7月の下旬から日経新聞朝刊では、
十選「ルネサンス 女の肖像」が連載されています。
最初のうちは良く知った名の画家たちが続いていたので、
読むだけにしていたのですが、
途中から、知らない画家も登場してきたので、
振り返ってみることにしました。
一回目は・・・切り抜きできませんでした。ジョットーだったかと思います。
二回目 ボッティチェリ「春」部分
三回目 ラファエッロ「マッダレーナ・ストロッツィの肖像」
四回目 ジョルジョーネ「老女(ラ・ヴェッキア)」
五回目 ティツィアーノ「若い女性の肖像(ヴィオランテ)」
六回目 アングイッソーラ「画架の前の自画像」
七回目 パルミジャニーノ「若い女の肖像(トルコの女奴隷)」
ルネサンスのイタリア各地の情勢下で描かれた女性たち。
画家たちは、自分たちの個性を存分に発揮していたようです。
単に美しいだけでなく、素晴らしい作品というだけでなく、
そのモデルになった女性たちの人生や、
画家との関係にも思いを馳せると、
一つの肖像画が大きなタブローとなっていきます。
アングイッソーラは女性の画家で、
ヴァザーリも「美術家列伝」において取り上げているそうです。
画才を高く評価され、スペイン王家にも使えたり、
イタリアに帰国後、93歳まで穏やかに暮らしたとあります。
そういう女性もいたのですね。
かと思えば、東方から売られてきた奴隷や愛妾もいた時代、
トルコの女奴隷と見られている女性は、宝飾品をつけない、
愛嬌のある表情で描かれています。
絵画としては、ボッティチェリの作品がとても好きですが、
こうしてまんべんなく目をやってみると、
時代性、歴史、文化等を捉える役目が見えて、
興味深いところです。
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