2013年9月15日日曜日
「マルコヴァルドさんの四季」
「マルコヴァルドさんの四季」 イタロ・カルヴィーノ著 関口英子訳 岩波少年文庫
マルコヴァルドさんはイタリアのある都市に住んでいます。
街中で奥さんと子供たちと暮らしています。
仕事は会社の倉庫でのいろんな雑用をすること。
街中には自然があまり見られません。
自然の移ろいに敏感なマルコヴァルドさんは、
何かを見つけるとついそちらが気になって仕方がありません。
そこから起こるゆかいな事件。
そんなお話を中心に、
イタリアの労働者の暮らしが描かれています。
マルコヴァルドさんはユニークな人なので、
それが楽しいというか、哀れというか、
なんともいえない味わい深さとなっています。
でも私たちも生活の中で、
自然と触れ合ったり、空を見上げたりすると、
気持が豊かになった気持になりますよね。
この作品は1963年に完成したそうですが、
イタリアでも、少々昔の話でも、
同じ市民としての喜怒哀楽に共感できるのでした。
ちょっとユニークな楽しいお話としても、
ちょっぴり社会に対する厳しい目を向けたお話としても読めます。
子供向けの本ですから、
手軽ですし、大きな字でゆっくりと楽しめる本です。
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