手元に1964年発行の「ハドリアヌス帝の回想」
マルグリット・ユルスナル著 多田智満子訳 白水社があります。
すっかり赤茶けていて、
軽いフランス装なので表紙もだいぶ痛んでいます。
これは父親の書棚にあったものを譲ってもらったものです。
子供の頃から背表紙だけは見ていたので、
こういう名の作家がいることだけは知っていました。
まさか、今になって自分がこの作家にこれほど親しみを持つようになるとは、
思いもしませんでした。
2,3年前にこの「ハドリアヌス帝の回想」に挑戦してみたのですが、
とても難解で、想像力も及ばず、
一通り目を通しただけに終わってしまいました。
ギリシア、ローマ時代に関する知識が無さ過ぎることも大きいと思います。
もうちょっと準備をして、
しっかり読めるようになりたい。
遥か彼方の時を越えるためには、
どのような支度が必要なのでしょうか。
2009年11月14日土曜日
2009年11月13日金曜日
どんぐり
しばらく暖かな日が続きましたが、
秋は静かに深まっています。
桜の葉も赤くなりぱらりぱらりと散っていますし、
山茶花の花も咲き出しました。
駅のそばに大きなどんぐりの樹があります。
足元にどんぐりを見つけるまで気がつきませんでした。
見上げると小さなどんぐりの実がたくさん生っています。
秋の実りに嬉しくなりました。
煉瓦敷きの歩道には、
ぽろりぽろりとどんぐりの実が落ちています。
哀れ、次の世代を向かえることができません。
この頃は子供の遊び道具にもなりません。
慰めの言葉はどこへやら、
茶色い丸々とした姿を見て、
つい踏みつけてみたくなりました。
ぽんと一踏み、
ぱちりといい音が鳴ります。
縁起のいい音だと楽しくなって、
ぱちりぱちりと踏みつけてまわります。
少々後ろめたく感じながらも、
これから毎秋の風物詩になりそうです。
秋は静かに深まっています。
桜の葉も赤くなりぱらりぱらりと散っていますし、
山茶花の花も咲き出しました。
駅のそばに大きなどんぐりの樹があります。
足元にどんぐりを見つけるまで気がつきませんでした。
見上げると小さなどんぐりの実がたくさん生っています。
秋の実りに嬉しくなりました。
煉瓦敷きの歩道には、
ぽろりぽろりとどんぐりの実が落ちています。
哀れ、次の世代を向かえることができません。
この頃は子供の遊び道具にもなりません。
慰めの言葉はどこへやら、
茶色い丸々とした姿を見て、
つい踏みつけてみたくなりました。
ぽんと一踏み、
ぱちりといい音が鳴ります。
縁起のいい音だと楽しくなって、
ぱちりぱちりと踏みつけてまわります。
少々後ろめたく感じながらも、
これから毎秋の風物詩になりそうです。
2009年11月12日木曜日
「ノーサンガー・アビー」
「ノーサンガー・アビー」 ジェイン・オースティン著 中野康司訳 ちくま文庫
オースティン20代の処女作、意欲ある作品です。
それまでのヒロイン小説の概念をことごとくひっくり返し、
パロディ化して、新しいヒロイン像を作り上げています。
小説に対する意識も盛り込まれていて、
読者にも容赦がありません。
とはいえ、作品そのものを現代において読んでみるならば、
筋も内容も面白いのですが、
少々理屈が多く、
多少強引で、
作者の意図がはっきり出ている点において、
その後に書かれたものより、
楽しみにくいように思えます。
ちょっと厳しいでしょうか。
オースティン20代の処女作、意欲ある作品です。
それまでのヒロイン小説の概念をことごとくひっくり返し、
パロディ化して、新しいヒロイン像を作り上げています。
小説に対する意識も盛り込まれていて、
読者にも容赦がありません。
とはいえ、作品そのものを現代において読んでみるならば、
筋も内容も面白いのですが、
少々理屈が多く、
多少強引で、
作者の意図がはっきり出ている点において、
その後に書かれたものより、
楽しみにくいように思えます。
ちょっと厳しいでしょうか。
2009年11月11日水曜日
ISLAYと「もし僕らのことばがウィスキーであったなら」
ISLAYという名のBarでウィスキーをいただきました。
まず、大好きな定番Laphroaig10年をストレートで。
次は林檎の香りが特徴のArdbegをストレート。
三杯目はちょっと度数の高いCaolila26年をストレートで。
どれもとても美味しく、
心地よく酔いがまわりました。
同伴の2名が楽しくおしゃべりをしているのを聞きながら、
ゆっくりくつろぎます。
ウィスキーを飲むときは、
必ずこのお店と決まっています。
種類が豊富で、
微妙なニュアンスを汲んでくれるマスターが居るのです。
一瞬この時間がいつまでも続いたらいいのに、
などと思ってしまいます。
ウィスキーについて知識はなくても楽しめるのが、
「もし僕らのことばがウィスキーであったなら」 村上春樹著 新潮文庫
です。
村上春樹さんの本は基本的に読みませんが、
この本はウィスキーを愛する気持ちを共有できる、
嬉しいエッセイです。
美しい景色の写真も多くて、
遠いアイルランドに出かけたくなってきます。
2009年11月10日火曜日
「高慢と偏見」
「高慢と偏見」 ジェイン・オースティン著 中野康司訳 ちくま文庫
オースティンの作品はいずれも大変面白く読めますが、
中でもこれは傑作といっていいでしょう。
文章のシンプルさを基本に、
物語の筋、展開、人物造詣、
背景、会話の妙味、
どれをとってもバランスが良く、
客観性が保たれており、
流れもスムーズで、無理がありません。
欠点があまり無いように思えます。
筋を追うだけでも充分楽しいですが、
この作品は主要人物のダーシーとエリザベスの
精神的成長を掴んでいくのが重要です。
タイトルの意味がよくわかります。
この新訳で読みやすくなり、
理解しやすくなっています。
旧訳にもそれなりの良さがありますが。
ちくま文庫からは、
エマ・テナントによる続編も出ています。
一読しましたが、
個人的にはあまり必要はないものと思います。
続編というのは難しいところです。
水村美苗さんの「続 明暗」ような作品もあるのですから。
これで勢いが点き、
オースティン街道をもう一歩進みます。
今日から「ノーサンガー・アビー」です。
一番大好きな「説得」を最後に持ってこようと思います。
オースティンの作品はいずれも大変面白く読めますが、
中でもこれは傑作といっていいでしょう。
文章のシンプルさを基本に、
物語の筋、展開、人物造詣、
背景、会話の妙味、
どれをとってもバランスが良く、
客観性が保たれており、
流れもスムーズで、無理がありません。
欠点があまり無いように思えます。
筋を追うだけでも充分楽しいですが、
この作品は主要人物のダーシーとエリザベスの
精神的成長を掴んでいくのが重要です。
タイトルの意味がよくわかります。
この新訳で読みやすくなり、
理解しやすくなっています。
旧訳にもそれなりの良さがありますが。
ちくま文庫からは、
エマ・テナントによる続編も出ています。
一読しましたが、
個人的にはあまり必要はないものと思います。
続編というのは難しいところです。
水村美苗さんの「続 明暗」ような作品もあるのですから。
これで勢いが点き、
オースティン街道をもう一歩進みます。
今日から「ノーサンガー・アビー」です。
一番大好きな「説得」を最後に持ってこようと思います。
2009年11月9日月曜日
Brad Mehldau
ブラッド・メルドーはジャズピアニストとして、
人気も実力も兼ね備えた人ですね。
よく聴いているのは「House on Hill」。
何度聴いても新鮮で、飽きることがありません。
理知的な響き、両手の巧みなタッチ、
パッションも溢れていて、
つい聴き入ってしまいます。
ライナーノートも自分で書いてしまう程の
こだわりと知性の持ち主だそうですが、
音楽だけでも十分に思えます。
パット・メセニーとのカルテットも快作です。
異質なもの同士のように思えますが、
これが素晴らしいコンビネーションで、
新しいジャズを聴かせてくれます。
人気も実力も兼ね備えた人ですね。
よく聴いているのは「House on Hill」。
何度聴いても新鮮で、飽きることがありません。
理知的な響き、両手の巧みなタッチ、
パッションも溢れていて、
つい聴き入ってしまいます。
ライナーノートも自分で書いてしまう程の
こだわりと知性の持ち主だそうですが、
音楽だけでも十分に思えます。
パット・メセニーとのカルテットも快作です。
異質なもの同士のように思えますが、
これが素晴らしいコンビネーションで、
新しいジャズを聴かせてくれます。
2009年11月8日日曜日
「高慢と偏見」読書中
買ったばかりの「高慢と偏見」ジェイン・オースティン著
を読んでいます。
とても読みやすくわかりやすい訳で、
驚いてばかりです。
このシーンでこんな表現がされていたのか!
などと、別の本を読んでいるような感覚もあります。
もちろん筋も人間造詣も同じではあるのですが、
現代風にすると、こんな言い回しができるのだと、
感心しています。
読み終わったら、岩波文庫と照らし合わせてみようと
思っています。
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