2010年12月22日水曜日

ザルツブルグと「一杯の珈琲から」

いきなりザルツブルグって、
それは先日BSTVでザルツブルグの紹介をしていて、
昔に訪れたことを思い出したからなのです。

ここにも一冊の本が関係してきます。
その本はエーリヒ・ケストナーの「一杯の珈琲から」創元推理文庫。

エミール・シリーズや「点子ちゃんとアントン」等の児童小説を数多く書いた
モラリストのケストナーはいくつかの大人向けの小説も書いています。
そのうちの一冊の「一杯の珈琲から」はユーモアたっぷりの恋愛小説です。

若かりし頃、その本の楽しさと舞台となったザルツブルグにすっかりほれ込んで、
初めて海外で訪れたのがその地でした。

実際に訪れてみると、モーツァルトの生誕の地を強くアピールした
音楽中心の観光の街でした。
どこもかしこも見られることを意識した装いで、
計算されてきれいに整っています。
ザルツブルグの歴史は古く、ローマ教皇の直轄地でもありました。
なので色々な歴史的文化と音楽文化が入り混じった文化都市というイメージを
作っていたのです。
そのイメージと小説にあるようなファンタジックな香りを感じられるかと思いきや、
現実はクリーンで人口的にコントロールされた、
まるでディズニーランドのような街だったのです。

これはあくまでも個人的な感想なので、
入り口が違えば、好ましく思われた方もいらっしゃるでしょう。

確かに綺麗な街だったなぁ。
そうつぶやきながら、流れる映像を眺めていたのでした。

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