2012年2月12日日曜日
「ちいさいモモちゃん」
「ちいさいモモちゃん」 松谷みよ子著 講談社文庫
昔々いつのことだか、読んだ記憶がうっすらとあります。
母に尋ねると4歳くらいのころに買ってみたけれど、
まだ早いと周りの人に言われたということでした。
家にはあったはずだけれど、
どんな本だったのか、全く覚えていませんが、
長い時間を経て読み始めてみると、
そうそう、思い出しました。
モモちゃんが生まれたとき、
ジャガイモさんとニンジンさんとタマネギさんが、
カレー粉の袋をしょってやってきた話。
これを始めとして、
子猫のプーが一緒に暮らすようになったり、
モモちゃんがあかちゃんのうちに行くようになったことや、
怖いウシオニがモモちゃんの影をペロリと食べてしまった事件、
なんとなく記憶にあります。
モモちゃんが必死でおはなしをして、
できるかぎりトコトコ歩いて、
まわりで起きたことを理解しようとして、
モモちゃんの懸命な努力が成長することの原点なんだ。
今になってわかることです。
そして初めてママになったママも一生懸命です。
こうやってみんな大きくなったのだと、
ほろりとさせられながら読みました。
この本には「ちいさいモモちゃん」と次のお話の
「モモちゃんとプー」が収められています。
最後の方ではモモちゃんがお姉さんになります。
少しずつだけど、しっかりと大きくなっています。
いつもそばにプーがいてくれてよかったね、モモちゃん。
一人ではさみしいもんね。
この文庫版の表紙は酒井駒子さんの絵で飾られていて、
とってもかわいいモモちゃんを見ることができます。
この酒井さんの絵が本を手に取ったきっかけだったのです。
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