去る4月2日、
ポルトガルの映画監督マノエル・ド・オリベイラ氏が亡くなられました。
享年106歳。
いつまでもメガホンを執っておられることに、
感嘆の念を抱いていました。
もう、信じられないくらいの御歳なのに、
ずっと映画に寄り添い、
惑わされることなく、ご自身の作品を撮られていました。
新作が出るたびに、驚きも感じていました。
観たことがあるのは、
「家路」と「永遠の語らい」の2本のみ。
欧州映画の王道を行く映画であり、
現代性も瑞々しさも繊細さも兼ね備えており、
人間の重みを感じさせる作品には、
とても感激したのでした。
感情を自然に取り込んだ表現には、
親しみやすさもありました。
もう新作を観ることはできないけれど、
膨大な作品の数々に、オリベイラ氏が込めた想いを、
私たちは永遠に手放すことはないでしょう。
合掌。
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