を運ぶのは難しいことだと思います。

まだ47ページまでしか読めていないので、
“出産”の章は続きが残っています。
これからどうなっていくのでしょう。
大切に少しずつ読んで参ります。

2011年6月5日日曜日

充実しない日々

しばらくは大きな予定も無いことだし、
平和に読書を楽しみたいと思っていたのに、
仕事で思わぬアクシデント発生。
とたんに弱気になってしまいます。

弱気になったら、
馬鹿馬鹿しいことを考えたりして、
脱線が続いてしまいます。

というわけで、
全く読書が進んでおりません。
手元にはこんなに素敵な本がどっさりあるというのに。

来週は方向転換して、
スィートな気分で参りたいと思います。

2011年6月3日金曜日

レミントン10周年

いつもお世話になっているサイトの
“堀江敏幸教授のレミントン・ポータブル”が10周年を迎えられました。

堀江敏幸さんの本や寄稿、講演等のニュースを事細かく、
いち早くお知らせしてくれますので、
堀江さんファンには無くてはならないサイトです。

6年くらい前にその存在を知り、
関西でのオフ会にも一度参加させていただきました。
同じ作家の作品を愛する人々にお会いできたのは、
とても貴重な体験でありました。

堀江さんの活動が飛躍されるとともに、
このサイトもさらに多くの人が訪れて、
覗くこともとても有意義で、楽しませていただいています。

管理人の齋藤氏のますますのご活躍をお祈りしております。