堀井和子さんの本とは長いお付き合いになります。
とはいっても2000年過ぎから出されている本は
あまり手に取ることがありません。
たぶんいつもの素敵な写真が少ないからだと思います。
1990年代に出された本はビジュアルが素敵な本がたくさんあって、
そのセンス際立つ写真をよく眺めていたものです。
お菓子などは試しに作ってみたりしましたが、
軽やかな写真とは違って意外と手の込んだものでした。
残念なことに1980年代に出された本は見たことがありません。
出会うのが少し遅かったですね。
今なら古書で手に入れることができますが、
どうでしょう、どんな気持ちになるでしょうか。
そんな堀井さんの2011年に出た「わくわくを見つけにいく」を
ちょっと読んでみました。
堀井さんがあの眺めの良いマンションから新しいマンションに
引っ越され、ご主人が退職されてからの日々が書かれています。
50代を迎えて新しい生活を始められた堀井さんは、
これまでと変わらず、アンテナをゆるやかに、でも感度よく張っていて、
色々な物や美味しい物との出会いを楽しまれています。
肩肘を張らずに自分らしく生きていく、そんなお手本のような方です。
写真はないけれど、この「ヴァカンスのあとで」は大好きな本の一冊です。
その時代の空気も反映しているかと思いますが、
堀井さんのこだわりのスタイルとプロらしいセンスがじわっと伝わる爽やかな本です。
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