先日、本屋さんは本屋さんでも、いつもとは違う店舗へ
行ってきました。
本棚の並び方が違うだけで新鮮です。
一冊頼まれていた本をどうにか探し出して入手。
任務完了。
2階の文庫の新刊コーナーをじっくり眺めます。
河出文庫からまたフーコーの新訳が出ています。
以前はフーコー関係はできるだけ手に入れていたのですが、
読めもせん物を嬉しがって買っているのがおかしいと、
ようやくストップしております。
ちくま文庫、中公文庫、岩波文庫、新書等じっくりいつものコースを
辿って、いきついたのは講談社文芸文庫のコーナー。
しばらく前からこの講談社文芸文庫をじっくり読んでいきたいと
考えているところです。
きっかけは長谷川四郎の「鶴」がとてもよかったことで、
昭和文学を読んでみたいし、いい本がセレクトされていることが、
よくわかる背表紙ですので、さて、どのあたりからいこうか。
先に文芸批評のコーナーや哲学・思想のコーナーを確認して、
その日のメイン本を決めまして、
それから再び講談社文芸文庫に戻り、
庄野潤三の「陽気なクラウン・オフィス・ロウ」を選びました。
こちらは紀行エッセイで、小説とも、晩年のエッセイとも異なります。
違う趣から入ってみようかと考えてみました。
実はうちの両親が熱心な庄野さんファンでして、
本はもちろん揃っていますし、
それはもう、憧れの方であったようです。
そのため、私は返って距離をおいていたのですが、
とてもいい小説をお書きになることは承知していたので、
どこかできちんと読んでみたいと思っていました。
と、いうわけでございます。
さて、気になっている蓮實先生のボヴァリー夫人論ですが、
改めて本を手に取り、内容をパラリとめくってみましたが、
簡単に読むことはとてもとてもできないことがわかりました。
で、今回はパスです。
渾身の著なのですから当然ですね、
こんな素人にさくっと読まれてはたいへんです。
いつかじっくりと読める日が訪れますように。
そういうわけで、その分の予算は、
他の気になる作家たちの本に振り分けられることになりました。
アリス・マンロー、パトリック・モディアノ、多和田葉子あたりに
落ち着きそうです。
偶然、ちくま文庫で見つけた「星の王子様をフランス語で読む」も
入手できました。そういえば、こういう本があったのでした。
じわじわと近づいていっています、「星の王子様」。
さて、次のステップは・・・と。
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