「目を見開いて」ユルスナール著白水社を再読中です。
一年前はユルスナールの言葉の連なりについていくのが困難で、
さらりと読んでしまっていたのです。
それでも素晴らしいと思っていました。
今回ゆっくりとなぞりながら読んでいます。
言葉と文章を反芻しながらなのでスピードも遅い。
しばらく前にユルスナールの年譜をさらっておいたことも、
ほぼ全ての作品に目を通してあることもあって、
出来る範囲内ですが、内容が少しずつわかるようになってきました。
読了してから、ユルスナールに魅せられる理由等お話できると思いますが、
今のところわかっているのは、
“私はこれまで本を読めていない!”ことと、
“私は世界を知らない!”ということです。
この本でインタビューを受けているユルスナールはかなりの年齢ですから、
自分のことも世界のことも自分を取り巻く環境のことも、
身体に染み込むように理解し、達観できているのです。
そういう人が述べる言葉には到底かなうわけがありません。
それにしても自分の浅はかさにあきれています。
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