神戸に出かけたのは、海を見るためだったのでした。
一年に一度のお楽しみです。
神戸からさらに西に向かって電車に乗ります。
JR須磨を越えると、南側の窓に海が広がります。
飲み込まれそうなくらい広々とした海が。
陽光のあたり具合によって、
海の表情も変わります。
東側では緑がかった青なのに、西の方は白く濁って見えたり。
手前はひたすら透明に近く、思わず手をつっこみたくなります。
少し先まで見渡せば、そこはもう深く人の手に負えないくらいの海。
潮風の匂いはいつも懐かしい気分にさせられます。
海に近いところで育ったせいかもしれません。
大きな海に抱かれるような心地に、
とても安心感が生まれてきます。
一口に海といっても、所によって様々な表情があるでしょう。
見てみたいと思う海は、
ベルギーから見る北海、
クロアチアのアドリア海、
ポルトガルの大西洋、
カリフォルニアの青い海、
もちろん、トラーヴェミュンデの浜辺にも行ってみたいです。
海の出発点は、和歌山の小さな浜辺。
いつも気持は海の方を向いています。
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