日経新聞朝刊十選「ルネサンス 女の肖像」のご報告が
途中でしたので、最後までお伝えしておきます。
八回目 ブロンズィーノ「ルクレツィア・パンチャティキの肖像」
九回目 アルテミジア・ジェンティレスキ「悔悟するマグダラのマリア」
十回目 レオナルド・ダ・ヴィンチ「モナ・リザ」
ブロンズィーノはメディチ家の公式肖像画を描いていたということで、
そのうちの一点だそうで、とても詳細で意味深い画です。
右手で押さえているのは聖書でしょうか。
ジェンティレスキは女性で、カラヴァッジョの画家仲間の娘だそうです。
画風はそのせいか、カラヴァッジョに似た感じでしょうか。
フェミニズムを自覚した主題を、高い表現力によって作品化した、
近年注目を集めている画家だそうです。
ラストは、もうこれしかない、という「モナ・リザ」。
観れば観るほど不思議な画。
ルーブルで観たことがあるのですが、
(防弾ガラスで囲われていました・・・)
あまり大きな画ではありません。
ダ・ヴィンチが少しずつ手を加えて続けていたといいますね。
何を示しているのか、
何を言いたいのか、
女性の持っているものすべてが注ぎ込まれているようにも観え、
怖いくらいです。
ダ・ヴィンチの作品は、どれも正確、精密な描写によるものであるからか、
妙に生々しく、迫ってくるような情念のようなものを感じます。
軽やかさと正確さとのバランスが良いように思われて、
とても好きなのは「白貂を抱く貴婦人」でしょうか。
4点ほどしか観たことがないですし、
大作を知らないので、これ以上のことは言えませんけれど。
気に入った絵というのは、
吸い込まれるように魅せられて、
いくらでも眺めることができますね。
そのこと自体が不思議だと、いつも思ってしまいます。
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