2009年7月27日月曜日

「自分のなかに歴史をよむ」

「自分のなかに歴史をよむ」 阿部謹也著 ちくま文庫

子供の頃から外国の児童文学を好んで読んでいたので、、
のちにそちらの方面の翻訳物を中心に研究書などにも
目が行くようになりました。

中でも阿部謹也さんの名前は目にすることが多かったのですが、
ドイツの文献研究は難しすぎると考えていたのです。
そこに、学生向けのやさしい内容の本が現れたので、
読んでみることにしました。

やさしい言葉で表現されているとはいえ、
これはたいへん重要な内容の本でした。
阿部さんの生きる姿勢の基本が書かれていたのです。
そして、対象がヨーロッパの歴史のみならず、
学術に携わるときのアプローチ方法が明確にされています。

この本を読み、さらに具体的な事柄を知りたいと思い、
阿部さんの本を数冊読むことになりました。
どの本も丁寧に阿部さんの考え、手法、研究成果が表されており、
偏り勝ちな見方、考え方に刺激を与えてくれました。

それらの本についても、追々ご紹介できればと思います。

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