2011年2月6日日曜日

「しあわせの雨傘」

「しあわせの雨傘」~POTICHE~ フランソワ・オゾン監督

1977年のフランスの町、傘工場を営むブルジョワ家庭の妻のお話。
主人公の妻をカトリーヌ・ドヌーヴが輝くように魅力的に演じています。
ストーリーも面白く、配役もぴったり。
70年代のファッションも見逃せません。
夫を演じるファブリス・ルキーニにこんなワンマンな役が似合うとは思ってもみなかった。
迫力あるジェラール・ドパルデューも適役。
身勝手な娘もお洒落で理屈屋の息子もはまっていて可笑しかったです。

カラフルな画面も晴れやかで楽しく、
フランス映画らしい人間臭さもたっぷり。
何を撮っても上手なフランソワ・オゾンですね。
まったくオゾン監督にはお手上げです。
「まぼろし」のようなじんわりと深みのある作品が好きなので、
今回のコメディーはどんな仕上がりかと思っていましたが、
想像以上に素晴らしかった。
フランスでもロングランになっているわけがわかりました。

ラストのシーンのドヌーヴは秀逸です。
“la vie ~♪” 一緒に歌いたくなる気分です。

現在同じくオゾン監督の「リッキー」が上映中です。
観に行きたいな。でもちょっと遠いなぁ・・・

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