今日は番外編で、
女性向けの部屋です。
この3日間読んでいたのは、
「フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ」 ELジェイムズ著 ハヤカワ文庫
映画公開もあって、
ハードな部分がクローズアップされている、
確かにハードな内容満載の小説です。
主人公アナスタシアの一人称語りなので、
女性にはとてもわかりやすく、親しみやすい恋愛小説。
女性の深層心理を知りたい男性にも受け入れやすいかもしれません。
あり得ないと言い切っていいほどの人物設定、環境設定、筋、展開。
これらは本来、よい小説とは呼べない部分です。
ジェットコースターに乗っているようなスリリングさ。
この感覚が最後まで読ませる秘訣の一つでもあります。
わざわざここにUPしているのは、
主人公アナが正直でウイットに富んだとても素敵な女性で、
すっかり気に入ってしまったからなのです。
イギリス文学好きで、大学でも専攻し、
就職先はレアな出版社、と、本好きには嬉しくなる設定です。
女性にもいろいろなタイプの人がいますが、
この本がベストセラーになるところを見ると、
女性が男性に求めることや、恋愛については、
かなり等しく同じような秘めた希望があるのではないでしょうか。
恋愛漫画が好まれるのも、
このあたりが共通するのでしょう。
この本は3部作になっているそうで、
この先はどうなっていくのか、
気になっております。
2015年2月25日水曜日
ボブカット
今日のお休みは大阪へカットに行ってきました。
ベリー・ショートに戻すつもりが、
今回もボブに落ち着きました。
まあるい顔に影ができるので、
おでぶさんを隠す効果もあります。
シルエットや細部は担当のKさんにおまかせです。
コンパクトスタイルのボブですっきりとしました。
帰りにはまたまたジュンク堂へ。
光文社文庫版のカラマーゾフを揃えているところです。
それから、とても大きな声では言えない本を買いまして、
早速読んでいます。
世界でベストセラーということで、映画化もされている、
そう、あの本です。
ベストセラーって、ピケティではありませんよ、
読めるわけがありません。
でも、これってハーレクインだなぁ。
きっと読み終えたら、ポイしちゃうだろう、そんな感じです。
ベリー・ショートに戻すつもりが、
今回もボブに落ち着きました。
まあるい顔に影ができるので、
おでぶさんを隠す効果もあります。
シルエットや細部は担当のKさんにおまかせです。
コンパクトスタイルのボブですっきりとしました。
帰りにはまたまたジュンク堂へ。
光文社文庫版のカラマーゾフを揃えているところです。
それから、とても大きな声では言えない本を買いまして、
早速読んでいます。
世界でベストセラーということで、映画化もされている、
そう、あの本です。
ベストセラーって、ピケティではありませんよ、
読めるわけがありません。
でも、これってハーレクインだなぁ。
きっと読み終えたら、ポイしちゃうだろう、そんな感じです。
2015年2月23日月曜日
グランド・ブダペスト・ホテル?
第87回アカデミー賞授賞式。
作品賞に輝いた作品については、まったく無知。
いつもそんなところで、かえって楽しみが増したりします。
マイケル・キートンも好きな役者さん。
どんな作品でしょうか。
4部門に輝いた「グランド・ブダペスト・ホテル」。
すでに観ただけに、奇妙な気分です。
とっても凝っている作品ですから、
該当した賞に異論はありませんが、
それ以外には全く妙味の無い作品でありました。
と、断言すると、こういった作品が好みの人には、
反論されそうですね。
よかった映画のことは、
いつまでも記憶が薄れることがありません。
ジュリアン・ムーアが主演女優賞と聞いて思い出したのは、
「めぐりあう時間たち」。
とてもよい映画でした。
そうやって、記憶が結びついたりします。
といって、滅多に映画を観ることはありませんが、
観たい映画はいっぱい。
一か月に一本くらいは観たいところです。
大阪に行かねば・・・。
作品賞に輝いた作品については、まったく無知。
いつもそんなところで、かえって楽しみが増したりします。
マイケル・キートンも好きな役者さん。
どんな作品でしょうか。
4部門に輝いた「グランド・ブダペスト・ホテル」。
すでに観ただけに、奇妙な気分です。
とっても凝っている作品ですから、
該当した賞に異論はありませんが、
それ以外には全く妙味の無い作品でありました。
と、断言すると、こういった作品が好みの人には、
反論されそうですね。
よかった映画のことは、
いつまでも記憶が薄れることがありません。
ジュリアン・ムーアが主演女優賞と聞いて思い出したのは、
「めぐりあう時間たち」。
とてもよい映画でした。
そうやって、記憶が結びついたりします。
といって、滅多に映画を観ることはありませんが、
観たい映画はいっぱい。
一か月に一本くらいは観たいところです。
大阪に行かねば・・・。
2015年2月22日日曜日
「暗いブティック通り」
「暗いブティック通り」 パトリック・モディアノ著 平岡篤頼訳 白水社
1978年にゴンクール賞を受賞した、モディアノの代表作。
記憶喪失である私立探偵が自分の過去を探し求める話ですが、
モディアノ独特の筆致に読者もどんどんと深みに入り込んでいきます。
過去というものがどういうものか、
モディアノが扱う過去を見ていると、
喪失感、哀しみ、憐み、失望感、
心の底から湧きあがってくる欠乏感に、
苦しみが感じられます。
それらが埋められた文章に身体を寄せると、
自分まで悲しくなってきてしまいました。
モディアノはそれを目的に書いているようには思えない、
それが、また不思議なところです。
フランスでは絶大な人気を誇る作家といいますから、
モディアノの作風に共感できる人々が多くいるということですね。
そんな読者でしかない私には、この作品ならびにモディアノを語る資格が
ありません。
で、松浦寿輝氏の一節をひかせていただきます。
“切り詰められた文体に余韻豊かな味わいを盛り、探偵小説の
趣向を借りながら安易なエンターテイメントの通俗性とは一線を
画す文学空間を創造しつづける。実直なリアリズムに微妙なずれを
導入し、平板な現実を不可解なファンタジーへと変容させる手法を
洗練させてゆく。
・・・
アメリカのオースターや、イタリアのタブッキ、日本の村上春樹などと
どこか共通する作風であるが、それが抽象的な遊戯に終わらない
のは、『1941年。パリの尋ね人』をはじめ、第二次世界大戦中の
ドイツ軍占領下のパリへの歴史的な、また個人的な関心
(ユダヤ系の彼の父は戦時に大きな苦難を体験している)
が彼の作品史に執拗に底流し、彼の文学空間をフランス人の
国民的物語へと接続しているからであろう。”
ノーベル賞受賞時に朝日新聞へ寄稿された文章です。
モディアノの作品のニュアンスをうまく表現できない私は、
この松浦氏の言葉に、そういうことかな・・・と思うしかありませんでした。
私は、過去、記憶という言葉と、それが指す意味を苦手としています。
たぶん、過去と記憶から逃れたいといつも思っているからですが、
モディアノを味わいきれない歯がゆさも同時に感じています。
1978年にゴンクール賞を受賞した、モディアノの代表作。
記憶喪失である私立探偵が自分の過去を探し求める話ですが、
モディアノ独特の筆致に読者もどんどんと深みに入り込んでいきます。
過去というものがどういうものか、
モディアノが扱う過去を見ていると、
喪失感、哀しみ、憐み、失望感、
心の底から湧きあがってくる欠乏感に、
苦しみが感じられます。
それらが埋められた文章に身体を寄せると、
自分まで悲しくなってきてしまいました。
モディアノはそれを目的に書いているようには思えない、
それが、また不思議なところです。
フランスでは絶大な人気を誇る作家といいますから、
モディアノの作風に共感できる人々が多くいるということですね。
そんな読者でしかない私には、この作品ならびにモディアノを語る資格が
ありません。
で、松浦寿輝氏の一節をひかせていただきます。
“切り詰められた文体に余韻豊かな味わいを盛り、探偵小説の
趣向を借りながら安易なエンターテイメントの通俗性とは一線を
画す文学空間を創造しつづける。実直なリアリズムに微妙なずれを
導入し、平板な現実を不可解なファンタジーへと変容させる手法を
洗練させてゆく。
・・・
アメリカのオースターや、イタリアのタブッキ、日本の村上春樹などと
どこか共通する作風であるが、それが抽象的な遊戯に終わらない
のは、『1941年。パリの尋ね人』をはじめ、第二次世界大戦中の
ドイツ軍占領下のパリへの歴史的な、また個人的な関心
(ユダヤ系の彼の父は戦時に大きな苦難を体験している)
が彼の作品史に執拗に底流し、彼の文学空間をフランス人の
国民的物語へと接続しているからであろう。”
ノーベル賞受賞時に朝日新聞へ寄稿された文章です。
モディアノの作品のニュアンスをうまく表現できない私は、
この松浦氏の言葉に、そういうことかな・・・と思うしかありませんでした。
私は、過去、記憶という言葉と、それが指す意味を苦手としています。
たぶん、過去と記憶から逃れたいといつも思っているからですが、
モディアノを味わいきれない歯がゆさも同時に感じています。
2015年2月21日土曜日
暖かな土曜日
今日の関西地方は午後からとても暖かかった。
15℃くらいではありますが、
陽射しがほんわりと優しくて、気持ちがいい。
男性陣は外から戻ってきて、
暑い、暑いと上着を脱いでおりました。
二日前はとっても寒かったのに、不思議です。
昨日は鶯の初鳴きを聴きました。
その寒かった二日前は、風邪気味で、寝不足で、
カイロを2つも貼って過ごし、夜は早寝をしておりました。
仕事も忙しかったし、昨夜も疲れて早寝。
今日は?仕事の山を越えたし、
ほっとして、ぐっすり眠れそうです。
なので、本を1ページも読んでおりません・・・
手ごたえのある本が読みたくてたまりません。
明日時間ができたら、何か読もう、何にしよう、と、
楽しんで悩んでおります。
映画も観に行きたい。
レンタル屋さんが無くなってからというもの、
欲求不満気味です。
15℃くらいではありますが、
陽射しがほんわりと優しくて、気持ちがいい。
男性陣は外から戻ってきて、
暑い、暑いと上着を脱いでおりました。
二日前はとっても寒かったのに、不思議です。
昨日は鶯の初鳴きを聴きました。
その寒かった二日前は、風邪気味で、寝不足で、
カイロを2つも貼って過ごし、夜は早寝をしておりました。
仕事も忙しかったし、昨夜も疲れて早寝。
今日は?仕事の山を越えたし、
ほっとして、ぐっすり眠れそうです。
なので、本を1ページも読んでおりません・・・
手ごたえのある本が読みたくてたまりません。
明日時間ができたら、何か読もう、何にしよう、と、
楽しんで悩んでおります。
映画も観に行きたい。
レンタル屋さんが無くなってからというもの、
欲求不満気味です。
2015年2月18日水曜日
時雨まじりの空
ここのところ奈良北部は曇ったり、晴れ間が差したりと、
冬らしい落ち着かないお天気です。
今日も晴れたと思ったら、すぐに時雨がきたりの繰り返しでした。
お庭の春の花の球根たちは芽を出し始めています。
でもいつもならこの時期満開の梅が咲きません。
春が待ち遠しいですね。
一昨日読んだ高橋たか子さんについて、
ネットを調べたりしながら、考えています。
フェミニズムの視点から読むとまた違うのかもしれません。
「誘惑者」については、観念的な頭でっかちの作品のように
感じましたが、よく考えられて書かれたことには違いないでしょう。
そして、高橋さんが現代社会を否定的に捉えられていて、
とくにインターネットを批判されていたことが、
私には、残念に感じられます。
社会が良い方向に向かっているとは、さすがに思えません。
でも、時間が流れる方向に逆らうことはできませんから、
私たちも悩みながら前に進んでいくしかないのです。
なので、隠遁生活に惹かれながらも、
それはありえないと思っています。
社会の中で生活していくこと、それも社会参加の一つの形。
信仰について考えていくと、そういった面も考えさせられます。
須賀敦子さんや、シモーヌ・ヴェイユのように、
社会に参加しながら、信仰について考える。
それが、今の希望の一つです。
いやいや、まだまだ勉強し、考えるべきことがたくさんありますので、
そんな大きなことは言える立場ではありませんが。
冬らしい落ち着かないお天気です。
今日も晴れたと思ったら、すぐに時雨がきたりの繰り返しでした。
お庭の春の花の球根たちは芽を出し始めています。
でもいつもならこの時期満開の梅が咲きません。
春が待ち遠しいですね。
一昨日読んだ高橋たか子さんについて、
ネットを調べたりしながら、考えています。
フェミニズムの視点から読むとまた違うのかもしれません。
「誘惑者」については、観念的な頭でっかちの作品のように
感じましたが、よく考えられて書かれたことには違いないでしょう。
そして、高橋さんが現代社会を否定的に捉えられていて、
とくにインターネットを批判されていたことが、
私には、残念に感じられます。
社会が良い方向に向かっているとは、さすがに思えません。
でも、時間が流れる方向に逆らうことはできませんから、
私たちも悩みながら前に進んでいくしかないのです。
なので、隠遁生活に惹かれながらも、
それはありえないと思っています。
社会の中で生活していくこと、それも社会参加の一つの形。
信仰について考えていくと、そういった面も考えさせられます。
須賀敦子さんや、シモーヌ・ヴェイユのように、
社会に参加しながら、信仰について考える。
それが、今の希望の一つです。
いやいや、まだまだ勉強し、考えるべきことがたくさんありますので、
そんな大きなことは言える立場ではありませんが。
2015年2月17日火曜日
「うちへかえろう」
「うちへかえろう」 小川内初枝著 小学館文庫
こちらの単行本が出たのは2008年ということですから、
だいぶ時間が経っています。
そのときには、同世代の女性の話ということで、
時代性についてはあまり意識していませんでしたが、
現在の時点においては、とてもタイムリーなテーマと
思われます。
35歳の主人公は大阪市内で一人暮らし。
疎遠になりがちだった隣町の両親の家には、
最近はよく顔を出すようになりました。
近頃、両親の様子に変化があるのです。
両親の様子をみながら、血縁の深さを悟る主人公です。
物語は、長い間不通だった姉の電話番号を知ることから、
流れだします。
姉とは複雑な関係にありましたが、電話をかけてみる主人公。
やはり姉妹であるからか、こわばりながらも、
少しずつ距離が近くなっていきます。
家族を描いた作品ですが、
主人公の心の揺れを目に見えるように表現し、
職場の様子をもリアルに書き出しているところは、
小川内さんの真骨頂でしょう。
ナイーブさと客観性の同居です。
“だから、現実を生きていかなければ、と思う。
私はこうして働いて、人とともに笑って、ちゃんと生活して、
そういう穏やかな現実が一つ一つ事実になって、
積み重なって、「私」を作る。そして、私の居るところが、
居場所になる。”
とても好きな章の一場面です。
本当にそうですね。
挟み込まれた主人公のいくつかの挿話も自然に馴染んでいて、
職場のエピソードもなかなか興味深く、
(他人事とは思えなかったりしまして)
身近に感じられる充実した読書となりました。
小川内さん、
とってもよい作品をありがとう!
こちらの単行本が出たのは2008年ということですから、
だいぶ時間が経っています。
そのときには、同世代の女性の話ということで、
時代性についてはあまり意識していませんでしたが、
現在の時点においては、とてもタイムリーなテーマと
思われます。
35歳の主人公は大阪市内で一人暮らし。
疎遠になりがちだった隣町の両親の家には、
最近はよく顔を出すようになりました。
近頃、両親の様子に変化があるのです。
両親の様子をみながら、血縁の深さを悟る主人公です。
物語は、長い間不通だった姉の電話番号を知ることから、
流れだします。
姉とは複雑な関係にありましたが、電話をかけてみる主人公。
やはり姉妹であるからか、こわばりながらも、
少しずつ距離が近くなっていきます。
家族を描いた作品ですが、
主人公の心の揺れを目に見えるように表現し、
職場の様子をもリアルに書き出しているところは、
小川内さんの真骨頂でしょう。
ナイーブさと客観性の同居です。
“だから、現実を生きていかなければ、と思う。
私はこうして働いて、人とともに笑って、ちゃんと生活して、
そういう穏やかな現実が一つ一つ事実になって、
積み重なって、「私」を作る。そして、私の居るところが、
居場所になる。”
とても好きな章の一場面です。
本当にそうですね。
挟み込まれた主人公のいくつかの挿話も自然に馴染んでいて、
職場のエピソードもなかなか興味深く、
(他人事とは思えなかったりしまして)
身近に感じられる充実した読書となりました。
小川内さん、
とってもよい作品をありがとう!
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