2013年9月8日日曜日

貴婦人と一角獣展



念願のタペストリーを観に、
中之島の国立国際美術館へ行ってきました。

貴婦人と一角獣のタペストリーは全部で6枚。
1500年ごろフランスで作成されたそうです。

この6枚は推測するに其々テーマがあるそうです。
“触覚”
  貴婦人が立ち、旗を掲げ一角獣の角に触れています。
“味覚”
  貴婦人は右手でお菓子らしきものをつまみ、
  左手にとまった小鳥がそれをついばんでいます。
“嗅覚”
  貴婦人が花を編んでいます。
“聴覚”
  貴婦人はオルガンらしきものを弾いています。
  
“視覚”
  貴婦人は座り、鏡を一角獣に見せています。
  鏡に映った自分を見入る一角獣。
“我が唯一の望み”
  青い天幕が背後におかれ、
  侍女が持つ宝石箱に手をおいている貴婦人。
  これはテーマがまだはっきりと解読されていません。

いずれも右にライオン、左に白い一角獣。
濃い赤い地に様々な花々や草木が描かれ、
ところどころに動物たちが描かれています。
そして当時の所有者を示す旗が掲げられています。

補修はされているでしょうが、
想像以上に状態が良く、500年もの時を感じさせません。
隅々までとても細やかにできており、
色の鮮やかさにも感心させられます。

主人公の貴婦人がたおやかで美しく、
一角獣は漫画のように可愛らしい。
其々の生き物たちの表情も個性的です。

構図も隙が無く、
完璧な仕上がりです。
美しい。

他にもその当時の作品があり、
かなりの技術が存在したことを知らしめます。

歴史的な観点や美術品としての見方など、
鑑賞するにも色々とあるでしょうが、
単に美しいものを観るというだけで、
心が浮き立つ、
そんな美術展でした。

もう一度観ておきたい。
そう思わされます。

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