「考える人」2010年秋号“福岡伸一と歩くドリトル先生のイギリス”
子供の時分にドリトル先生に魅せられた人は、
夢を現実の世界に読み込んで、
大人になってからもドリトル先生の世界観を忘れずに
生きている人が多いような気がします。
漠然とそういうイメージを抱いていましたが、
この特集号を読んでみてその感を強くしました。
生き物たちに強い関心を持ち、
その生き物たちが生きる世界を広く広く望んでいるのです。
どの人の根底にもナチュラリストの資質が流れている。
だから、福岡先生の宣言にもうなづけるのでした。
ドリトル先生の本は「航海記」を読んだだけで終わっているのですが、
その理由はきっと生き物への関心が薄いからなのだろうと思います。
生き物たちの様子を見るのはとても楽しい、その程度なのです。
それもよしとしてください。
この「考える人」を購入したわけは
松山巌さんの“須賀敦子の方へ”の連載が始まったからです。
須賀さんと親しくされていた松山さんがどのように語られるのか、
とても楽しみにしていました。
期待は裏切られることなく、一回目からとても充実した、
これまで読み落としていた部分を指摘された内容でした。
須賀さんの指針となり、生き様の教えとなったと思われる人たちの名前が
挙げられて、より具体的な推測が推し量られています。
勝手に作り上げている須賀さんの像に
いろんな角度から少しずつ色をつけたり、
肉付けをしたりしています。
今回の連載からはさらに、
魂を吹き込むことができるかもしれません。
もっと力強いオリジナリティのある須賀さん像を
しっかり立ち上げることができますように。
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