12月16日の日経新聞朝刊に、
栩木伸明さんの「ロバとクリスマス」というエッセイが
寄せられていました。
栩木さんが小学5年生のときに読んだ鳥たちに説教をする
聖フランチェスコの逸話。
ずいぶん時を経てから訪れた聖フランチェスコ聖堂のあるアッシジ。
ジョット―のフレスコ画。
そこで出会ったロバたち。
“ロバは愚鈍の象徴のように見られているけれど、
頑固なのは節操が堅い証拠だろう。柔和で働き者で、
頼りがいのあるロバの風貌には、人間が身勝手に
あてがったイメージさえ、どこ吹く風と受け流しそうな
風格が感じられる。・・・働き者のロバはフランチェスコ
だけでなく、農家や町の人にも愛される、身近な
「兄弟」だったのだ。”
とても気になる存在の聖フランチェスコ。
聖人の中では最も親しまれている人かと思われます。
こういう人がいるから、キリスト教に惹かれるのだろうと、
自分のことを考えます。
そして須賀敦子さんも何度も通ったというアッシジの町。
丘の上の聖堂。
やはりジョットーのフレスコ画も観てみたい。
聖堂の前には、
キリストの生誕の場面を等身大の人形で作り、
祀ってあるそうです。
キリスト生誕の場面を再現したつくりものを
「プレセピオ」と呼ぶそうです。
そのプレセピオの小さな置物が欲しいと、
偶然、今年、悩んでいたところに、
そういうお話でした。
そしてロバ。
昔から人々たちに親しまれ、力になってくれたロバたち。
自分の手元にも、可愛いロバの置物があります。
馬よりもちょっぴり愛嬌があるような気がして、
親しみやすく思っていますが、
まだ実物と遭遇したことがありません。
いつの日か荷物を背負ったロバと道で出会い、
頭をなでて、草を食ませてみたい・・・
想像はどんどん妄想になっていくのでした。
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