2012年6月14日木曜日

adele,coldplay,BradMehldau

朝は明るい気分であるように、
coldplay「MyloXyloto」を聴いて出勤します。
幸福感溢れる楽曲が気持を明るくしてくれます。

夕方は疲れをクールダウンさせるために、
adele「21」を。
ぼうっとした疲れを癒してくれます。

休みの日や、夜には基本的にJazzをかけています。
Milesは日常を離れた世界に連れて行ってくれるので、
一番よく聴きますが、
自分の好みのしっかりとしたキータッチで、
明快な音を奏でてくれるのはBradMehldauです。
お気に入りは「Live at The Village Vanguard」。
生まれ変われるならジャズ・ピアニストがいいなぁ。

最近はクラシックを聴くことが少なくなっています。
気持が落ち着いているときに、
丁寧に聴くのがいいのですが、
なかなかそういう状況になりません。

そう、電車の中でジョン・ル・カレを読んでいるとき、
ずっとadeleを聴いていたので、
adeleの声を聴いていると、スマイリーたちを思い出してしまいます。
ロンドンの街並みに曇り空、
分厚いコートに降りかかる雨だれ。
ひそひそと交わされる会話。
資料を前にじっと考え込むスマイリー。
音楽が先か、本が前にくるのか。
adeleもイギリス人だから、変でもないかな。

2012年6月13日水曜日

咲き始めたタイム・・・そのほか



タイムがようやく咲き始めました。自然な薄い桃色で優しげ、触れてもいい匂い。
ハーブ類が好きなので、アロマにも関心があるのですが、
もう一歩踏み込めない。なぜでしょうね。

昨夜はサッカーW・CUPアジア最終予選のオーストラリア戦でしたが、
ドローでしたね。レベルが拮抗しているチームだけに、
白熱した試合でした。日本代表のレベルも年々上がっていますね!
サッカーといえば、現在ポーランドとウクライナで欧州選手権が行われているのも、
大注目です。今夜はまた強豪対決が2つも行われます。
生中継で観たいなぁ。明日の朝までお預けです。

先日、小川洋子編「小川洋子の偏愛短編箱」を読んでみました。
不可思議で奇妙な短編がずらり並んでいて、
馴染みの小川さんの描き出す世界に納得したのでありました。
ここまで個性的な短編が揃っている文庫本も珍しいような。
冒頭に置かれていた内田百閒の「件」がすとんと腑に落ちました。
内田百閒の本は読んだことがないので、
代表作は当たってみようかなと思うに至りました。

さてさて、長期戦のプルーストは第3巻「花咲く乙女たちのかげにⅠ」に
入りました。慣れてきたのか、するすると読んでいけるのですが、
なんだかもったいないので、少しずつ進んでいます。
主人公の年齢は14,5歳くらいのようです。
語り手は現在振り返りながらの考えや知識を織り交ぜながらも、
視点は昔の子供時代に振り替わったりしているので、
ゆっくり読んでいかないと、そのあたりがよくわからないままに、
流れていってしまいます。
この視点と意識の位置関係がこの小説の特異なところでしょうか。
過去を語りながら、その当時理解したことや、
今になってよくわかること、新たに発見したこと、
ほとんどが人間の本能や行動様式、習慣に関することなどを、
プルーストは描き出していて、なるほどと思うことがたびたびあります。
人間の在り様がそのまま小説になっているという感じです。
よくここまで書ききれるものだと感心しながら、
ページを繰っています。
もちろんこの「失われた時を求めて」という本の位置づけは知ってはいますが、
あくまでも自分自身だけの読書対象として考えています。
なので幼稚な読みでもお許しを願いたいと思います。

2012年6月10日日曜日

「目覚めて腕時計をみると」



「目覚めて腕時計をみると」 堀江敏幸写真集 ビームス

堀江さんが目で見て、心で捉えた一瞬を印画紙に写し取ると、
まるで映画のように物語が始まります。

一枚一枚にお話しを託しているかのように見えるから不思議です。

写真というのは、同じカメラを使っても、
人によって全く違うように写しとられますね。

堀江さんのエッセイや小説が好きな方は、
間違いなくこの写真集もしっくりとくることでしょう。

店頭では見つけられなかったので、
amazonで取り寄せました。

この写真たちから浮かび上がる想像の世界を
勝手に立ち上げてもいいでしょうか?

2012年6月9日土曜日

「神秘の島」



「神秘の島」 ジュール・ヴェルヌ著 清水正和訳 福音館書店

遠い昔の児童書を整理していたら、
大好きだった本が出てきました。

ジュール・ヴェルヌ、49歳、1877年に発表された空想科学冒険小説です。

南北戦争さなかにリッチモンドから気球に乗って脱出を試みた5人のアメリカ人たちが、
南半球にある孤島にたどり着きます。
彼らが手元に何一つ無い状況から、知恵と友情と努力によって、
豊かな生活を営むようになるまで、が前半の大きなテーマです。

後半では新たな仲間を迎え入れるまでの経緯が描かれ、
海賊という敵の襲来にも遭うのでした。

常に命がけで探検に出かけ、
食糧の調達と生活のための必需品の基礎となるものを得るため、
野獣とも戦い、動物たちと接触し、島をくまなく歩き回るのです。

そして一つ一つ工夫を重ね、見事に生活に必要なものを
5人の手によって作り上げていくのでした。
彼らには信仰という大きな支柱となるものがあったことは、
重要なことです。

そういう彼らを見守る守護神のような存在が、
島には一つの秘密として隠されていたのです。
彼らがピンチの時には、必ず手を差し伸べてくれた人。
それは、思いもかけない人でした。
ジュール・ヴェルヌの愛読者なら知らぬものはいない、
その名も“ネモ艦長”。

ここまで述べるのは規則違反ではありますが、
この本が、ヴェルヌの作品の中で最も優れているのではないかと
考えているので、その理由の一つとして示したいと思います。

ヴェルヌは64冊もの作品を書いたそうです。
読んだことがあるのは代表作だけですが、
この無人島にたどり着いた5人の活躍については、
様々な分野の知識を盛り込んであり、
科学小説として価値も十分ありますし、
なんといっても人間のドラマが基本にあり、
どの年齢の人にもうったえる部分が強くあることを考えると、
もっと広く読まれてもいいのではないかと思われます。

福音餡書店から、今も同じ形で取り扱われています。
ぜひ児童書コーナーを覗いてみてください。





2012年6月6日水曜日

奈良のいいとこあります!“奈良スロー日和”


奈良に住んでいるということで、
奈良の情報を尋ねられることが多いのですが、
地元育ちではない上、
出不精、
住まいは奈良市内のはずれ、
と手持ちの情報はあまりなくて、
いつも悩んでいます。

そんなところへ、助け舟。
“奈良スロー日和”というブログです。

http://naraslow.cocolog-nifty.com/blog/

写真も豊富で読んでいるだけでも楽しめますし、
めずらしいところの紹介もあります。
奈良を楽しむにはぴったりのブログです。

遠くて奈良に来られない方も、
奈良に親しんでいただけるかと思います。

2012年6月3日日曜日

「ティンカー、テイラー、ソルジャー、スパイ」



「ティンカー、テイラー、ソルジャー、スパイ」1974年
「スクール・ボーイ閣下」1977年
「スマイリーと仲間たち」1979年
ジョン・ル・カレ著 村上博基訳 ハヤカワ文庫

ジョン・ル・カレの作品として、スパイ小説の金字塔として名を残す
このスマイリーを主役とする3部作は、
知っている人にとっては周知のことでしょうが、
素晴らしく読み応えのある小説です。
スパイ小説ですので、謎解きや駆け引きがストーリーの牽引役です。
それ以上にスマイリーを中心とする人物の心理描写の書き込みが
リアルで緻密で読み応え十分、引き込まれてしまいました。

「ティンカー」はイギリス諜報部、通称サーカスの上層部に
裏切り者がいるようだ、スマイリー、君に調査を頼む、というところから
始まります。
読み落としがあると、先のことがさっぱりわからなくなるという、
仕掛けがたくさんあります。
スマイリーと共に少しずつ、頭をめぐらしながら、
一歩一歩と過去を解きほぐしていくのです。

「スクール・ボーイ」は同じ作業を必要としながらも、
エンターテイメント的要素も多く盛り込まれた作品です。
舞台も香港、東南アジアと雰囲気もずいぶん異なります。
「ティンカー」も泣かせるのですが、
こちらでも再び泣かされます。

3作目では、思いがけない展開で、スマイリーが頭と足を使って、
難問を解き明かし、一つの目標を達するまでに至ります。
が、この目標に達することがもっとも重要なことだったのか?
それによって全てが報われるのか?
いったい人生って、どういうことだろう?
スマイリーの生き方は、私たちにも疑問を投げかけます。
一つの答えは、“取り返しのつかないもの”。

スマイリーは小説の中で息をしているので、
現実的なわけではありません。
でも、リアルな人間像は一人の人間として確立されています。
それだけに、訴えてくるものがあるのでした。

20数年前に読んだときには、ただ楽しむだけだったのですが、
年を経てくると、なんだか他人事のように思えなかったりします。
どこか共有できる部分があるのでした。
他の初期のジョン・ル・カレの作品を続いて読みたくなってきました。
「死者にかかってきた電話」「高貴なる殺人」「ドイツの小さな町」等。

もちろん近年の作品も邦訳されており、
映画化もされた「ナイロビの蜂」は読んでみたのですが、
時代背景がずいぶんと変化していますし、
スマイリーほどの役者を作り上げるのは至難の業かな、と
思わされました。

2012年6月1日金曜日

読書の狭間



3日前から読み始めた「二流小説家」 デイヴィッド・ゴードン著 ハヤカワ・ポケット・ミステリを
読み終えました。昨年話題になったミステリの一冊で、
タイトルに惹かれて、寝かしてありました。
最近のミステリは猟奇的な殺人が定番となっているので、
慣れてはいるものの、少々つらい。
ミステリとしての内容は抜群で、上記の点を除けば、
とても面白い仕立てになっているので、楽しむことができました。

で、はたと気が付くと、読みかけの本が無くなっています。
さて・・・次は何を読もうかな?
順番からいくと多和田葉子の「雪の練習生」か。
プルーストの3巻目にも入りたいし。
アーサー・ランサムが宙ぶらりんになっているし。
読まれるのを待ってくれている本はたくさんあるのですが、
読む本を選ぶときは気分で決めてしまいます。
うむ、エーコの「バウドリーノ」も面白そうです。
でもエーコは読んだことがないので、読み方を間違えるのが心配。
新しい本ばかりでなく、再読したい本もありますね。
ヘンリー・ジェイムズの「ある婦人の肖像」を読み返したいと思っていますが、
「ワシントン・スクエア」から取りかかった方がいいでしょうか?
本棚を覗くと、様々な本が積み重なっているので、
実に迷う、贅沢な悩みですね。