2014年10月21日火曜日

須賀さんの手紙

先日、新聞に須賀敦子さんから知人宛ての手紙、55通見つかったことが、
掲載されていました。
今日の朝日のネットにも同じ内容の記事が載っていたので、
ずいぶんと大きな話題になっていると、感じています。


須賀さんが晩年心を開いて語ることのできた知人ご夫婦とのことです。
写真には万年筆を使ったと思われる須賀さんの柔らかい文字が書かれた手紙が。


須賀さんが亡くなられてからずいぶん時間は経つのですが、
著作を読んだりしていると、まだ近くにいらっしゃるような気がします。
そういう存在の人の手紙・・・を読む・・・複雑です。
全集にも、書簡はいくつかありますが、
このたび見つかった手紙は、日本に戻られてからのものでもあり、
あまりにも近い過去のような気がするのです。


須賀さんはなんと言われるでしょうか。
妹の良子さんにすべてを託していらして、
ご自身の手を離れているから、もういいのよ、と言われるかもしれませんし、
ちょっと恥ずかしいわね、とおっしゃるかもしれません。
なんて、勝手に想像しています。


このお手紙、神奈川近代文学館での須賀敦子の世界展で一部展示されるそうです。
また、10月24日に創刊される「つるとはな」に2回にわたって掲載されるそうです。


この「つるとはな」も編集者の方に関心があるので、読んでみたいですし、
そうして、須賀さんのお手紙を読むことになるでしょう。

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