2016年1月4日月曜日

あまりの暖かさに

例年ならば冷え込むはずの1月なのに、
これほど暖かいとどうも調子が狂う・・・とお困りの方も多いでしょう。
経済、産業、農業、漁業等いずれにしても、
寒いときには寒く、雪が降るべきときには雪があり、
でないと、社会全体に影響を及ぼしてしまいます。


寒がりの私には、手足や背中の冷えが無い分、
過ごしやすく助かっているのですが。


庭の蝋梅はついに満開になってしまいました。
半月以上は早くなっています。
困った、困った。


日本では暖冬ですが、他の国々の様子はどうなのでしょうか?
メディアももっと海外のニュースを多く取り上げる方がいいでしょうね。
もう日本だけでは成り立たないのですから。


お正月には少々TVを観ましたが、たわいのない内容が多いような。
私にTVは、ニュースとスポーツで十分なようです。


暖冬の話題に戻せば、
せめて1月下旬から2月には寒波がやってきてほしいと、
私さえも思うのでありました。

2016年1月3日日曜日

三が日終了です

お正月休みもとうとう終わりとなります。
皆さま、ゆっくりとされたでしょうか。
おかげさまで、私は仕事のことをすっかり忘れ、
食事と用事以外の時間はぼんやりと過ごして、
のんびりすることができました。


観たかったDVDは2本もあったのですが、
それさえもパス。


本の片付けは進んだものの、
読書は目次だけに目をとおすだけで、
あまりの重量感におっとっと。
これらの本を読むには、
精神状態が安定・・・安定しているのですが、
どうもそちらにシフトできていません。
この調子でいくと今年の読書量はさらに減りそうです。
読みやすい本を手にするのは楽ですが、
自己嫌悪に陥ってしまうので、それもほどほどにせねば。


同時に提出期限が定められている勉強のことを考えると、
ううっと、頭がさらに重く・・・なんて言っている場合ではありません。
明日から仕事も始まることですし、
気持ちを切り替えて前進すべし。


と、ここには書いておくことにします。

「さようなら、オレンジ」

「さようなら、オレンジ」 岩城けい著 ちくま文庫


この本は新人が対象の太宰治賞を受賞し、
芥川賞の候補にもなり、話題となりましたので、
タイトルをご存じの方も多いかと思います。


文庫版には小野正嗣さんの解説が付されていまして、
こちらをお読みいただければ、
私は何一つお話する必要がございません。


ですが、かいつまんでおきますと、
舞台はオーストラリアと思われる外国の土地、
主人公はサリマというアフリカからの移民女性です。
サリマの語りと並行して、日本人女性が手紙という形式をとって、
自身の内面を語ります。
まず、サリマという女性の心理が丁寧に書かれており、
それは、私たちの心に届く強さを持っています。
サリマだけを追っているだけでも十分ですが、
日本人女性ハリネズミの手紙がさらに私たちを揺さぶります。
構成、筋書きが凝っていることにより、
素人さは脱していて、ぐいぐいと読ませる力がありますし、
テーマは決してめずらしいものではないのですが、
リアルさを優しい心で包んだ文章は、
私たちの眠っている心理を呼び起こさせます。
率直に感動させられた一冊でありました。

今年の抱負、体調については

数年前のことを思いだすと、
頭が痛くなる、メルトダウンはずいぶん少なくなりました。
たぶん今の仕事に慣れてきたからだと思うのですが、
それでも夕方のお薬を飲むとほっとします。
これ以上は無理、といつも考えて残業は避けるようにしています。


ただ、緊張が解けるとお腹イタイタが発生したりします。
これをコントロールできるといいのですが、
難しいかと思われます。

体調がかなり良くなっていると思われることに、
睡眠時間が少々短くなったのです。
お休みの日はしっかりお昼寝もしますが、
以前はもっと寝ていましたので、
だいぶましかと思います。


この調子でいきましょう、とかかりつけの先生もおっしゃっていて、
基本的には、精神面で落ち着いていることが重要です。


油断すると、どうなることか、想像がつかないこともあるので、
やはり、体調には気を配って生活したいと考えています。


発病して17年、長いおつきあいとなりました。
精神的にダメージを受けておられる方には、
ゆっくりと治していきましょう、と声をかけたいとおもうばかりです。

2016年1月2日土曜日

「現代小説クロニクル2000-2004」

「現代小説クロニクル2000-2004」


時代も2000年に入ると、
すっかり現代小説らしくなります。


「生きる歓び」 保坂和志
「砂売りが通る」 堀江敏幸
「われら猫の子」 星野智幸
「半所有者」 河野多惠子
「インストール」 綿矢りさ
「逆水戸」 町田康
「入学式」 佐藤洋二郎
「蛇にピアス」 金原ひとみ


次々と作品を発表されている保坂さんの作品は、
比較的言葉を使いこなして物事や心理を表現しようとしているような
印象を受けました。
対照的に堀江さんの作品は行間からにじみ出てくる余韻が生きているように
感じられるのですが。


星野智幸さんの「われら猫の子」は、現代小説の鏡ともいえるかも
しれません。構成といい、テーマといい、主人公の心理描写といい、
明快でいて、コンパクトにまとめられていて、読後の余韻も残ります。


「半所有者」は意欲作ではありますが、
こういった作品が私を悩ませます。
「蛇にピアス」も同様で、年齢を感じさせない書き手の冷静さに、
どのように受け取っていいのかわからないのです。


金原さんと同時に芥川賞を受賞された綿矢さんの作品は、
若さと瑞々しさを感じさせます。
題材が今日的であることもリアリティがありますね。


「逆水戸」、これも泣かされました、わからんと言う意味で。
大変面白いのですが、作品の意図がわかりません。
頭固くてすみません。


「入学式」はここに取り上げる意味が不明です。
古風な題材、変わらぬ人間関係、短編としての出来具合とは別に、
現代的とは思えないのでした。

2016年1月1日金曜日

2016元旦

あけましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いいたします。


元旦も飲むことから始まってしまった我が家です。
しっかりおせち料理とお雑煮もいただいて。
年賀状を皆で読み、
父宛の面白い年賀メールを読んでもらったり。
基本的にいつもと変わらないので、
ほんとにお正月かな?という気分です。


お昼寝の時に夢をみたのですが、
これは初夢とは言わないのでしょうか?
今晩寝てからかな?
いい夢がみたいですね。


今年の抱負・・・?
秘密大作戦を遂行すること。
この内容をつまびらかにすることは、
あまりに恥ずかしいので、
ぽつぽつご報告してまいりましょう。
第一弾はただいま4日目で、順調です。
それから、英語再入門です。


勉強もせねばなりません。
ささっとすませてしまいましょう。
試験もあるのですが、
間に合うようにできたらいいな。


それから毎朝もう30分早起きして、
ちょっとだけ早めに出勤すること!


今、気になる音楽に、
ぼくのリリックのぼうよみ、というミュージシャンがいます。
なんと高校生のラッパーらしいです。
ぜひアルバムを聴いてみたいです。
2月3日には大橋トリオの新作も出るそうで、
今年も色々と楽しみたいと思います。


美術展もあちらこちらに足を運びましょう。
兵庫県立美術館でモランディ展をしているので、
第一弾はそちらになりそうです。


読書は、まずはユルスナールをしっかり読むこと!
後はそれから考えることにします。


今年も楽しいことを考えて、
生き延びたいのでありました。
仕事もぼちぼちやっていこうと思っています。
それは自分だけの力ではどうにもならないので、
皆と仲良く、要領よく、しっかりポイントを押さえて、と。


そんなツキスミですが、
今年もお付き合いをよろしくお願いいたします。

「現代小説クロニクル1985-1989」

「現代小説クロニクル1985-1989」


この1985年ころはいわゆるバブル時代と呼ばれる
異様に経済も景気も華やかな時期でありました。
この時期を頂点として、その後はあっという間に
複雑に変化していくのです。
若手の人々は新人類と称され、年長の人々からは、
理解を超えていると言われたのでした。
私も世代的には新人類にあたりますが、
今となれば、高度成長期に育った価値観を持つ子供たち、
時代の変わり目に立ち会ったといえるでしょう。


さて、ここには新しい時代にふさわしい作家たちが
登場しています。


「象の消滅」 村上春樹
「ユダヤ系青二才」 島田雅彦
「ジャッカ・ドフニ―夏の家」 津島佑子
「鍋の中」 村田喜代子
「スティル・ライフ」 池澤夏樹
「一ぺんに春風が吹いて来た」 宇野千代
「大きなハードルと小さなハードル」 佐藤泰志


「象の消滅」はその名のとおり、
飼育されていた象が世話係とともに、
いきなり消えてしまった話です。
ずっと象に注意をはらっていた主人公は、
その奇妙さに自分の感覚のバランスが崩れてしまったと語ります。
虚無と心理感覚のバランスがあやうくなるのは、
村上作品の特徴の一つだと思っていますが、
この小さな作品にも象徴されているといえるでしょう。


「ユダヤ系青二才」は初期の島田作品を思い出させます。
わざと小難しく書かれております。
若さとオリジナリティを求め紆余曲折する、
すなわち自分とは何者か?というテーマと読みました。


「ジャッカ・ドフニ」はかなり難しく、重いテーマの作品です。
それをすくい上げるように描写しながら表現する筆力に、
思わず感嘆しました。
津島佑子さんのほかの作品も読んでみたいです。


「鍋の中」は芥川賞を受賞していますので、
ご存知の方も多いことでしょう。
タイトルは地味目ですが、味わい深い作品です。
読みやすかったことも意外でした。


「スティル・ライフ」も芥川賞受賞作品です。
当時すでに池澤さんの小説やエッセイを読んでいた
人間としては、高い評価も当然と言う感じでありました。
今読んでも古さを感じない、個人的に好みの作品です。


「一ぺんに春風が吹いて来た」はその当時、非常に人気があった
宇野千代さんの古風な作品です。
この方の人生が華々しいだけに、かなりの御年になってから、
作品が再評価されたことは、今の年長の方々にも興味深いことでは
ないでしょうか。


「大きなハードルと小さなハードル」この著者について私は何も
知りませんでした。離婚の周辺について書かれていますが、
その頃からでしょうか、離婚は不思議でもなくなったのは。
ただ、人物設定としては、離婚もやむを得ないというようになっています。
これも今後に訪れる時代変化の布石であったと思ったりします。