語学を勉強していて痛感するのは、
単語の知識が不足しているとどうにもならないということです。
とくにヒアリングは、
「知らない単語は聞き取れない」という事実が存在します。
文法で補うことはもちろんできますが、
基本的に単語力は必須ですね。
プルーストを読みながら考えていたのは、
同じことが読書にも当てはまるということです。
知っていることについては、
頭だけで理解していること、体験上知っていることなどは、
割合スムーズに読み進めることができてはいるものの、
その部分だけ読んでいるに過ぎないかもしれない。
自分の知らない用語は調べればわかりますが、
知りえない感情や様子については、
なんとなく読むだけで終わっていて
ほんとうは理解できていないのかもしれない。
そして恐ろしいのは、
もっとも作品の中で重要なことや、
自分にとっても理解しておくべき重要なことを、
読めていないかもしれないということです。
プルーストが長々と書き連ねていることを、
なんとなく読んでいて、
これは肝心なところが読めていないかもしれない!
とふと不安がよぎったのでありました。
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