もう終了してしまいましたが、
先日、東洋陶磁美術館にて開催していました
ヘレンド展を観て参りました。
いただいていたチケットがあったので、
母と二人でのんびりと。
ハンガリーの村、ヘレンドにて1826年に生産がはじまったとされます。
マイセン窯、ウィーン窯に学び、ほどなく高い水準の作品を
発表するようになり、王室御用達窯として認められるようになったそうです。
1851年のロンドン万国博覧会にて、ヴィクトリア女王から注文を受け、
ヘレンドの名は欧州に広がったとのこと。
展示されていた作品は、
1800年代のものから始まり、
凝った細工をほどこしたテーブル用品を中心に、
最近のモダンな鉢などにわたり、
150点がゆったりと、丁寧に置かれておりました。
中国、日本の影響もかなり受けており、
それもコミカルな要素も含んでいるので、
観ているのも楽しいところです。
豊かな色彩感覚によって、
彩られているのも、華やかですし、
細工の出来具合も、それが維持されていることにも、
驚きがあります。
たのしい人形たちもありました。
日本人の子供がお布団にくるまっている様子が3点も!
焼き物の人形はユーモラスであると、
とても楽しめますね。
ヘレンドのユニークなポイントとして、
シノワズリー・スタイルには、おじさんの人形が使われていますね。
その作品自体は少なかったのですが、
以前からおじさんのついたものが何か一つ欲しくって。
なぜだか、洋食器は現実に使う食器としていつも考えてしまいます。
さすがに展示されている作品群はそういうレベルではありませんが、
ヘレンドもシンプルな絵柄のものは、揃えてみたいですね。
あ、あくまでも夢です。
昔、マグカップを購入したことがあったのですが、
阪神の震災で割れてしまい、また夢のレベルとなってしまいました。
ほんとに、綺麗ね、と話しながら見学を終え、
美術館内にある喫茶店に入ってみますと、
なんと、珈琲はヘレンドのカップ!
サンドイッチはロイヤル・コペンハーゲンに!
どちらもお味も美味しく、お店内も静かで、
ゆったりと、川面を眺めながら、いただくことができました。
これは、思いがけないことでしたが、
会期中だけの企画だったようです。
でも、陶磁美術館なのですから、
普段もよい食器を使われているかもしれませんね。
また、訪ねてみましょう、と楽しみが増えた一日でした。
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