先日、雨がざぁざぁ降り続く中、研修がありました。
会社が所属している協会主催のバス・ツアーです。
目的地は和歌山県田辺市。
田辺市は白浜より山手に入ったところで、
市の90%を山林が占めているそうです。
どんなところでしょう、なかなか行くことのできないところへ、
連れて行ってもらいます。
朝8時、大阪市内某所に集合、
毎年ながらこれがなかなか大変なのです。
駅から歩いて15分はかかるところで、
雨の中とぼとぼ。
ぎりぎり間に合いました。
ちょっと待ってください、まだやることが・・・。
私の会社からは女子4名の参加でしたので、気楽です。
眺めも今一つなので、お隣のMさんと話しっぱなし。
和歌山に近くなると緑が深くなってきて、
しっとりした雰囲気が出てきました。
山越えをして、紀の川沿いに出てきました。
熊野古道沿いの旧家に向かいます。
これまでいくつか江戸時代から続く家を見せていただきましたが、
今回は、市が管理しているということもあるためか、
たいへん手が行き届いており、見ごたえがありました。
メンテナンスは大切ですね、痛感いたしました。
京都とはまた違う雰囲気やね、と話しながら、
目的地、田辺のお食事処へ進みます。
バスで1時間半くらいでしょうか、ようやく到着。
いつも専任のコンダクターの方が趣向をこらしてくださるお食事、
今回はさて・・・。
と期待に胸を膨らませすぎて、見事に沈没しました。
私だけではなくて、向かいに座られていた男性陣も無言。
おまけにアルコールもわけあって出なかったので、
盛り上がりに欠けるお食事会でありました。
これは大変残念でありました。
午後はさらに山の中へとバスは進み、
檜の間伐材の加工工場へ。
実物を見学しながら、丁寧に説明をしていただき、
実際に触ってみたり、普段は出来上がったものばかり見ていますから、
新鮮ですし、目から鱗もたくさんありました。
その後には、実際にこの木材を使った田辺市内の学校の視察です。
まだ学校は授業中の時間。
なのでお昼はアルコール抜きだったのでした。
その学校は2階建てのこじんまりした建物ですが、
ほぼ90%を木造で作られており、(耐震、耐火基準のためRCを一部使っています)
それはそれはよく考えられ、丁寧に作られた、
地元の方々の愛情の詰まった学校でした。
大きな柱もあれば、小さな机や椅子まで無垢材と集成材で作られています。
もちろんコストはかなりのものだったようです。
これらの話を、教育委員会の方々や、校長先生自らしてくださり、
ご案内いただきました。
私たちみんなが育てていく義務がある子供たちの教育現場を、
これほど歓待して迎えてくださるとは、かえって申し訳ないくらいでした。
田辺の山の中、まだまだ雨は強く、暗くどんよりした天気は、
残念な限りですが、再びバスに乗り込み、帰路につきました。
サービス精神満載のコンダクターK氏は、
昼食の保険として用意いたしました!と言って、
田辺のめずらしい餡餅を用意してくださっていて、
その上、お待たせいたしましたと、一番搾りを配っていただき、
帰りの道のりは長かったものの、和んだ雰囲気となりました。
さすがに雨中、道路は混んでいて、予定よりかなり遅く
大阪に着いたのはもう19時。
バスはゆったりとしていて窮屈さはありませんでしたが、
座りっぱなしは疲れてしまいました。
このツアーに参加するのは3回目。
ツアーやバス移動は苦手ではありますが、
この企画でないと訪れることが不可能な場所ばかりですし、
参加される方も静かにされていて穏やかですし、
こんな気楽な研修は遠足に違いありません。
解散後、Mさんと二人で出来たばかりの広々としたスタバで、
暗くなった外を眺めながら、
会社の話などをして、和んでから、
ほんとうに解散、帰宅したのでした。
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