「大きな1年生と小さな2年生」 古田足日著 偕成社文庫
小学校1年生のときに買ってもらった一冊でした。
ホタルブクロというキーワード以外をすっかり忘れてしまっていました。
大きな1年生のまさや。
小さな2年生のあきよとまり子。
小学校で起こる小さな諍いやとまどいを、
まさやはあきよとまり子の姿を見ながら、
少しずつ自分なりに感じ取っていきます。
それが、本当にあるような出来事ばかりなので、
低学年の小学生にも共感を呼ぶのでしょう。
物語のクライマックスは、
まさやが思いがけない冒険にでかけるところにあります。
そういえば、レイの花を目印に置いていったけ。
そういえば、カルピスをいただいて喉をうるおしたっけ。
大人には想像もつかないことを仕出かすのが子供たち。
こういう経験を経て、少しずつ成長していくのですね。
子供心に地味な作品だと感じていましたが、
大人になってようやくその作品の意味を知ったような気がします。
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