フランソワ・オゾン監督の「Ricky」を観て来ました。
想像していたのとは違って、
結構重い映画でした。
7歳の女の子リザと暮らすフランス人女性カティは、
仕事場でスペイン人のパコと知り合います。
すっかり懇意になった二人は三人で暮らし始め、
そのうち、こうのとりが男の赤ちゃんを連れてきました。
その赤ちゃんには、なんと羽根があったのです。
という予備知識から、
勝手にファンタジーだと思い込んでいました。
頭の中に浮かぶのは VanHalen「1984」のジャケットの天使の図。
ミケランジェロの天使でないところが全く・・・です。
ところが、映画を観始めてすぐにわかったのは、
ファンタジーではなく、とてもリアリティを持たせた内容だったのです。
結構はらはら、どきどきさせられて、
笑うなんてとんでもない、
不安と動揺ばかりです。
現実の中に飛び込んできた天恵。
人間たちはどのように受け止め、
どのように対応していくのか。
そしてその天使の行く末は。
わざとリアルに仕立ててあるのだと思いますが、
気持ちがなかなか付いていかなかったことを告白します。
子役のリザの表情が豊かで、
観客の気持ちも代弁してくれているような気がしました。
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