2009年10月14日水曜日

昨日のお買い物

昨日は、満面の笑みで
「書かれる手」 堀江敏幸著 平凡社ライブラリー
を手に本屋さんを後にしました。
周りの人は気持ちが悪かったと思います。
にやにやしているのが自分でもわかっていたので。
他には、
文庫化を待っていた
「真鶴」 川上弘美著 文春文庫
爆笑エッセイ
「貧相ですが、何か?」 土屋賢二著 文春文庫
邦人トリオです。

さて、「書かれる手」は急ぐ所は目を通したので、
改めてゆっくりと読むことにして、
「真鶴」に参りましょうか。

2009年10月13日火曜日

「書かれる手」を読み始めてみて

心浮かれて「書かれる手」 堀江敏幸著 平凡社ライブラリーを
購入し、早速読み始めました。

「幻視された横道」-須賀敦子『ユルスナールの靴』をめぐって は
どうにか着いていけるとして、
堀江さんの処女作「書かれる手」-『マルグリット・ユルスナール論』、
これは「アレクシス」をリルケとヴァレリーを通して考察したものですが、
もう既にエッセイとも論文とも言えない堀江さんの独自の文体スタイルが、
現れています。溜息。

急いでクンデラ論も読んでみましたが、
クンデラに迷わされている状態の者からすると、
雲が晴れるような感覚になりました。
またしても、溜息。

もっと丁寧にゆっくりと奥深く読むように勤めなくては・・・

この「書かれる手」、単行本を手にしたときも、
難解な印象が強く、歯が立たなかったのは当然のこと。
読むことの難しさと有難さを同時に味わいました。

2009年10月12日月曜日

お世話になります

よく覗く古本屋さんとは別に、
自分の本を引き取ってもらう古本屋さんがあります。

出会いは「ミシェル・フーコー伝」 ディディエ・エリボン著 田村俶訳 新潮社。
ずっと探し求めていたこの本を見つけたのが、
この伏見屋書林さん。
児童文学の良書なども置いてあり、
印象に残ったのです。

それまで大量の本を引き取ってもらうのは某書店で、
扱いのまずさに辟易していました。
伏見屋さんに出会ってからは、
大切にとってあった本も、
思い切って手放すことができるようになりました。
訪ねると古書だけでなくさすがに本にお詳しく、
いろいろと伺えることができます。

今回は思い切ってロラン・バルトを手放すことにしました。
張り切って購入したものの、
目をこらして読みたい本のリストを眺めてみると、
とても読むことは不可能だと、
たとえ読んでも理解不能なことを考えて、
諦めることにしたのです。
悲しいことですが。

そのほかにも、読み終えてまずまずだったもの、
どうして買うに至ったのかわからないもの、
「ガンダム・オリジン」もそろそろいいか、
などと一まとめにしました。

さすがに伏見屋さんも「漫画は・・・」と言われていましたが、
無理を言って引き取ってもらいます。
「いつもお世話になります。」

2009年10月11日日曜日

「パダン」と「ドダン」

「エディット・ピアフ 愛の賛歌」 オリヴィエ・ダアン監督で
マリオン・コティヤールが熱演しているのを観ていたら、
“パダン”という歌が出てきました。
その歌いだしは『パダン♪、パダン♪』と熱烈な調子でしたが、
体調を崩していたピアフはそこでバタンと倒れてしまいます。
この映画ではマリオンの演技が強調されていて、
ピアフの激烈な人生が手に取るように伝わってきます。
ピアフのことを全く知らず、白紙状態で観たので、
新鮮でもありました。

しばらくして、スマトラ大地震が起きました。
中継でパダンという地名が出てきたのです。
ああ、そうか、パダンは土地の名だったのだ。

そういえば、よく似た音の名があったなあ。
と考えてみると、全く関係の無い話でした。
マルグリット・デュラス著 「戦争ノート」 河出書房新社 に
「ドダン夫人」草稿があったのを思い出したのです。
「パダン」と「ドダン」ちょっと似ているだけで、
何にも関係ありません。

この「戦争ノート」はデュラスの無名時代に書かれた
作品の草稿やメモが書かれた4冊のノートをまとめたものです。
既に作家デュラスの姿が見えています。
戦時中の話も多く、リアリティに富み、
人間の業を書き抜くデュラスの技があります。

「ドダン夫人」はパリのアパルトマンのコンシェルジュ。
愚痴をこぼしながらも強く生きている女性。
生きていくにはこれくらいしぶとく、したたかでないと、
現実に目を向けるよう言われたような気がしました。

堀江敏幸さんの「彼女のいる背表紙」を読まれた方は
もう「ドダン夫人」に会われていますね。
デュラスのテキストでは、生々しいですが、
堀江さんの解説により、年配の「ドダン夫人」の痛みが
よく伝わってきます。

2009年10月10日土曜日

両手一杯に海を抱えて

丘の上の更に高く8階から眺める海は、
どこまでも広く、遠く、深く、
灰色に広がっていました。
潮をふくんだ風に波打って、
波打ち際から浅瀬へ、
目を上げれば、
水平線はぼやけて、
想像もできないくらい果てまで続いています。

この大きな世界は、
一体なんなのだろう。

意味を探そうと、
愚かなことを、
ついついしてしまいます。

語りかけてくる声は聞こえないのか?

日常から離れて、
真空のような時間を過ごし、
もうしばらくこうしていたいと、
願った一日でした。

2009年10月9日金曜日

“やきものいこま”さんへ

40年続いていた“やきものいこま”さんが
店を閉じることになりました。
店内に一杯和食器が溢れた、
大らかで、楽しく、落ち着いたたたずまいのお店で、
長くお世話になりました。
いつもお気に入りがたくさんあって、
選ぶのに頭を痛めたものです。

今日が最後の訪問になりました。
店主の方が大変魅力的なことも
お店の人気の理由の一つだったと思います。

またしても決めるのに悩みましたが、
藍の木賊柄の大ぶりのお湯飲みを一つ、
他にもいくつか使いやすいものを。

ご挨拶とともに、
お餞別もいただいて、
名残を惜しみました。

2009年10月8日木曜日

お見舞い申し上げます

大型の台風18号が日本に上陸しました。
暴風域では大変な被害が出ています。
ニュースでは一部分しかわかりませんが、
怪我をなされた方、
被害に遭われた方々に、
お見舞い申し上げます。