2016年3月22日火曜日

マルモッタン・モネ美術館所蔵 モネ展

京都市美術館で催されているモネ展。
充実した内容でしたので、
簡単に記しておきましょう。


≪家族の肖像≫
モネの家族の肖像画が並んでいます。
ルノワールによるモネの肖像画も。


≪若き日のモネ≫
鉛筆で描かれた、数多くの肖像画、
というか、こういうのはなんていうのかな、
カリカチュア?
戯画化された画が並んでいます。
今まで知らなかったモネの一面。


≪収集家としてのモネ≫
ここにドラクロワの水彩画がありました。
小さな作品だけれど、
とっても存在感のある作品です。
他にも、ロダンの彫刻、
ブーダン、ルノワール、シニャック、ピサロの数々。


≪モティーフの狩人≫
各地で描かれた、油彩画たち。
海辺、鉄道、雪の景色、城、ヨット、
オランダの風景、橋、渓谷、港、
モネによる様々な風景が楽しめます。
色彩も豊かで、とても楽しい空間となっています。


≪印象派の誕生≫
ここに、印象派という言葉が生まれたきっかけとなった作品、
「印象、日の出」がありました。
オレンジの太陽が輝いています。
ただ、この作品は3月21日までの公開となっていました。


≪睡蓮と花≫
モネのジヴェルニーの庭で描かれた、
有名な睡蓮の作品が8点もあります。
よく似ているのだけれど、
それぞれ違っているのです。
パターン化して観てしまうと、
いつもながらの絵となってしまいますが、
注意を払いながら観てみると、
水面に移る柳、水面、浮かぶ睡蓮の花、
それぞれが息づくように調和している様子が
うかがえます。
今回、あらためて、その作品の良さがわかった次第です。


≪最晩年の作品≫
ジヴェルニーの庭を描いた作品たちは、
かつてのタッチから変化しています。
より、印象的な、色使い、線、形状。
抽象絵画に移行していっているように感じました。


全部あわせて、90点、堪能できます。
京都市美術館での開催は5月8日(日)までです。
まだゆっくり時間がありますので、
のんびりとお散歩がてら、いかがでしょう。

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