「特捜部Q 檻の中の女」 ユッシ・エーズラ・オールスン著
吉田奈保子訳 ハヤカワ・ポケット・ミステリ1848
久々のミステリ、よかった、面白かった。
本当にあったとしたら、大変な話だけど。
2007年デンマーク、コペンハーゲン警察に、
かくかく云々の事情で新設された“特捜部Q”。
そこに主人公カール・マーク警部補が配属されます。
このカールがとても味のある中年のおっさんです。
でも、実はとてもつらい経験をしたばかりで、
精神的にはきついはず。
にもかかわらず、未解決の重大事件に挑みます。
部下は謎のシリア人のアサド・・・この設定がまた可笑しいのです。
実生活と仕事の現実の厳しさと、
そこはかと人間味のあるユニークさとが相まって、
カールの仕事は少しずつ展開を見せてゆきます。
並行して、もう一人の重要人物のスリリングな状況が語られていて、
筋の運びもキリリと締り、なかなか読ませてくれました。
何気なく選んだ本だったのですが、
とってもしっくりとはまってくれました。
おかげで寝不足気味です。
警察小説がお好きな方には是非お勧めいたします。
2011年9月18日日曜日
2011年9月14日水曜日
2011年9月11日日曜日
日本人がフランス人化すると・・・
FRENCH BLOOM NET-INFO*BASEの記事から
どれくらいフランス人化しているかチェックしてみましょう。
好むと好まざるにかかわらず・・・です。
週刊フランス情報 22 - 28 AOUT 後編
日本人がフランス人化すると、こうなる!9パターン
1.レストランでは必ずテラス席に座る。
⇒oui,それは喫煙のため。
2.友達や知り合いに会った時に、ビズ(bise)をしないと、何かさみしい。
⇒non,遠慮します。
3.8時に帰宅!=遅すぎる。
⇒oui,仕事はさっさと済ませようぜ。
4.パートナーとはいつまでも男と女の関係でいたい。
⇒oui,もちろんです。
5.スナック菓子によくある「チーズ味」は、何チーズなのか?が気になる。
⇒non,スナック菓子には期待していません。
6.日本にいた時より、他人がどう思うか?を気にしなくなる。
⇒non,そうかフランスに滞在している人向けなんだ。
7.ゴミの分別の仕方がよくわからない。
⇒non,分けます。
8.ヒールの高い靴やサンダルを履くのが億劫になる。
⇒oui、でも時によってはヒールが履きたくなります。
9.人の話を聞いていると、何だか反論したくなる。
⇒oui,“ああ、そうなの~”と素直に対応できないのです。
すぐ自己主張してしまう、できの悪い人間です。
日本に居ながらも少しずつフランス人化しているようです。
日本人は個人の確立が目立つと敬遠されることが多いので、
外国の方の意見にはいつも驚かされます。
フランスではリセで哲学の授業もされており、
深く考え、整理し、自分の思考を構築する習慣を
身に着けているようですね。
皆様はいかがですか?
どれくらいフランス人化しているかチェックしてみましょう。
好むと好まざるにかかわらず・・・です。
週刊フランス情報 22 - 28 AOUT 後編
日本人がフランス人化すると、こうなる!9パターン
1.レストランでは必ずテラス席に座る。
⇒oui,それは喫煙のため。
2.友達や知り合いに会った時に、ビズ(bise)をしないと、何かさみしい。
⇒non,遠慮します。
3.8時に帰宅!=遅すぎる。
⇒oui,仕事はさっさと済ませようぜ。
4.パートナーとはいつまでも男と女の関係でいたい。
⇒oui,もちろんです。
5.スナック菓子によくある「チーズ味」は、何チーズなのか?が気になる。
⇒non,スナック菓子には期待していません。
6.日本にいた時より、他人がどう思うか?を気にしなくなる。
⇒non,そうかフランスに滞在している人向けなんだ。
7.ゴミの分別の仕方がよくわからない。
⇒non,分けます。
8.ヒールの高い靴やサンダルを履くのが億劫になる。
⇒oui、でも時によってはヒールが履きたくなります。
9.人の話を聞いていると、何だか反論したくなる。
⇒oui,“ああ、そうなの~”と素直に対応できないのです。
すぐ自己主張してしまう、できの悪い人間です。
日本に居ながらも少しずつフランス人化しているようです。
日本人は個人の確立が目立つと敬遠されることが多いので、
外国の方の意見にはいつも驚かされます。
フランスではリセで哲学の授業もされており、
深く考え、整理し、自分の思考を構築する習慣を
身に着けているようですね。
皆様はいかがですか?
晩夏の読書は
夏の終わりの読書は吉田秋生一辺倒。
「桜の園」 女子高校生の日々を垣間見ます。
「河より長くゆるやかに」 男子高校生の普通ではない日々。
「夢みる頃をすぎても」 20数年前の大学生はこんなふうでした。
「カリフォルニア物語」4巻 カリフォルニアからN・Yへやってきたヒースの物語。
どれもとってもてらいのない、真実をついた、面白くも、心に残る作品ばかり。
こんな歳になってから昔を振り返って読むのも、なかなか楽しいものです。
もうしばらくしたら「夜叉」に入りたいと思っています。
他には、
「巴里の空の下、オムレツのにおいは流れる」 石井好子著
読むのは2回目だけど、とにかく美味しそうなものばかりで、おなかがすいてきます。
1963年の出版された本なので、今になってはそう不思議ではない物もありますが、
とにかくきっぷのよいお人柄が滲み出た爽快なエッセイです。
「灯台守の話」 ジャネット・ウィンターソン著 岸本佐知子訳 白水uブックス
現代小説って凝っていて読むのが難しい。そこが面白かったりしますが。
主人公シルバーに共感することもなかなか難しい。
純粋なのだけど、素直でない捻た感じも受けました。
この作品は若い人のほうがフィットするかもしれません。
「失われた時を求めて」第2巻
続いて集英社版の鈴木道彦さん訳で読み始めました。
ちょうど“スワンの恋”のところです。
ここだけ昔話を独立した視点で書かれています。
書かれていることはたいした内容ではないのだけれど、
そこから引き出されるプルーストの思考が面白い。
うねうねと長々と書かれる文章をふーんと唸りながら読んでいます。
気分としてはここへじっくり読める、でも読みやすい小説が
ほしいところです。
何にしようかな・・・悩む楽しみ、探す楽しみ、活字にまみれた晩夏です。
「桜の園」 女子高校生の日々を垣間見ます。
「河より長くゆるやかに」 男子高校生の普通ではない日々。
「夢みる頃をすぎても」 20数年前の大学生はこんなふうでした。
「カリフォルニア物語」4巻 カリフォルニアからN・Yへやってきたヒースの物語。
どれもとってもてらいのない、真実をついた、面白くも、心に残る作品ばかり。
こんな歳になってから昔を振り返って読むのも、なかなか楽しいものです。
もうしばらくしたら「夜叉」に入りたいと思っています。
他には、
「巴里の空の下、オムレツのにおいは流れる」 石井好子著
読むのは2回目だけど、とにかく美味しそうなものばかりで、おなかがすいてきます。
1963年の出版された本なので、今になってはそう不思議ではない物もありますが、
とにかくきっぷのよいお人柄が滲み出た爽快なエッセイです。
「灯台守の話」 ジャネット・ウィンターソン著 岸本佐知子訳 白水uブックス
現代小説って凝っていて読むのが難しい。そこが面白かったりしますが。
主人公シルバーに共感することもなかなか難しい。
純粋なのだけど、素直でない捻た感じも受けました。
この作品は若い人のほうがフィットするかもしれません。
「失われた時を求めて」第2巻
続いて集英社版の鈴木道彦さん訳で読み始めました。
ちょうど“スワンの恋”のところです。
ここだけ昔話を独立した視点で書かれています。
書かれていることはたいした内容ではないのだけれど、
そこから引き出されるプルーストの思考が面白い。
うねうねと長々と書かれる文章をふーんと唸りながら読んでいます。
気分としてはここへじっくり読める、でも読みやすい小説が
ほしいところです。
何にしようかな・・・悩む楽しみ、探す楽しみ、活字にまみれた晩夏です。
2011年9月7日水曜日
「追悼のしおり」その⑥
ユルスナールの「世界の迷路」Ⅰ「追悼のしおり」も最後のページになりました。
“覚書”にはこの本を書くために利用した文書、言い伝え、系図集や刊行物など
多くの資料を参照したということです。
作家であったオクターヴ・ピルメについてはブリュッセル国立図書館に書簡等が
残されているようですし、
ピルメについての論文「オクターヴ・ピルメ新論」も多くの情報を与えてくれたようです。
また個人的に協力された人たちも多く名を挙げられています。
目を通していると、名家でなければ残されてはいなかったであろう資料の豊富さに、
まず驚かされます。
そしてそれらのバラバラであった情報を一つのまとまりに結びつけたユルスナールの
努力に情熱を感じるのでありました。
そうやって集められた資料の元に書かれたこの一冊について、
小倉孝誠氏による“あとがき”に多面的に書かれた本であることが説明されています。
ここではユルスナールの主体を押し出さない作家としての在り方や、
この本の意義、示すところなどが語られており、
単なる回想録を超えた年代記であることが解説されています。
「世界の迷路」と名付けられているからして、年代記として読んでいいのだろうと
考えて読み進んできましたが、ユルスナールのことですから、そう簡単に読み下すことは
させてくれません。多くの登場人物が現れていますし、時間も流れていますから、
一つ一つの章を噛み砕いて、示唆するところを知るまでには一読では済みません。
簡単に述べられる感想を言わせてくれない遺産を残して去っていったユルスナール。
まだまだ道は続くのでありました。
“覚書”にはこの本を書くために利用した文書、言い伝え、系図集や刊行物など
多くの資料を参照したということです。
作家であったオクターヴ・ピルメについてはブリュッセル国立図書館に書簡等が
残されているようですし、
ピルメについての論文「オクターヴ・ピルメ新論」も多くの情報を与えてくれたようです。
また個人的に協力された人たちも多く名を挙げられています。
目を通していると、名家でなければ残されてはいなかったであろう資料の豊富さに、
まず驚かされます。
そしてそれらのバラバラであった情報を一つのまとまりに結びつけたユルスナールの
努力に情熱を感じるのでありました。
そうやって集められた資料の元に書かれたこの一冊について、
小倉孝誠氏による“あとがき”に多面的に書かれた本であることが説明されています。
ここではユルスナールの主体を押し出さない作家としての在り方や、
この本の意義、示すところなどが語られており、
単なる回想録を超えた年代記であることが解説されています。
「世界の迷路」と名付けられているからして、年代記として読んでいいのだろうと
考えて読み進んできましたが、ユルスナールのことですから、そう簡単に読み下すことは
させてくれません。多くの登場人物が現れていますし、時間も流れていますから、
一つ一つの章を噛み砕いて、示唆するところを知るまでには一読では済みません。
簡単に述べられる感想を言わせてくれない遺産を残して去っていったユルスナール。
まだまだ道は続くのでありました。
2011年9月4日日曜日
「記憶の山荘」
「記憶の山荘」 トニー・ジャット著 森夏樹訳 みすず書房
1948年にロンドンに生まれたジャットは、
現代史の研究者として、主にアメリカの大学で教壇に立ち、
2009年に筋委縮性側索硬化症を発症し、
2010年に亡くなりました。
難病を発症してからも活動を行っていましたが、
その中で本書は口述筆記によって著された回想録です。
幼い頃にスイスの山荘を訪れたときを思い出し、
山荘の建屋や内装、家具、色々な部屋の数々をなぞらえて、
自分の記憶を空間的に並べるという手法をとっています。
と冒頭の章にあるのですが、
3次元感覚に乏しい読者は、平坦に並べられた章をなぞっていくことしか
できませんでした。
この「記憶の山荘」という章に執筆後の筆者の考えがほぼ述べられているかと
思われるので、何回か目を通してみました。
ちょっと難しい。
本文には、幼い頃からの記憶に沿って、
各章にテーマが与えられて、当時のことが振り返られています。
イギリスで過ごした幼い頃のこと、
大学生になってから仕事に従事するまで、
アメリカに移ってからのこと、
ユダヤ人であることについてなど、
筆者が関わって、山荘の引き出しに直しておくべき事柄が、
述べられています。
歴史家の回想録なのだと簡単に手をだしてしまいましたが、
人生とは簡単にまとまったものではないことに、
改めて、反省しました。
ジャットという歴史家がどういう人であるか、
この本を読めばよくわかるわけですが、
歴史家としての姿勢を表している文章があります。
“私の職業がどれほど超倫理的な要求を突き付けてきても、
私はつねに「理性の人」だった。「歴史」に関する
あらゆるクリシェの中で、私がもっとも引かれたのは、
われわれは実例を挙げながら教える哲学者に他ならない
という定言だ。これは真実だといまも思う。そして
私はいまもなお、自分が明らかに遠回りをしながら、
それを行なっていることに気がついている。”
こういった姿勢こそ良心があることだと思います。
できることならば、代表作の「ヨーロッパ戦後史」や、
没後に発表された「荒廃する世界のなかで」を読めればと
いう気持ちはありますが、やはり歯がたちません。
情けないやら、悲しいやらというところです。
1948年にロンドンに生まれたジャットは、
現代史の研究者として、主にアメリカの大学で教壇に立ち、
2009年に筋委縮性側索硬化症を発症し、
2010年に亡くなりました。
難病を発症してからも活動を行っていましたが、
その中で本書は口述筆記によって著された回想録です。
幼い頃にスイスの山荘を訪れたときを思い出し、
山荘の建屋や内装、家具、色々な部屋の数々をなぞらえて、
自分の記憶を空間的に並べるという手法をとっています。
と冒頭の章にあるのですが、
3次元感覚に乏しい読者は、平坦に並べられた章をなぞっていくことしか
できませんでした。
この「記憶の山荘」という章に執筆後の筆者の考えがほぼ述べられているかと
思われるので、何回か目を通してみました。
ちょっと難しい。
本文には、幼い頃からの記憶に沿って、
各章にテーマが与えられて、当時のことが振り返られています。
イギリスで過ごした幼い頃のこと、
大学生になってから仕事に従事するまで、
アメリカに移ってからのこと、
ユダヤ人であることについてなど、
筆者が関わって、山荘の引き出しに直しておくべき事柄が、
述べられています。
歴史家の回想録なのだと簡単に手をだしてしまいましたが、
人生とは簡単にまとまったものではないことに、
改めて、反省しました。
ジャットという歴史家がどういう人であるか、
この本を読めばよくわかるわけですが、
歴史家としての姿勢を表している文章があります。
“私の職業がどれほど超倫理的な要求を突き付けてきても、
私はつねに「理性の人」だった。「歴史」に関する
あらゆるクリシェの中で、私がもっとも引かれたのは、
われわれは実例を挙げながら教える哲学者に他ならない
という定言だ。これは真実だといまも思う。そして
私はいまもなお、自分が明らかに遠回りをしながら、
それを行なっていることに気がついている。”
こういった姿勢こそ良心があることだと思います。
できることならば、代表作の「ヨーロッパ戦後史」や、
没後に発表された「荒廃する世界のなかで」を読めればと
いう気持ちはありますが、やはり歯がたちません。
情けないやら、悲しいやらというところです。
2011年9月3日土曜日
のろのろ台風12号
強い勢力の台風12号がゆっくりゆっくり北上しています。
奈良県北部は今頃になって風雨が強くなってきました。
のろくさいので被害の範囲も広く、箇所も多いようです。
季節柄とはいえ、早く過ぎ去ってほしいものです。
そして普段の普通の生活ができるように。
当方のブログはこのようにちびちびと本の感想を述べているに過ぎない
ささやかなものですが、
幸いなことに、思っているよりも多くの方にご訪問いただいています。
いつもありがとうございます。
本の感想も、未読の人の楽しみを奪わないように、
なるべく本論をはずし、内容が伝わりすぎないように心がけています。
本によっては、内容を紹介することで関心を持っていただけるようにしていますが、
それでも読書は読み手によって変化しますので、
あまり主観を押し付けないでいられたらと思っています。
それと好ましい本だけに絞るようにしています。
いまいちの本をまな板の上に乗せても面白くはないですよね。
書評とは違った一読者の感想文、
今後もこの路線で行きたいと思いますので、
よろしくお願いいたします。
奈良県北部は今頃になって風雨が強くなってきました。
のろくさいので被害の範囲も広く、箇所も多いようです。
季節柄とはいえ、早く過ぎ去ってほしいものです。
そして普段の普通の生活ができるように。
当方のブログはこのようにちびちびと本の感想を述べているに過ぎない
ささやかなものですが、
幸いなことに、思っているよりも多くの方にご訪問いただいています。
いつもありがとうございます。
本の感想も、未読の人の楽しみを奪わないように、
なるべく本論をはずし、内容が伝わりすぎないように心がけています。
本によっては、内容を紹介することで関心を持っていただけるようにしていますが、
それでも読書は読み手によって変化しますので、
あまり主観を押し付けないでいられたらと思っています。
それと好ましい本だけに絞るようにしています。
いまいちの本をまな板の上に乗せても面白くはないですよね。
書評とは違った一読者の感想文、
今後もこの路線で行きたいと思いますので、
よろしくお願いいたします。
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