「時計まわりで迂回すること 回送電車Ⅴ」 堀江敏幸著 中央公論新社
読んじゃいました、他の本をほったらかして、堀江さんの最新エッセイ。
この「回送電車」シリーズは堀江さんが色々なところで発表している
エッセイを緩やかなジャンル分けでまとめられています。
堀江さんの感覚があますところなく表れていて、
ファンにはたまらないシリーズとなっています。
それだから、この細やかで、ナイーブで、
ユーモアというか自虐的というかそんなくすくす笑いも込められた、
堀江さんのエッセイを寝かしておくなんてとんでもない、
速攻で読ませていただきました。
いつまでもこういう本を読み続けていたくなる、そんな気分です。
堀江さんがTVでのスポーツ観戦がお好きだということは、
同じくジャンルも国籍も問わないスポーツ観戦好きとしては、
頼もしい仲間がいらっしゃったということで嬉しい限りです。
ジダンの本はぜひ読みたいなぁ。
あのワールドカップ史上に残る事件については、
タイムリーに目撃していただけに、
ファンとしての気持ちを慰めてもらったような気持になりました。
そういうとき、言葉の重要性、文章の持つ力を信じる気持が強くなります。
もうすぐ堀江さんの写真集も出るということですし、
5月には連載が終わった作品も出版される予定。
手元には書評集「振り子」もあります。
3月は実生活においては実に不快なことが多く、
身体もダウン気味でしたが、
堀江さんの文章の力もお借りして、
明るみのある方を目指して歩いていきたいです。
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