2013年9月16日月曜日

「裏切りのサーカス」


「裏切りのサーカス」 詳しくはこちらを・・・http://uragiri.gaga.ne.jp/

ジョン・ル・カレの「ティンカー・テイラー・ソルジャー・スパイ」の映画化作品です。
作家自身が作成に参加しているとあって、
とても観たかったのでした。

本を読んだことのある人にとっては、
視覚化されてわかりやすく、
俳優によって演じられることで人物像に肉付けされた感があります。
画面もシンプルだし、ロンドンの本場の雰囲気がリアルですし、
筋もシンプルにされていて、めりはりのあるストーリー。

脚本もシンプルで、気配と表情をよく観ながら進んでいくのを楽しめました。
とても仕上がりのよい、ある意味上品な映画です。

原作とはちょっとだけ違う部分もありますが、問題なし。

シンプルと言う言葉を繰り返したのは、
原作は理解しながら読むのがなかなか難しい小説ですから、
映画を観ることで、わかりにくい微妙なところがすっきりとした感じがしたことを
明確にしたかったのです。

スマイリー役のゲイリー・オールドマンってこんな人だったっけ。
と思うほどぴったりはまっていました。上手なのですね。
他のキャストもぴったりです。
コントロールは少し線が細いような気がしますが。

具体的にこの映画のよかったところをお伝えしたいのは山々なのですが、
まずは本をご一読いただくと、
その言わんとするところをご理解いただけると思います。

全体を振り返っても、魅力的な映画ですので、
もう一度本を読みなおしてみたくなってきました。

カーラとの対決まで原作では後2作あります。
続編も撮影されると嬉しいのですが、
内容を考えると難しいかな。

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