2014年3月12日水曜日

どこまでも書評にはならない感想文

先日、鴻巣友季子さんの「本の寄り道」 河出書房新社 を借りて、
さっくりと読んでみました。
2011年刊行なので既にお読みの方も多いでしょう。


名翻訳家として有名な鴻巣さんは書評家としても、
素晴らしい読み手であります。


数多くの本たちがしっかりと読みこまれて、
核心を鴻巣さんの言葉で語られています。


書評をするということは、その本のことを理解していなければなりません。
まずそれが一つ。


それから肝心なテーマや、その書き手の述べたいことを掴まねばなりません。
それが一つ。
また、著者やその作品に関連する事柄、書物の知識も必要でしょう。


それから、個人的に感じたこと、イメージなども大切です。


こういったいくつかの課題をクリアして書評はなりたっています。


私は読んだ本の紹介こそしていますが、
もちろん書評にはほど遠く、
たんなる感想文にとどまっています。


それは、書評を書けないという事実があります。
それから一読み手としての感想にしておきたいと思う気持ちもあります。


とはいっても、鴻巣さんが書かれるような書評を読むと、
身が縮こまってしまいます。
ま、それは仕方のないこととして、
今後も感想文をしたためていきたいと思っております。
ご容赦のほどを。

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