2011年8月7日日曜日

現代の海外小説

今「青い野を歩く」 クレア・キーガン著 岩本正恵訳 白水社
を読んでいます。
1968年生まれのアイルランドの作家の短編小説集です。
海外で数々の賞を受けていて、評価の高い作家だそうですが、
まず、タイトルが美しくて、ついつられて読み始めました。

文章がすっきりとした端正な面持ちであることが特徴ですが、
タイトルに表れているように、
使われている言葉が美しいことが際立っています。
瑞々しい表現にアイルランドの風景が目に映るようです。
登場人物もくっきりと存在感を放っており、
余韻を残すしぐさや会話、
情景描写も静けさと引き締まった空気を醸し出して、
無駄のない上質の仕上がりとなっています。

といいながら、
好みかと問われると、素直には頷くことができないのでした。
それは作品のせいではありません。
あくまでも好みの問題のようなのです。
これまでも現代の作家で気になる作品をほんの少しですが読んでいます。

エリザベス・ギルバート、ジュンパ・ラヒリ、
イアン・マキューアン、ベルンハルト・シュリンク、
ウィリアム・トレヴァー・・・
上記に挙げた作家たち、実はとても苦手なのでした。

あまりにも痛みが直接伝わってくるようで、
読んでいてつらいのです。
今回も同じような感覚です。

どうして生きていくのはこんなにつらいのに、
さらにつらい気持ちにならなければならないのでしょう?
他者の痛みを分かち合うには、
まだまだ修行が足りないようです。

例外はアリステア・マクラウド。
お気に入りの作家です。

これから読んでみたいのは、カズオ・イシグロですが、
読むことができるでしょうか・・・

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