2009年8月31日月曜日

アートとしての服~アルベール・エルバス

「HighFashion」最新号を買いました。
ここで見られる服は、
実際に着る服ではなく、
アートとして見ています。
残念ながら着ることはできなくても、
写真だけでも堪能できます。

注目しているクリエーターが何人かいます。
2001年からランバンのレディスを担当している
アルベール・エルバスは、
毎回目を喜ばせてくれます。

優美なフォルム、
細かいディティールに、
繊細さが宿っています。
柔らかなドレープも、
心をくすぐります。
布地の断ちっぱなしや、
時折見せる大胆な素材使いが
アクセントとなって、
現代性を取り込む要素となっています。

ここではしっとりとした赤いコートドレスを
細いベルトでウエストマークしています。
素材のアイデアとそれを活かしたシルエットが
絶妙です。

ファッションの専門的なことは
全くわかりませんが、
美しいモデルが、
ある衣装を身に纏い、
デコレーションされて、
一つの作品として写真に映し出されるを見ていると、
ここまで美しくなるものか、と
不思議な感覚に襲われます。

エルバスは、女性を艶かしく美しく見せてくれる
ファッションの原点に立ち戻ったデザイナーの一人だと
思います。

2009年8月30日日曜日

選挙投票日

今日は衆議院総選挙の投票日でした。
今回ほど、一人一票の積み重ねが反映されたと感じられることは
なかったのではないでしょうか。
投票者がその意義を理解し、
立候補者がその意味を理解する、
大切な選挙だったと思われます。
全てが一度に変化することはありませんが、
国政の重要さを認識して、
個人が夢を抱くことが可能な社会の構築に
期待をこめて、投票しました。

2009年8月29日土曜日

とんぼの本の新刊に

新潮社のPR誌「波」に目をとおしていると、
来月25日に《とんぼの本》「須賀敦子が歩いた道」が
出版されるとありました。
これまで新潮社の雑誌で特集されたものなどが
ベースになっているのかと思いますが、
須賀さんに関することが、写真を添えた本になるのは、
とても嬉しいことで、待ち遠しいです。

須賀さんの作品を読んだり、
没後に特集されたりしたものを見たり、
年譜を辿ったり、
写真を眺めたりしながら、
“須賀さんの歩いた道”を
なぞっています。
少しでもいいから、
須賀さんの生き方に基づく精神や考えを
理解できることを願って。

2009年8月28日金曜日

「黄金の月」

“ 僕の情熱はいまや
 流したはずの涙より
 冷たくなってしまった
 どんな人よりうまく
 自分を偽れる力を持ってしまった

 大事な言葉を何度も言おうとして
 すいこむ息は胸の途中でつかえた
 どんな言葉で君に伝えればいい
 吐き出す声はいつも途中で途切れた

 知らない間に僕らは
 真夏の午後を通り過ぎ
 闇を背負ってしまった
 その薄明かりの中で
 手探りだけで
 何もかもうまくやろうとしてきた

 君の願いと僕の嘘を合わせて
 6月の夜 永遠を誓うキスをしよう
 そして夜空に黄金の月を描こう
 僕にできるだけの光を集めて
 光を集めて

 僕の未来に光などなくても、
 誰かが僕のことをどこかで笑っていても
 君の明日が醜くゆがんでいても、
 僕らが二度と純粋を手にいれられなくても

 夜空に光る黄金の月などなくても”

1997年の春に発表された
スガシカオの「黄金の月」です。
複雑なメロディーと、
シンプルでいて渋いサウンドに乗って
この歌詞が胸に響きます。

スガシカオの初期の頃の歌を
よく聴きます。
じんわりと沁みて、
時々、泣けてきます。

2009年8月27日木曜日

ひぐらし

遠くでひぐらしが鳴いていました。
高い空に響きわたるように、
精一杯トーンの高い、大きな声(?)で。

かなかなかな・・・

短かった夏も終わりです。
天気予報では、
残暑が厳しいとのことですが、
空気は少しずつ秋めいてきています。

2009年8月26日水曜日

「大使たち」

「大使たち」 ヘンリー・ジェイムズ著 青木次生訳 岩波文庫

ヘンリー・ジェイムズを読む醍醐味は、
一つ一つの場面、一言一言の会話に潜む意味を
考えながら読み進めるところにあるでしょう。
漠然と読んでしまうと、
何を書いているのか迷宮入りになってしまいますが、
注意を払っていると、
わからずにいたことがさりげなく記してあったり、
人間関係についても配置を頭に入れておくことで、
それぞれが持つ重要性が判明したりします。

ジェイムズ後期の三大作品、
「鳩の翼」「金色の盃」に続いて、
ようやくこの「大使たち」にたどり着きましたが、
この作品が一番楽しく読めました。
それは、たぶん「鳩の翼」は悲しみを避けられず、
「金色の盃」は人間関係の複雑さに納得できなかったことも含め、
「大使たち」は喜びと決断が重要な鍵となっているからだと
考えています。
簡単に言ってしまえば、前向きな要素が基本だからでしょうか。

登場人物は、主人公ストレザーを始め、
老若男女、魅力的な人物が周りを行き来します。
意味ありげな会話も大切なポイントです。
こういったカーブやスライダーなど変化球で
会話が成り立つことが、直接的な現代人からみると、
思わせぶりで、興味深いところです。

小説の持つ多大な要素を十分に持ち、
巧みに話しを組み立て、
味わいのある内容に仕立ててあるこの作品は
小説好きの多くの人と楽しみを分かち合えるように思います。

2009年8月25日火曜日

空時間があったので

空時間があったので、
またしても、なじみの本屋さんへ向かいました。

今日は買うものはないはずでしたが、
シモーヌ・ヴェイユ 「重力と恩寵」 春秋社 
のハードカバーが出ていたので、
この方が読みやすそうだと決心。

ならば、小沼丹 「村のエトランジェ」 講談社文芸文庫
も買っておくべし。

オドレイ・トトウが目配せしている
エドモンド・シャルル=ルー 「ココ・アヴァン・シャネル」 ハヤカワ文庫
シャネルについて知る必要があるかどうかは別として、
タイトルも気になるし、これも入れておこう。

おまけに 「ナチュラルインテリアの家に暮らしたい」 主婦の友社
宝くじが当たって、家を建てるときの参考に。

まったく、ストレス解消のための衝動買いでした。