2009年8月7日金曜日

暑さに参ってしまいました

駅で10分ほど電車のくるのを待っているだけで、
汗が流れ落ち、陽射しで目の前がくらくらしてしまいました。
どうにか冷気の中に入り込んだものの、
しばらく経っても、頭の中はぼうっとしたままで、
一文字も読むことができませんでした。

夏のほうが冬より得意なはずのつもりが、
年々気候の変化についていけません。
これからまだまだ暑い日が続くというのに、
不安です。
なんとか、凌ぐ方法を考えなくては。
本も読めないと、存在する意味さえありませんから。

2009年8月6日木曜日

「ムーミン谷のひみつ」

「ムーミン谷のひみつ」 冨原眞弓著 ちくま文庫

フランス哲学を専門とされている冨原さんにはもう一つの顔があります。
(ほんとはもっとあるのかもしれませんが、知る限りにおいては)
トーベ・ヤンソンと面識のある翻訳者であり、研究者でいらっしゃいます。

この「ムーミン谷のひみつ」はムーミン谷の住人たちについて書かれており、
とくに彼らの精神的な部分を掘り下げ、成長していく過程を重点にしています。
これだけで、ムーミン谷の仲間をよく知ったような気になるほどです。

読書の大切なことの一つに登場人物について
彼らをよく理解することが挙げられるでしょう。
この本を読んでみて、これまでいかに上滑りで、
ストーリーだけを追う読書をしていたか、
痛感してしまいました。
一人ひとり、また一つひとつのエピソードに詰まった宝物を
見逃しているようなものですね。

実際にムーミン・シリーズを丁寧に読むことで、
彼らと本当に出会いたいと強く思ったのでした。

2009年8月5日水曜日

「たいした問題じゃないが」

「たいした問題じゃないが」イギリス・コラム傑作選 行方昭夫編訳 岩波文庫

“本書は、二十世紀初頭に活躍したガードナー、ルーカス、リンド、ミルンという
四人のイギリスの名エッセイストの選集である。”(解説による)

新聞や雑誌にこのような気の利いたエッセイがあると、
大変楽しいと思うのですが、
意外と読ませてくれる記事は少ないものです。

不思議とイギリスではユーモア溢れる作品が好まれるようです。
それに一捻りされた皮肉によって、自らと世間を笑う余裕もありますね。
紳士的で節度が保たれているのは時代性もあるでしょうか。

この四人のなかでは、ルーカスの作品が馴染みやすく、
朗らかな気分にさせてくれました。

これくらいの余裕があると、人生を楽しめそうですが、
実際ご本人たちはどんな人だったのでしょうか。

2009年8月4日火曜日

うちわ

こう暑くなってくると、
冷房の効いた部屋でも
顔がほてって、
ついうちわを手に取りたくなります。

ぱたぱたと扇ぐだけなのに、
うちわには条件があります。
芯軸が竹でできていること。
しなり具合が違いますね。

模様にも条件をつけるなら、
和紙に風情のある草花が、
さらに涼しげです。

ゆっくりと扇いでいると、
なんとなく気持ちが静まっていくような気分になります。

自らうちわを購入することも少ない昨今、
扇子とはいかなくても、
落ち着いた時間を求めて、
お気に入りを探しに行くのもいいかもしれません。

2009年8月3日月曜日

「ネにもつタイプ」

月初は出版社のPR誌が届く時期です。
それぞれ特色があって楽しいです。

「ちくま」でいっとう早く開くのが、
岸本佐知子さんの「ネにもつタイプ」。

「気になる部分」にも見られるように、
どことなくしんみりとしていて、
儚げなのに、捻っていて、笑える。

もうどうしてこういう視点がもてるのか、
思考が張り巡らされているのか、
岸本さんは実は地球人ではないかもしれません。

白水社のHPに「実録・気になる部分」が掲載されていますが、
これまた、本とは違った抱腹絶倒ものです。
人前で読んではいけません。

2009年8月2日日曜日

「シモーヌ・ヴェイユ」

6月頃からしばらくシモーヌ・ヴェイユに関する本を読んでいました。

「シモーヌ・ヴェイユ」 フランシーヌ・デュ・プレシックス・グレイ著 上野直子訳 岩波書店
「シモーヌ・ヴェイユ伝」 ジャック・カボー著 山崎庸一郎・中條忍訳 みすず書房
「シモーヌ・ヴェイユ 最後の日々」 ジャック・カボー著 山崎庸一郎訳 みすず書房
「シモーヌ・ヴェイユ」 冨原眞弓著 岩波書店

ヴェイユには以前から関心があったのですが、
いきなり「重力と恩寵」を読もうとして参ってしまい、
一度は諦めた経験があります。

そこへ、入りやすそうな評伝が岩波書店から出たので、
再度挑戦する気持ちで取り組みました。

確かに一冊目の評伝は読みやすく、分かりやすかったのですが、
続いて読んだ伝記が、厚みだけでなく、手ごわい内容でした。
数多くの引用とともに、ヴェイユの思想を推考し、
彼女の生き様を追っていくには、かなりの体力を必要とします。

同じカボーの「最後の日々」は伝記を補足する内容で、
ニューヨークからロンドンまでの最晩年に至る重要な時期について、
深く掘り下げて書かれています。

圧巻は冨原さんのヴェイユ論。
この内容を理解するには、ヴェイユが読んだ本なども
頭に入っていないと、付いていけません。
ヴェイユという人の知性と教養、思考の深さと、
人間への熱いまなざしに圧倒されます。
そして冨原さんの努力と読解力に頭が下がります。

ここへきて、ヴェイユを読む覚悟を決めなくては
いけなくなりました。

2009年8月1日土曜日

新しいジュンク堂へ

新しくできたジュンク堂書店へ行ってきました。

これまたとても広く、天井も高く、
迷路のように本棚が並んでいます。
ふらふらと目を泳がせながら歩き回って、
気になるジャンルの本たちを眺めたり、
ぱらりぱらりとチェックしたりして、
あっという間に時間が経ちました。

他店で品切れだった本も見つかって、
無事入手できました。
今回もシモーヌ・ヴェイユ関係です。

「重力と恩寵」 シモーヌ・ヴェイユ著 ちくま学芸文庫
「シモーヌ・ヴェイユ 力の寓話」 冨原眞弓著 青土社

今日は2冊だけにしておきました。