2010年6月30日水曜日

死闘

パラグアイ対日本。
よくがんばりました。
素晴らしいチームプレーを見せてくれました。
もう言うことはありません。
日本のプレースタイルが世界で充分に通用することが証明され、
これから更にレベルアップしていくことでしょう。
うるうる。
皆々お疲れ様でした。

2010年6月29日火曜日

パソコン修理

myパソコンを再び修理に出すことになりました。
しばらくはこのブログの更新も休み休みになります。

ざっと見積もりをしてもらったら、
安いパソコンが充分買える値段でした。
買い替えることになるかもしれません。
キーボードの取替だけで終わったらいいのですが。

TVが無い生活は我慢できても、
パソコンの無い生活は考えられませんね。
つらいところです。

2010年6月28日月曜日

梅雨を通り越して

しとしとと雨の降る梅雨の合間に晴れる日があると、
凄い湿度で体が重くなるほどです。
じっとり汗をかいてぐったり。

今日はそんな梅雨の中日というよりも、
いきなり夏日。
ぎらぎらと陽射しが照りつけます。

朝顔たちも蔓を伸ばし始めて、
アゲハ蝶がはたはたと舞っています。

本当の梅雨明けにはまだ半月近くありそうですが、
夏場を乗り越えるための体力をつけておいたほうがよさそうです。
じっと暑さを耐えるだけでも疲れます。

食いしん坊ですから、
夏も美味しいものがたくさんあるので、
食欲は落ちません。
消耗する以上に食べてしまうのが難です。

2010年6月27日日曜日

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またしても、パソコンクラッシュです。
キーボードがまともに動かなくなってしまいました。
ごらんのとおりのタイトルです。

今年はパソコン受難の年であります。

2010年6月26日土曜日

「苦いオードブル」

「苦いオードブル」 レックス・スタウト著 矢沢聖子訳 ハヤカワ・ポケット・ミステリ

この本が出版されたのは1940年。
アメリカはニューヨークの古き良き時代の推理小説です。
レックス・スタウトといえば、ネロ・ウルフのシリーズが有名ですが、
この本ではテカムス・フォックスという男性が探偵として、
活躍します。
ネロ・ウルフ・シリーズが大好きなので、レックス・スタウトの作品は目を通すように
しています。が、結構無難なお話でありました。
キャラクターも普通の人々だし、ストーリーも特に特徴もなく。

可笑しく感じるのは、1940年ということで十分古めかしく感じるのに、
“旧式の”とか、“古びた”という表現が度々使われていることです。
この時代で古びたというのは、戦前のものということでしょうか。
もう想像が及びません。電話や車は日常的になっているものの、
この人々がケータイやパソコンを知ったら、腰を抜かすことでしょう。

2010年6月25日金曜日

やったぜ、日本!

ワールドカップ戦前の世間の予想を大いに裏切り、
16強進出を決めた日本、
デンマークを相手に3-1、よくやりました!

前半にフリーキックを2本しっかり決めて、
後半に突入。
デンマークはほとんど上がって攻めに攻めてきましたが、
決め手に欠け、日本が攻守。
日本の守備は天下一品ですね。
でもサッカーではいくら守備が旨くても、
試合としてはあまり評価されないのです。
点を入れてなんぼの世界。

PKのこぼれ球を押し込まれて1点は失ったものの、
敵陣の守りが手薄のところで、
しぶとい攻めで追加点。
見事に試合を決めました。

ボール際のせめぎあいは今ひとつ旨いとはいい難く、
すぐにデンマークにボールを奪われていました。
それなのにデンマーク選手の動きは硬く、
日本の選手の方がはるかにのびのびとしていました。

一試合ごとにまとまりが出来て、勢いが出てくるのが
ワールドカップの面白さ。
さて、決勝トーナメントの初戦はパラグアイとの対決。
今回南米のチームと当たるのは初めてですね。
これは見ものです。
強いぞ、パラグアイ。
ああ、また寝不足になります。

2010年6月24日木曜日

体制の立て直しを検討中

ここのところ読めそうな本から
手当たり次第の読書をしています。
関心のある分野に
あちらこちらと首を突っ込んでみては、
いずれも深く考えたりすることもせずに、
広く浅くのケーハクさです。
サッカーを見るのにも忙しく、
自由になるわずかな時間を細切れに、
気の向くまま。
こうしている間はあっという間に時間が経ち、
積み重ねるべきものがおろそかになってしまいがち。

体調もだいぶ落ち着いてきたので、
そろそろじっくり取り掛かりたい本たちに
目を向けたいと思い始めました。

ユルスナールに関しては、
「とどめの一撃」の岩崎力さんの解説を
解きほぐすことに手をつけています。
知りうることを頭に放り込んでから、
丁寧に読み返そうと考えています。

この「とどめの一撃」を丁寧に読むことで、
何か、充実感だけでもいいから、
つかむことができればと願っています。

休憩中のヴェイユのじっくり読書も
再開させたいです。

仕事や会社関係の用事も詰まっていて、
少々多忙ではありますが、
粛々と進めていきたいです。

2010年6月23日水曜日

「平和構築」

「平和構築」 東大作著 岩波新書

著者の東大作氏は1969年生まれ、東京都出身。
9年間NHKディレクターを務め、
ベトナム戦争や中東問題、核問題、イラク復興問題などを
取り上げた番組を数多く制作されたそうです。
退職後、カナダへ留学し、国際政治学を専攻、
現在は国連で仕事に従事されているそうです。

この本は2008年にアフガニスタンと東ティモールにおいて、
国連の協力を得て自ら行った関係者へのインタビューと
アンケート調査を元に書かれたものです。
練られた準備の上に綿密な調査がされた報告書は、
国連機関や政府機関で広範に利用されているということです。
そこから考える「平和構築」はどうあるべきか。
武装解除、新政府の樹立、総選挙の実施、経済計画など、
成すべき課題が次々と挙げられる中、
タイムリーに事を対処していかねばなりません。

アフガニスタンと東ティモールにおけるアンケート結果は、
地元の人間がどのように考え、どう希望しているかを明確に伝えています。
当事者の考えを知ることも一つ大切なことだと思われます。

国連がどのようにコミットしていくべきかという点も、
このアンケートからヒントを得られるように思われました。

日本人として日頃感じていることは、
一般のニュースだけでは、伝わらないことが多いということです。
この本を読んでさらにその気持ちが強くなりました。
本の末尾にJICAの理事長である緒方貞子さんの言葉があります。
“世界はすでに相互依存の時代になっている。相互依存がグローバリゼーションの
 実態です。その相互依存の世界で暮らしていくためには、
 日本だけがいいというのでは、足りません。”
私たちが食べているもの一つにしても、世界の国々と関係の無いものはありません。
世界のことをお互いに考え、協力し合う時代が到来しているのでした。

もちろん日本の内政が安定しないと始まらない部分も大きいでしょう。
教育面で考慮していくことも大切かと思います。
広告のコピーだけで終わらずに、私たちの視野と意識も広げていかなくてはいけません。

2010年6月22日火曜日

レ・ブルー大ピンチ

ウルグアイと0-0で引き分け、
メキシコに0-2で負け、
FWのアネルカが監督に暴言を吐いたことから追放、
練習ボイコット、
チーム・ディレクターが辞任と
ワールドカップ真っ最中に
とんでもないことになっているフランス・チーム。
以前からドメネク監督について色々取り沙汰されていますが、
実際個々のスキルは高いのにチームとして機動していない。
今夜も南アフリカに0-2とリードされている状況です。

日韓共同開催のときもプレーがかみ合わず、
予選で敗退したことが思い出されます。

ジダンの存在が大きかったのでした。

次期監督には元代表のブラン氏が決まっています。
チームとして成熟したプレーを見せて欲しい、
ファンはそう願っています。

2010年6月21日月曜日

チョン・ウソンの言葉

「人を信じないで、どう生きられるのか!」

この言葉を読んで、うっと唸ってしまいました。
韓国の人気俳優チョン・ウソンのインタビューでの一言です。
挫折したり、憤慨したり、不安で迷うことが人の常。
しかしこの人はネガティブなことは引きずらず、
ただ、いい方向に持っていくだけ、なのだそうです。
“若い頃から自分を見つめ、人間性が伴うように成長したいと、
 よく考えながら生きてきたと自負しています”と語っています。

どうしてそういうふうに思えるのでしょう?

“無常という仏教の教えがあるでしょう、この世にあるものすべては消滅して、
 留まることなく常に変移している、という”

韓国の俳優さんは自分とは全く関係が無いと思って過ごしていますが、
偶然「クロワッサン」の記事を読み、衝撃を受けてしまいました。
生きる基本が出来ていないから、動揺するのだと思います。

2010年6月20日日曜日

T・S-Y40

クラシカルで書きやすく美しいノートが欲しくなって、
文具店に出かけたときのこと。
黒い背表紙にグレイの表紙のノスタルジックなB5のノートが
並んでいました。
まぶしい白いページがまず第一候補と、
いくつか手にとって見ていると、
少し横長の正方形に近い形のノートが目に付きました。
それは中のページが品の良いクリーム色で、
横長な分たっぷりと書き込めるようなゆったりとした作り。
指を滑らせてみると柔らかくつややか。
こんな綺麗なノートは初めて見るぞと、
嬉しくなって数冊買い込みました。

実際、使ってみると、ペンの滑りが絶妙で、
余白もたっぷりととれ、
みっともない字が並んでいてもすっきりと見えるような気がします。
とっておきのノートとして、
少しずつ使い、大切に保存しています。
あれからそのノートを店頭でみることが無いので、
もう廃盤になってしまったのだと、残念に思っていました。

本題はここからです。
「クロワッサン」6月25日号の“美しき日本の手技”に
堀江敏幸さんがこのノートを取り上げていたのです。

思わず手元のノートをひっぱりだして、
眺めてしまいました。
そう同じノートです。
堀江さんはまた違った方向からこのノートと出会ったようですが、
いつものようにノートの具体的な特徴を正確に記し、
使い心地を豊かな表現で表されています。

同じノートだけど、活かされ方が違うのでした。

堀江さんは左のページも使うように努力されているようですが、
左のページはほとんど使わないことにしています。
後で見やすいことと、余白のようにしておいて、
後々利用できるようにと、希望の分だけ空けてあります。

2010年6月19日土曜日

敗戦

オランダ対日本の試合は0-1で敗戦。
日本はあらゆる点でオランダに劣勢でしたが、
健闘しましたね。
特に守備については組織力を生かして、
非常に良かったように思います。
しかし、負けは負け。
勝ち点を取ることはできませんでした。
相手陣内に攻め込んでからの詰めがどうしても甘い。
個々に力を発揮していた選手がいるだけに、
もったいないような気がします。

それにしてもスナイデルのシュートは凄かった。感嘆。

2010年6月18日金曜日

借り物読書

上司のK氏は休み時間にいつも本を読んでおられます。
生駒市の図書館はとても充実していて、
読みたい小説がたくさんあるとのこと。
日本の現代小説を中心に次々と制覇されているようです。

昨日、「面白かったから、読んでみる?」と
森見登美彦「宵山万華鏡」集英社 を手渡されました。

森見さんの本は「夜は短し、乙女よ歩け」を読んだことあり。
関西人にはなじみのある地名が出てきますし、
なんとなく間合いが関西風にゆったりしています。

「ぜひ、ぜひ」と急いで読み始めました。
今日には読み終えることができるでしょう。
今回も京都が舞台です。
夢うつつの儚い物語が繰り広げられています。

2010年6月17日木曜日

アルゼンチン対韓国

ひゃ~、世界トップレベルの技を堪能いたしました。
前半、韓国はほとんど下がって守っていたのに、
不運のオウンゴールから始まってしまいました。
アルゼンチンのボールの支配率が高く、
韓国のエース、パク・チソンもチャンスがあまり無かった。
中盤の右に左に中央にメッシが現れ、
ボールをコントロール。
マークがきついため長く保持することは難しかったようですが、
そのマークをかいくぐっての
素晴らしいボールキープから緩やかなシュート。
これは決まらなかったのですが、
巧みな足さばきが目を見張らせます。
アルゼンチンの厳しい攻めに韓国のGKがスーパーセーブを連発。
前半のロスタイムに隙をついて韓国が1点を返して、
2対1で折り返し。
後半も必死で韓国も守りますが、
アルゼンチンに3点目が入ると、
攻めあがるしかありません。
そこでディフェンスが手薄になったところを
4点目を決められ、万事休す。
結果的にアルゼンチンのイグアインがハットトリックとなりました。
1戦目好調だった韓国がこんなに奮闘したのに、
アルゼンチンは堅調な戦いぶり。
司令塔のベロンが抜けていたのに。

と長々と書いてしまいました。
正しくはニュースをご覧ください。
このゲームを見るだけで知りうることがいっぱいです。
もっと見たい、見たい、でも寝ないと。
悩ましい6月の夜です。

2010年6月16日水曜日

満足できない読書のときは

読んでいる途中はすいこまれるようにのめりこんでいたのに、
ラストまできてみて、全貌が明らかになり、
結末に納得ができないことってありませんか?

本に限らず映画でもそういうことがあります。
たいていある程度評価を得た作品のことが多いです。

昨日読んでいた本もそうでした。
途中、これはこの作家のこれまでの中で一番いいぞ、と
思いながら読んでいたのですが、
結末が気にいらない。
そして冷静に振り返ってみると、
その結末に行き着くまでのプロセスもあからさまな気がしてきて、
急に面白くなくなってしまったのでした。

色々な読者がいるので、
作家は全てに答えることはできません。
そして読者のために書いているわけでもないでしょう。

満足できない読書のときは、
そんなことはありえない、そんなはずはないと、
自分勝手に話を作ってみるのでした。

そんな気持ちを作家にぶつけることもできなくて、
落ち着きの悪い気分なのです。

読書はいろんな気持ちを呼びさますのでした。

2010年6月15日火曜日

一つの勝利

きゃ~、おめでとう、ジャパン!
勝利を挙げることができて、実に嬉しいです。

よく攻めていたようだし、
よく守りきったのですね。

カメルーンには申し訳ないけど、
よくやりました!

勝ち点3。
これは実に大きいですね。

昨夜試合前の中継を見ていて、
彼らにとってワールドカップが本番の、最大の舞台の日であることが、
高揚した雰囲気から伝わってきました。
緊張しつつも、わくわくしている喜びも十分に感じられました。
その場で力を発揮することができ、
結果を残すことができたことを、
一緒に喜びたいと思います。

次回はオランダ戦。
どんな試合になるでしょうか。

2010年6月14日月曜日

寝るのか寝ないのか、それが問題

今日も右手と右膝の痛みに耐えつつ、
蒸し蒸しとした気候にまみれながら、
非常に忙しい一日を送りました。
あまりに次々と案件が降り注いでくるので、
これらを裁く自分が有能なような錯覚を起こしてしまいました。
違うで。

明日はその残りを片付けて、ルーティン業務をやっつける予定。
それを考えると、明日寝不足になるのはまずいです。
サムライ・ジャパンのことを考えると、
今晩が勝負なので、大変悩んでいます。
それに、カメルーン特にエトーを観たいし。
ワールドカップ中は仕事にならない国があるらしい。
その気持ちよくわかる。

湯船に浸かって悩むことにします。

2010年6月13日日曜日

痛々の週末

体調不良が少し落ち着いてきたと思っていたら、
右膝痛と右手痛に襲われています。
どちらも心当たりあり。

最近ヨガのまねごとをしていたところ、
右膝がちょっと痛い。
無理をしなければそのうち治るだろうと油断していたら、
激痛に。お馬鹿さん。

右手の方は、
お掃除のときに箒を片手で力を込めて使っていたので、
しばらくしたら、痛み出しました。
もうどうしようもない。

で、痛み止めを飲み、ぼうっとしながら、
今日はほとんど寝て過ごしておりました。

そんなふうにぼんやりしていたら、
マラドーナ監督が一勝を挙げました。
メッシ、もう一息のチャンスがたくさんあったようで、
残念です。
それにしても韓国のパワーがすごい。
B組は強豪が多いですが、上位に食い込みそうです。
これから登場するチームからも目が離せません。

2010年6月12日土曜日

始まりました、南アフリカ大会

始まりましたね、サッカー・ワールド・カップ。
もう必死の形相で力いっぱい走っている選手たちを見るだけで、
この場はいつものピッチとは違うのだとわかります。

南アフリカも健闘したけれど、メキシコとドロー。
フランスとウルグアイもドロー。
韓国はギリシャに快勝したようです。

一つ一つの試合に重みがあり、
後が無いという過酷な状況に耐えうる精神と肉体。
個人技だけでは勝つことはできないけれど、
チームを一つにまとめる中心的存在も必要です。
組織力とスピード、パワー、そして技術。
全てを兼ね備えたチームが最後まで勝ち進むのでした。

ほんとはどの試合も見てみたいです。
どの試合も意味があると思うのです。
それぞれに個性的な魅力をたたえたチームのぶつかり合いは、
実に見ごたえがありますね。
これから一ヶ月、日々TVをほとんど見ない生活なので、
距離を置きながら、楽しませていただきます。

2010年6月11日金曜日

「明日は舞踏会」

「明日は舞踏会」 鹿島茂著 中公文庫

なんとなく読みやすそうだと思って鞄に入れてありました。
鹿島先生の話題が続くのは偶然のことであります。

ラスティニャックにあまり肩入れしなかったこともあって、
“19世紀のフランス小説の主人公たちの夢と日常を再現した”
同じく鹿島先生の「馬車を買いたい!」は未読でしたが、
この本は「馬車を買いたい!」のレディース・ヴァージョン
なのでありました。

19世紀のフランスの貴族社会に生きる女性たちの有様が、
引用もたっぷり、面白く、生々しく書かれています。
社会構造や、ファッションスタイルなどは現代とは違うとはいえ、
人間の本性は変わりはないのだと、少々悲しくなってしまいます。

「ボヴァリー夫人」を繰り返し読んだ後に、
この本を手にとって正解だと思いました。
当時の女性の意識がよくわかります。
そして“ボヴァリー夫人”への理解が進んだように思えます。
かつて“ボヴァリー夫人”はとても身近な存在だったのです。
そこから脱出すべくこれまでトコトコ歩いてきたのでした。

この「明日は舞踏会」は憧れの舞踏会の舞台裏としてより、
社会における女性の位置を計ってみせてくれた本でした。
(ちなみに舞踏会に憧れたことはありません)

2010年6月10日木曜日

市川亀治郎さんのエッセイ

日経新聞の夕刊、金曜日の“プロムナード”は、
歌舞伎俳優の市川亀治郎さんが担当されています。

いつも話の立ち上がりは歌舞伎を中心とした芝居のことから始まります。
実際にご自分で経験された体感的、感覚的な表現を核にされているわけですが、
そこから、とても内部に深く切り込んだ思想的な話に展開してゆきます。

今回は“メメント・モリ”。
抜粋いたしますと、

歌舞伎の公演に休演日は存在しない。
舞台の感動は一瞬で消えてしまう。
消える一瞬に命を賭ける。
命が永遠に続くという幻想。
死を忘れるな、死を想え。
死を意識することで、いま生きている一瞬一瞬にフォーカスする。
一休禅師の杖の髑髏も、・・・生きている瞬間をもっと意識せよということを
語っていたのではなかったか。

知識として頭にあることが、
身体を通して結びつき、理解に至る。
毎回、圧倒されるエッセイです。

2010年6月9日水曜日

鹿島先生の“読書のすすめ”

「読書のすすめ 第14集」岩波文庫編集部編という冊子を
読んでいました。
この「読書のすすめ」は毎回著名な読書人が岩波文庫について
エッセイを書き寄せていて、本好きの人には楽しい一冊です。

この第14集で傑作だったのが鹿島茂さんの“理由は聞くな、本を読め”。

“なぜ本を読まなければならないのか?”との問いに、
“本などなんの役にもたたないのに、なぜ、わたしたちは本を読むのだろう?”
という問いに置き換えています。
そして、
“読書は事後的にしか確認できない”、
“本はこの事後性を自覚した人によって書かれている”。
結論として、
“読書の効能が事後的である以上、それを事前的に説明することはやめて、
「理由は聞かずにとにかく読書しろ」と強制的、制度的に読書に導くこと
 これしかないのである”。
と説いておられます。

まったくです。おっしゃるとおり。
読んでみないと事前的にはわからない。
自称本好きでも日々そう思っているのでした。
いやこれは本との相性の問題で、
ここで本来問われている読書のすすめとは別なのであります。

2010年6月8日火曜日

少し上向きです

お騒がせしておりますが、
ここのところ続いている不調に合わせ、
一週間近くお薬を増やして対応してきたところ、
だいぶ調子が上がってきました。
お医者さんにも報告して、
“こんな症状ははじめてですね、
しばらく無理はしないでおくように”と
忠告を受けました。

昨日あたりからやりたいことができるようになってきたし、
色々とアイデアが浮かんでくるし、
本もあれこれ読みたくなってきたし
頭が柔軟に(こんな程度ですが十分です)動くようになってきました。
ばんざい。

ご心配をおかけして、申し訳ありませんでした。
油断はしないで、ほどほどに進めていきたいと思います。

2010年6月7日月曜日

好きな食べ物

パン(バゲット、パン・ド・カンパーニュ、ブリオッシュ、
セーグル、ボストック、パン・オ・レザン、クロワッサン・・・)

発酵バター(いつもはカルピスバター。滅多に手に入らないけれど
余市の横市ファームのバターが大好き。いつか出来たての
エシレが食べてみたいです。)

チーズ(ちょっとだけカビが入ったものが一番好き。
ブレス・ブルーくらいでしょうか。子供のときに食べていた
雪印のプロセスチーズが原点です。)

みょうが、絹さや、かぼちゃ、クレソン

きゅうりの浅漬け

うどんだし(麺も好きだけど、関西風のおだしが大好きです。)

ローストビーフ

鴨肉

ひゃ~、百貫でぶ。

得意な(好きな)料理は、
アーモンドプードルたっぷりのパウンドケーキ、
卵たっぷりのほとんどカステラ風スポンジケーキ、
ラタトィユ、
鳥ガラベースの野菜と豆たっぷりのスープ。

うひょ、千貫でぶ。

ちなみに苦手なのは魚です。

2010年6月6日日曜日

6月になりました

ぼんやりとしているうちにもう6月。

毎日ニュースを見て新聞には目を通しているものの、
鳩山首相が小沢幹事長と辞任して、
菅首相が誕生したし、
失業率は上昇しているし、
中国大使も丹羽氏に決まったし、
プロ野球も交流戦の終盤だし、
ワールドカップもカウントダウン、
ipadも品薄らしい。

社会の動きを目で追っているだけでうかうかしていると、
物事の判断に影響が出そうです。

今月は、体調不良から復活すること。
ワールドカップを堪能すること。
この二つです。

それと、もう少し新聞を丁寧に読むことにしたいと思います。

2010年6月5日土曜日

スターバックスカード

コンビニで購入したスターバックスディスカバリーズ、
つまりラテです、ただいまキャンペーン中とあって、
応募してみたところ、当選いたしました。

今日はその賞品のスターバックスカード(1,000円分)と
ネックストラップ付カードホルダーが送られてきました。

現物を手に取ると、
ほんとに当たったんだなぁと実感。
当たり物には縁が無いので、
なんだか不思議な気分です。
だってラテを2本買っただけなのですから。

不調とはいえ、
いいこともあるのでした。
これから上向きになっていくと信じたいところです。

2010年6月4日金曜日

健康診断でありました

本日は健康診断でありました。

気になる体重は・・・むむむ。
「どーしよ」と嘆いていると、
「悩むとかえってストレス太りになるよ」と
優しい言葉をかけてくれる人がいました。
ありがたい。
なんて言ってるとさらに油断するので、
明日からエスカレーターを止めて階段を昇るぞ!
と心に誓いを。

血圧は低め安定、
視力は少しずつ下がっていますが、
致命的ではなさそう。
後は血液検査の結果待ちです。

小学校の時のように歯科検診が無いのが、
良いのか悪いのか。
痛くなる前に発見してほしいのです。
定期的に通える優しい歯医者さんを見つけねば。

2010年6月3日木曜日

もう少し時間がゆっくり流れてくれたら

もう2~3週間も低空飛行が続いています。
体は動いているので、仕事には支障が無い程度ではあるのですが、
灰色のもくもく雲からなかなか抜け出せません。
読書もはかどらず、ミルハウザーも棚上げ。
こんなに気候のいい時期に何故でしょうか。。。

体調の具合について、
このようにときどきぼやいておりますが、
お読みいただいている方には、
よくわからないかと思います。
申し訳ありません。
この体調不良とは二人三脚で付き合っていくしかないのです。

決定的な打開策はないかと、手探りをしたりして、
かえって迷ったり、悩んだり、結局腹をくくったり。
こんな自分と付き合うのも自分の人生なのだと思ったり。

もう少し時間がゆっくり流れてくれたらと、
よく思います。
体が老いていくのに、心がついていかないのでした。

2010年6月2日水曜日

ここだけの話

組織の中にいると、
人の異動や入退職に出会うことが度々あります。

2,3ヶ月に一度は長く勤められた人たちの退職や、
定年を迎えられた方、
親しくさせてもらっている方が異動されたりと、
人の動きがあります。

4月には大きな組織変更もあったし、
考えてみれば同じ編成のまま動きが無いなんてことは、
ないのでした。
組織というか、会社というのは、
そうやって新陳代謝をしているのですね。
内心はそれでほんとにリスクが減り、利益が上がっているのか、
疑っているのですが、大きな声では言えません。
ここだけの話です。

それにしても、
親しく挨拶をさせていただいていた方々と
会えなくなってしまうのは、寂しいですね。

2010年6月1日火曜日

“カティアが歩いた道”

須賀敦子さんの「ヴェネツィアの宿」に納められた一章、
“カティアが歩いた道”。

須賀さんが20代でパリに留学していたときのこと、
寮の同じ部屋で少しの間一緒に過ごしたカティアさんとのことが
書かれています。

厳しいフランスでの勉学、現実と理想との狭間におかれた須賀さんを、
理解し、見守ってくれたカティアさん。
カティアさんも同じように自分の歩く道を模索していたのでした。

ここでは数十年後の二人の再会が描かれます。
美しい桜を背景に変わらない互いの姿が絵のように映ります。

※※※

自分のやることを決めて進んでいるつもりでも、
毎日のように悩みます。
読書一つ、進めない日々が続いたりすることもあります。
煮詰まったり、落ち込んでしまったりしたら、
この“カティアの歩いた道”を読むのです。
須賀さんのおだやかな語りの中に、
須賀さんやカティアさんが迷いながらも、
信念をもって歩んでいた姿をみることができます。
これが原点だといつも思わされます。