「サバの秋の夜長」 大島弓子著 白泉社文庫
このお話は平成元年ごろのことだそうで、
大島さんが初めて一緒に生活した猫サバのお話です。
大島さんのファンにとっては定番の本でしょう。
先日「グーグーだって猫である」第6巻が出ていて、
このシリーズの最終巻であることを知りました。
最近の大島さんの猫たちに囲まれた生活を知ることができます。
そして大島さんが素晴らしい博愛精神の持ち主であることも、
このシリーズで改めて知ることとなりました。
今は10匹以上の可愛い家族(猫たち)と、
お庭にやってくる放浪猫たちとの行き来は、
大島さんの大忙しの生活の中心をなしているようです。
大病もされているので、大丈夫なのでしょうか?そちらも気になります。
それにしてもこのサバとの生活を振り返ってみると、
お仕事は大変だったようですが、
とてもゆったりとしていて、豊かな感じがします。
サバとのマンツーマンの生活ぶりも、とても細やかで、
サバの人格じゃない、猫格がとても面白く興味深く感じられます。
それからずいぶんと時間が経ったということでしょう。
大好きな「綿の国星」も初読は30年以上前ですが、
内容は人や猫の内面を描いているので、
そんなに時が経っているような気がしません。
時々、大島さんのこの猫たちのお話に立ち戻って、
気持ちのゆとりを推し量ったりしています。
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