2012年10月15日月曜日
「ふしぎなキリスト教」
「ふしぎなキリスト教」 橋爪大三郎×大澤真幸 対談 講談社現代新書
仏教や神道については、子供のころから身近にあることですから、
知識としてはあいまいでも、体感的には知っているし、
信者でなくても関わりあうことがありました。
キリスト教となると、よく見聞きはするけれど、
実際にはよく知らない。
本の中では頻繁に接しているので、わかったような気もするけど、
教義としては何一つ知らない。
そういった前提の人間にぴったりなのが、この本でした。
ユダヤ教、パレスチナの歴史から始まり、
一神教とはどういうものかという説明があり、
その神がどうして信じられ続けるのかという疑問に答え、
イエス・キリストについて論じ、
信者でない者にはとても不思議に思われる謎の数々に答え、
キリスト教が世界に広まっていった理由や、
自然科学等の発展にどのように影響したか説明されていきます。
時折、イスラム教を比較しているので、
これも知らぬ者には助かります。
もちろん一読では頭には入りきりません。
また、人間の生死に関わってくる問題だけに、とても重いのです。
簡単には納得できないところもあります。
そういった意味で、キリスト教に関心のある人間には、
これは入口ということになるでしょう。
橋爪氏も大澤氏もキリスト教を含め、
思想・哲学や社会科学等について研究をされているプロですから、
簡単に言葉に置き換えられるのでしょうが、
素人がキリスト教の外側からキリスト教のことを考えるのは、
難しいと感じました。
ううん、何を言っているのか、自分でもわからなくなってきましたよ。
客観的になれない自分がいます。
キリスト教を理解したいと強く思っているので、
かえって、以外に思われる部分に動揺しているのでしょうね。
まとめて一言で表現することができません。
あえて言葉にしますと、
どの部分をとっても、興味深く読むことができましたし、
今後も疑問に答えてくれる本として、強力な参考図書となってくれるでしょう。
次に読むのは聖書が適切でしょうか、またまた迷っています。
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