去る1月22日、作家として名高いル・グウィンさんが亡くなられました。
88歳であったとのことです。
多くの作品があり、
フェミニストとしての側面もお持ちでした。
とはいえ、私自身は作品の一部からその部分を垣間見ただけですが。
子供のころから、猛々しいタイトルの「ゲド戦記」の存在は知ってはいたものの、
争いごとの物語は遠巻きにしていました。
20歳ごろでしょうか、岩波書店から文庫版が出たのは。
何気なく読んでみようか、と思い、手にしました。
すぐに魔法にかかってしまったことはいうまでもありません。
本当に素晴らしい本でした。
読んでしばらくは酩酊状態に陥りました。
それだけインパクトが強く、とても子供が読むものとは思えないくらいでした。
もしかしたら、大人になった人間が頭を打つための本かもしれません。
続刊も読むに至りましたが、
最初の一冊目ほどの衝撃はありませんでした。
どちらかというと社会批判的な側面があるように思われます。
それでも一大絵巻としての素晴らしさには感嘆させられました。
もともと生きるものの成長を描いた作品には誰しもが魅せられる時期が
あるように思われます。
私は子供のころから伝記ものが大好きでしたし、
今もとても好ましく感じられます。
読み方、受取方には違いは年齢に伴い変化がありますが、
この「ゲド戦記」は、まさに迷い子だった時期だっただけに、
あの驚きは今でも鮮明に思い出されます。
この第一冊目は、自分との闘い、出会い、誕生です。
とても激しく、すさまじさもありますが、
純粋にこの力強さには地響きを感じられることでしょう。
アニメの映画も存在しますが、
まったく別物と考えたほうがよさそうです。
良い話を聞いたことがありませんし、
作者自身も否定しているということでした。
今は岩波少年文庫で読むことができます。
大人の方こそ、ぜひご一読を。
作品を読むことで、
ル・グウィンさんを追悼することとなるでしょう。
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