「偶然の祝福」 小川洋子著 角川文庫
大阪の本社に行く途中、いつもはうたた寝しているのに、
何か読みたくなったので、途中下車。
小さな町の小さな本屋さんに寄って、選んでみました。
これは2000年に単行本が出ているそうなので、
もうずいぶん前の作品になりますね。
ある作家が語る短編小説です。
以前の小川さんの作品は
常に死の気配が漂うものが多かったように思います。
この本もそういったどこかひんやりとして感覚が、
底辺に忍んでいて、少々怖さも感じられます。
その中に「キリコさんの失敗」という、
優しさと思いやりとユーモアが溢れる作品がありました。
これは愛情が前面に感じられる作品として、
その後の小川さんの作品に通じるように思い当たります。
小川さんの作品では、語り手の心情が、
天候や状況展開に及んで描かれることが多くて、
そのたびに読み手の気持ちも揺さぶられます。
すぐに影響を受けてしまう読み手は、
本を選ぶ際には、気をつけておかなくてはいけません。
2011年4月27日水曜日
ハーブガーデンにしたいな
会社でのグリーン作戦を、
薔薇からハーブに方向転換しました。
ハーブは大好きで、これまでにも育てたことがあるし、
緑も綺麗。自然な香りが広がるし、
何しろ育てやすい。
手軽に入手できるようになったことも一つあります。
早速、這うタイプのローズマリーを、
白い陶製の植木鉢に植えてみました。
うまくいけば、噴水みたいにこんもりとなって、
きれいなシルエットとなるでしょう。
そして大好きなイングリッシュ・ラベンダーを2本、
お揃いの植木鉢に植えてみると、
一週間で青い花芽が色づいてきました。
この香りがとっても好き。
後はタイムを大きめの鉢に何かと寄せ植えにしようかと、
計画中です。
できればバランスを考えて、オリーブが欲しいところです。
と言っても、自前の予算も、会社にある鉢にも、
時間も手間も限界があるので、
これくらいにしておかなければ、
仕事よりガーデニング担当になってしまいます!
薔薇は来年の春、暖かい時期に、
しっかりとした苗を買い直そうと考えています。
それにしてもハーブは地味目な花だから、
会社の人は魅力に気づいてくれるかしらん。
薔薇からハーブに方向転換しました。
ハーブは大好きで、これまでにも育てたことがあるし、
緑も綺麗。自然な香りが広がるし、
何しろ育てやすい。
手軽に入手できるようになったことも一つあります。
早速、這うタイプのローズマリーを、
白い陶製の植木鉢に植えてみました。
うまくいけば、噴水みたいにこんもりとなって、
きれいなシルエットとなるでしょう。
そして大好きなイングリッシュ・ラベンダーを2本、
お揃いの植木鉢に植えてみると、
一週間で青い花芽が色づいてきました。
この香りがとっても好き。
後はタイムを大きめの鉢に何かと寄せ植えにしようかと、
計画中です。
できればバランスを考えて、オリーブが欲しいところです。
と言っても、自前の予算も、会社にある鉢にも、
時間も手間も限界があるので、
これくらいにしておかなければ、
仕事よりガーデニング担当になってしまいます!
薔薇は来年の春、暖かい時期に、
しっかりとした苗を買い直そうと考えています。
それにしてもハーブは地味目な花だから、
会社の人は魅力に気づいてくれるかしらん。
2011年4月24日日曜日
「ピエタ」
「ピエタ」 大島真寿美著 ポプラ社
タイトル「ピエタ」と聞いて、
海外文学やキリスト教文化に関心のある人は、
知らんふりできないと思います。
これは、18世紀のヴェネツィアにあるピエタという慈善院で
育てられたエミーリアを語り手とする小説です。
話の軸にはかの音楽家ヴィヴァルディが居て、
ヴィヴァルディ没後のエミーリアを始めとする女性たちの結びつきが、
描かれています。
お話は巧みに入り組んでいて、
人物の設定も多彩で各々が重要な役目を担っています。
たいへん楽しく読むことができました。
全体を通して、柔らかな語り口と深い愛情が貫かれており、
それは作者の意図による語り手エミーリアの人物造型なのか、
穏やかなたたずまいが感じられます。
それは、逆に言えば、締りが無く、頼りなさも感じさせるものです。
個性的な役割を担う登場人物たちの人柄は伝わるものの、
人物の個性までは明確でなく、平坦に写るのも確かです。
主要舞台であるピエタそのものの存在感も薄く、
ピエタに住み、仕事に従事しているエミーリアとの関わりも、
あまり言及されていません。
ヴェネツィアの美しさも画家カナレットとサンダロという乗り物で、
海から眺めたときのような描写がもう少し深く描かれていたら、
さらに美しく感じられるような気がします。
18世紀のヴェネツィアの状況については、
そこに住む女性の目で見、感じることが書かれています。
そのあたりはしっかり感じ取られます。
先に述べた、エミーリアの視線にもう少しシビアな感覚が盛り込まれていれば、
さらに舞台、人物、ストーリーが際立ち、
骨格のしっかりした小説になったような気がして、
少しもったいない気がするのでした。
タイトル「ピエタ」と聞いて、
海外文学やキリスト教文化に関心のある人は、
知らんふりできないと思います。
これは、18世紀のヴェネツィアにあるピエタという慈善院で
育てられたエミーリアを語り手とする小説です。
話の軸にはかの音楽家ヴィヴァルディが居て、
ヴィヴァルディ没後のエミーリアを始めとする女性たちの結びつきが、
描かれています。
お話は巧みに入り組んでいて、
人物の設定も多彩で各々が重要な役目を担っています。
たいへん楽しく読むことができました。
全体を通して、柔らかな語り口と深い愛情が貫かれており、
それは作者の意図による語り手エミーリアの人物造型なのか、
穏やかなたたずまいが感じられます。
それは、逆に言えば、締りが無く、頼りなさも感じさせるものです。
個性的な役割を担う登場人物たちの人柄は伝わるものの、
人物の個性までは明確でなく、平坦に写るのも確かです。
主要舞台であるピエタそのものの存在感も薄く、
ピエタに住み、仕事に従事しているエミーリアとの関わりも、
あまり言及されていません。
ヴェネツィアの美しさも画家カナレットとサンダロという乗り物で、
海から眺めたときのような描写がもう少し深く描かれていたら、
さらに美しく感じられるような気がします。
18世紀のヴェネツィアの状況については、
そこに住む女性の目で見、感じることが書かれています。
そのあたりはしっかり感じ取られます。
先に述べた、エミーリアの視線にもう少しシビアな感覚が盛り込まれていれば、
さらに舞台、人物、ストーリーが際立ち、
骨格のしっかりした小説になったような気がして、
少しもったいない気がするのでした。
2011年4月20日水曜日
悲しい薔薇たちの運命
ああ、豊かに咲き誇る薔薇たちよ、
それは夢の中でのことに過ぎず、
あえなく春の日に立ち枯れていったのであった・・・
大げさですが、本当の話です。
冬に購入したミニバラのオーバーナイト・センセーションと、
ツルバラのピエール・ド・ロンサールは、
会社で注意を払いながら育てていたのですが、
一度葉を伸ばした後、あっけなく枯れてしまいました。
ピエールをどうにか救いたいと思い、
慌てて植え替えをしてみたのですが、
根が全く伸びていなくて、
黒い塊と化していました。
これでは、成長するはずがありません。
家でも同じお店から取り寄せたアイスバーグが、
全く同じ状況になりました。
水遣り、日光に当てる、温度差があるときは屋内に入れて等、
考えていたのですが、他の薔薇たちは大丈夫なのに、
同じお店で買った3鉢がだめでした。
残念というか、くやしいというか、哀れというか、
なんとも複雑な心境です。
しばらく薔薇は棚上げとします。
それは夢の中でのことに過ぎず、
あえなく春の日に立ち枯れていったのであった・・・
大げさですが、本当の話です。
冬に購入したミニバラのオーバーナイト・センセーションと、
ツルバラのピエール・ド・ロンサールは、
会社で注意を払いながら育てていたのですが、
一度葉を伸ばした後、あっけなく枯れてしまいました。
ピエールをどうにか救いたいと思い、
慌てて植え替えをしてみたのですが、
根が全く伸びていなくて、
黒い塊と化していました。
これでは、成長するはずがありません。
家でも同じお店から取り寄せたアイスバーグが、
全く同じ状況になりました。
水遣り、日光に当てる、温度差があるときは屋内に入れて等、
考えていたのですが、他の薔薇たちは大丈夫なのに、
同じお店で買った3鉢がだめでした。
残念というか、くやしいというか、哀れというか、
なんとも複雑な心境です。
しばらく薔薇は棚上げとします。
2011年4月17日日曜日
リザヴェータという名に
「トーニオ・クレーガー」において、
成人した主人公トーニオはミュンヘンで、
友人の画家のリザヴェータを訪問するシーンがあります。
また、小説の最後でリザヴェータへの手紙に自分が愛する人々への気持ちを
託しています。
このリザヴェータ・イヴァーノヴナは重要な役割を担っているのです。
「トーニオ」が書かれたのは1903年のこと。
それより前、1866年にもリザヴェータが登場する作品が書かれています。
ドストエフスキーの「罪と罰」です。
ここでは、主人公ラスコーリニコフが高利貸の老女アリョーナ・イワーノヴナを
殺害することが大きな事件の始まりとなっています。
アリョーナの妹のリザヴェータ・イワーノヴナはこの事件に巻き込まれ、
ラスコーリニコフに殺められてしまいます。
そうです、同じ名前なのです。
研究者さんの間では判明していることなのでしょうが、
さて、どういった訳があるのでしょうか。
トーマス・マンに尋ねてみたいところです。
成人した主人公トーニオはミュンヘンで、
友人の画家のリザヴェータを訪問するシーンがあります。
また、小説の最後でリザヴェータへの手紙に自分が愛する人々への気持ちを
託しています。
このリザヴェータ・イヴァーノヴナは重要な役割を担っているのです。
「トーニオ」が書かれたのは1903年のこと。
それより前、1866年にもリザヴェータが登場する作品が書かれています。
ドストエフスキーの「罪と罰」です。
ここでは、主人公ラスコーリニコフが高利貸の老女アリョーナ・イワーノヴナを
殺害することが大きな事件の始まりとなっています。
アリョーナの妹のリザヴェータ・イワーノヴナはこの事件に巻き込まれ、
ラスコーリニコフに殺められてしまいます。
そうです、同じ名前なのです。
研究者さんの間では判明していることなのでしょうが、
さて、どういった訳があるのでしょうか。
トーマス・マンに尋ねてみたいところです。
2011年4月15日金曜日
ユルスナールの<世界の迷路>がついに
「白水社の本棚」によると、
5月25日にマルグリット・ユルスナールの
<世界の迷路Ⅰ>「追悼のしおり」がついに刊行されるとのこと。
訳者は岩崎力さん。
<世界の迷路>は日本語で読むことはできないだろうと、
あきらめていただけに、飛び上がるほど嬉しいニュースです。
今からもうどきどきです。
5月25日にマルグリット・ユルスナールの
<世界の迷路Ⅰ>「追悼のしおり」がついに刊行されるとのこと。
訳者は岩崎力さん。
<世界の迷路>は日本語で読むことはできないだろうと、
あきらめていただけに、飛び上がるほど嬉しいニュースです。
今からもうどきどきです。
2011年4月13日水曜日
「トーニオ・クレーガー」
「トーニオ・クレーガー」 トーマス・マン著 平野卿子訳 河出文庫
昔読んだ「トーニオ」は少々陰気な雰囲気をかもし出していて、
北ドイツ(たぶんリューベック)が舞台だから、
仕方が無いのかと思っていました。
それに硬さもあって、親しみが湧かず、
「ブッテンブローグ」と「魔の山」は大好きだけれど、
これはちょっと違うと脇においてありました。
この平野さんによる新訳はそんな印象を拭い去る快訳です。
北国の暗いイメージに軽やかで華やかなハンスが印象的で、
主人公トーニオの切ない気持ちの揺れが伝わってきます。
その後に出会ったインゲボルグの印象もハンスと同じく、
主人公の性分とは相容れることなく、憧れの対象として描かれます。
しかしトーニオは自らの生来の天分を信じ、
芸術家への道を歩み、文壇で作品が認められるようになるのです。
そのトーニオは、親友リザヴェータ(この名前には何か意味があるのでしょうか)
に胸の内を吐露し、そののち故郷とデンマークを訪ねます。
成人してから見る故郷の町。
変わらぬもの、変わった自分を再確認して、
デンマークの避暑地に出かけたトーニオは、
そこで幻のハンスとインゲボルグに再会します。
子供の時分から理想的な市民の典型=普通の人に見えた二人。
そこでトーニオは改めてこれまでの自分の過ごしてきた日々を振り返り、
そして“迷子になった普通の人”である自分の行くべき道を見据えるのでした。
このように筋は特に変わったところの無い作品ですが、
主人公トーニオの造型が深く掘り込まれているのが特徴だと思います。
もちろんトーニオのモデルはトーマス・マン自身でしょう。
筋を置き換えて、若き頃を振り返り、これまでの人生、思考について考えてみるのも
一考です。いや、そのための一冊でしょう。
そういう一冊のことを「青春の書」と呼ぶのだと思います。
昔読んだ「トーニオ」は少々陰気な雰囲気をかもし出していて、
北ドイツ(たぶんリューベック)が舞台だから、
仕方が無いのかと思っていました。
それに硬さもあって、親しみが湧かず、
「ブッテンブローグ」と「魔の山」は大好きだけれど、
これはちょっと違うと脇においてありました。
この平野さんによる新訳はそんな印象を拭い去る快訳です。
北国の暗いイメージに軽やかで華やかなハンスが印象的で、
主人公トーニオの切ない気持ちの揺れが伝わってきます。
その後に出会ったインゲボルグの印象もハンスと同じく、
主人公の性分とは相容れることなく、憧れの対象として描かれます。
しかしトーニオは自らの生来の天分を信じ、
芸術家への道を歩み、文壇で作品が認められるようになるのです。
そのトーニオは、親友リザヴェータ(この名前には何か意味があるのでしょうか)
に胸の内を吐露し、そののち故郷とデンマークを訪ねます。
成人してから見る故郷の町。
変わらぬもの、変わった自分を再確認して、
デンマークの避暑地に出かけたトーニオは、
そこで幻のハンスとインゲボルグに再会します。
子供の時分から理想的な市民の典型=普通の人に見えた二人。
そこでトーニオは改めてこれまでの自分の過ごしてきた日々を振り返り、
そして“迷子になった普通の人”である自分の行くべき道を見据えるのでした。
このように筋は特に変わったところの無い作品ですが、
主人公トーニオの造型が深く掘り込まれているのが特徴だと思います。
もちろんトーニオのモデルはトーマス・マン自身でしょう。
筋を置き換えて、若き頃を振り返り、これまでの人生、思考について考えてみるのも
一考です。いや、そのための一冊でしょう。
そういう一冊のことを「青春の書」と呼ぶのだと思います。
2011年4月10日日曜日
自己管理できていません
3月末からの風邪引きから続いて、
この一週間腹痛の風邪に襲われています。
体調にはずいぶん気を使っているつもりなのに、
これでは話になりません。
とりあえず仕事を第一優先でせっせと励んでいます。
その寸暇を縫って「英国王のスピーチ」を観てきました。
イギリスの映画って観るのは初めてかもしれません。
王室が舞台のためか、とても端正な運びと、
微妙なユーモアセンスになかなか付いていけません。
配役は素晴らしく、演技は申し分ありません。
個人的に朗らかな雰囲気を求めていたのでしょう。
史実ですからそういうわけにもいかず、また、
完成度が高くても、個人の好みとは別なものだと、
妙に納得したのでありました。
この一週間腹痛の風邪に襲われています。
体調にはずいぶん気を使っているつもりなのに、
これでは話になりません。
とりあえず仕事を第一優先でせっせと励んでいます。
その寸暇を縫って「英国王のスピーチ」を観てきました。
イギリスの映画って観るのは初めてかもしれません。
王室が舞台のためか、とても端正な運びと、
微妙なユーモアセンスになかなか付いていけません。
配役は素晴らしく、演技は申し分ありません。
個人的に朗らかな雰囲気を求めていたのでしょう。
史実ですからそういうわけにもいかず、また、
完成度が高くても、個人の好みとは別なものだと、
妙に納得したのでありました。
2011年4月6日水曜日
桜が咲き出しました
ようやく暖かな春の陽射しが訪れました。
桜も早くも満開の木もあれば、じっくり3分咲きの木と色々ですが、
淡いピンクを目にすれば、それだけでほっとします。
しばらくすれば、咲ける限り咲き誇って、もういいかげん飽きるくらいに
なりますね。それも桜の種の保存の運命なのだから、
馬鹿ほど咲いてくれても何の問題もありません。はい。
震災関連のニュースが下火になってきているような気がします。
メディアのあり方に疑問です。
コツコツと現状を知らせてください。
自分にできることはないか、すごく悩んでいます。
一つのアイデアを持って、それを一番効果的にする方法を考えています。
先週から風邪に苦しみ、続いて右手の腱鞘炎に苦しみ、
痛み止めの飲みすぎからか腹痛に身をよじらせ、という日々が続いています。
こんな足止めを食っているうちに日々は刻々と過ぎてゆくのでした。
焦ってます。はい。
桜も早くも満開の木もあれば、じっくり3分咲きの木と色々ですが、
淡いピンクを目にすれば、それだけでほっとします。
しばらくすれば、咲ける限り咲き誇って、もういいかげん飽きるくらいに
なりますね。それも桜の種の保存の運命なのだから、
馬鹿ほど咲いてくれても何の問題もありません。はい。
震災関連のニュースが下火になってきているような気がします。
メディアのあり方に疑問です。
コツコツと現状を知らせてください。
自分にできることはないか、すごく悩んでいます。
一つのアイデアを持って、それを一番効果的にする方法を考えています。
先週から風邪に苦しみ、続いて右手の腱鞘炎に苦しみ、
痛み止めの飲みすぎからか腹痛に身をよじらせ、という日々が続いています。
こんな足止めを食っているうちに日々は刻々と過ぎてゆくのでした。
焦ってます。はい。
2011年4月3日日曜日
「妄想気分」
「妄想気分」 小川洋子著 集英社
小川さんの最近の小説は気になるものばかりで、
どうしてこんなに魅了されるのだろうと、不思議です。
こちらは古くは1991年にまで遡る小川さんのエッセイ集。
昔のエッセイはとても自然なある意味普通の言葉で書かれています。
それはまた安心感を呼び起こすものであって、
作家としてのご苦労もしんみりと伝わるものです。
最近書かれたエッセイでは、途中から小川さんの魔力が忍び込んできて、
小説を読んでいるような気分になってきます。
可笑しいのは“阪神電車高架下の秘密結社”。
甲子園球場が大好きな者としては、
ある程度わかるのですが、途中から、むむむ・・・?
傑作です。
小川さんの作品を全て読んでいないので、
文庫になっているものから、少しずつ読んでみようかなと、
思っています。
小川さんの素敵な優しいお人柄もよく伝わってくるこの本、
隠れたヒットではないでしょうか。
小川さんの最近の小説は気になるものばかりで、
どうしてこんなに魅了されるのだろうと、不思議です。
こちらは古くは1991年にまで遡る小川さんのエッセイ集。
昔のエッセイはとても自然なある意味普通の言葉で書かれています。
それはまた安心感を呼び起こすものであって、
作家としてのご苦労もしんみりと伝わるものです。
最近書かれたエッセイでは、途中から小川さんの魔力が忍び込んできて、
小説を読んでいるような気分になってきます。
可笑しいのは“阪神電車高架下の秘密結社”。
甲子園球場が大好きな者としては、
ある程度わかるのですが、途中から、むむむ・・・?
傑作です。
小川さんの作品を全て読んでいないので、
文庫になっているものから、少しずつ読んでみようかなと、
思っています。
小川さんの素敵な優しいお人柄もよく伝わってくるこの本、
隠れたヒットではないでしょうか。
登録:
投稿 (Atom)