2017年5月31日水曜日

うつぎの花

今日は夕立のような天気がやってきました。
雷と大粒の雨、風。
乾燥していたので、お庭の緑は喜んでいました。


薔薇のピークが過ぎ、
カラ―は10本目の花をつけ、
カモミールがドライフラワー化しかけています。
今はうつぎの花が綺麗。
調べてみると、うつぎはたくさんの種類があるようです。
家のは、こんな丸いお花です。
白い花が枝いっぱいに咲いています。
清潔感を感じさせる白さです。

今日は定休日でありました。
いくらでも寝てしまえる、くぅくぅと眠っておりました。

会社では精一杯仕事しているつもりではありますが、
まだまだ要望があるようで、
いつまでたっても、仕事の山は崩れず、
ひと段落する見通しも無く。
明日も会議に、新しい業務の研修、
明後日は大きな行事の受付、と、
どこまで続けられるかな?
自分の体調と精神を守るためにも、
これ以上は難しいところです。

目の前でもそういう人がいたのですが、
体調を崩すまで精一杯されていたのに、
診断書を会社に提出したとたん、
閑職に異動、昇進は同期より遅れ、
今まで必死でやってきたことはなんやねん!と
嘆いておられます。
仕事の従事に関して、政府でも見直しを促してはおりますが、
ほとんどの会社が、まだまだこういうところだと思います。

自分のできることをするだけですが、
歯車がかみ合わなくなると、怖いですね。

もう一つ気になっているのは、
仕事に翻弄されていると、視野が狭くなることです。
自分の会社と仕事しか見えなくなってくる。
読書も滞りがちなので、なおさらです。

広い世界のこと、自分のこと、仕事のこと、家族のことなど、
考えながら、過ごしていきたいところです。

2017年5月26日金曜日

哀悼、そしてお見舞いを申し上げます

各地で起こるテロ。
マンチェスターでは、ISによるテロがあり、
多くの方が命を奪われました。


次の日も、ジャカルタでテロが起こりました。
巻き込まれ、亡くなられた方もおられます。


自爆テロを考えている人たちに、
もう一度考えてほしい、と言いたい。
洗脳されているのでしょう、けれど、
あまりにも、ひどすぎる。


哀しいことが多すぎます。


亡くなられた方々に哀悼を。
被害を受けられた方々、
親族の方々にお見舞いを申し上げます。


家の庭で咲いている、
スパニッシュ・ビューティを捧げさせてください。







2017年5月24日水曜日

マティスとルオー展

あべのハルカス美術館で開催中の
マティスとルオー展に行ってきました。


画風を思い浮かべると全く雰囲気の二人ですが、
深い尊敬と友情で結ばれていたそうです。


マティス(1869-1954)とルオー(1871-1958)は、
1892年国立美術学校のモロー教室で知り合ったそうです。
二つの大戦を挟みながらも、
家族ぐるみでの交流を続け、
数多くの往復書簡が残されているそうです。


今回の展覧会は、そういう二人の交流に焦点を合わせたもの。
初期の作品、
数々の手紙、
変わりゆく画風の作品の数点。


作品の点数こそ少な目ですが(とはいえ140点もあります。)、
ルオーが1895年にはこんな古風な画を描いていたの?
マティスも1896年にはこんな暗めの画を描いていたの?
というめずらしさもありました。


時の流れにそって、
互いに励まし合う手紙が展示され、
生々しい筆跡に温かみも感じられました。


展示方法も工夫されており、
手紙類は壁面に飾られ、
丁寧な解説がされています。


また、楽しいことに、彼らのメッセージの一節が、
壁面に大きく書かれていました。
会場にリズムをもたらしています。


彼らの画業と交流の半世紀を追った美術展、
とてもユニークで、楽しいものでありました。


マティスの色鮮やかな油彩画が目に沁みますし、
ルオーの重いマティエールの宗教画は、
いつも心に残ります。
互いを大切に思いあう友情の足跡が、
さらに彼らの偉大さに重なるのでした。

2017年5月21日日曜日

今日このごろ

今日は日曜日、快晴で、
お洗濯も気持ちよく乾き、
心地よいはずでした。
なのに、テンションが上がらないツキスミ。


理由はよくわかりません。
3月から仕事が忙しく過ごしていますが、
4月に入ってからは、残業も余儀なくしています。
残業は、日本の会社では普通のことですが、
これまで、今の会社ではほとんどしないでおりました。
個人的にも、残業をする体力がありません。
オーバーワークに繋がり、ダウンすることがわかっているので、
極力しないで済むようにしていたのですが、
もう一か月以上、デスクの上は山積み。
その日中にこなさないといけない業務がさらに乗ってきます。
やむを得ず、ちょっぴりですが、残業。


それに、研修、打ち合わせも多く、
単なる事務員か?という感じです。
新しく使うようになったシステムも扱いが難しいですし、
新しい業務もまだ今一つわかっておりません。
受けた研修は復習するようにしているのですが、
具体的に、どのタイミングで、どの作業をすべきか、どの書類が必要なのか、不明。
基本的なことがわかっていない、ということは、
研修の成果が無いというわけで。
毎日、手探りで、どのように進めていこうか、首をひねっています。


という、日が続いているもので、
人間関係の複雑さと兼ねて、
心身ともに疲れているという感じ・・・がします。
気候が良いのが幸いでしょうか。


日々、応援してくださる方たちのお力も借りて、
どうにか乗り切りたいです。
この重い気持ちを根本的に軽くするには
どうするのがよいでしょう。


Happy,Enjoy,Loveはどこへ行った?

ジェイン・オースティン没後200年

2017年はジェイン・オースティン没後200年になるそうです。
イギリスの書店では、オースティンの本がたくさんディスプレイされている様子。


先日、書店で、
「ジェイン・オースティン研究の今」という大きな本を見つけまして、
オースティンは今どのように捉えられているのか、関心を持ちました。


自分としては、オースティンは大好き!でよしとする、と思っておりまして、
研究など、ほど遠いわけです。
あれこれ言われたくない、というのが本音なのですけども。


そうしてくると、また読みたくなってきます。
傑作は「高慢と偏見」でしょうか。
何度読んだでしょう?
「説きふせられて」も「エマ」も大好きです。
生活の中の人々の様子が描かれていますが、
そこはかとなくユーモアも感じられて、楽しい。
もちろん、ストーリーもしっかりしていますし、
好きなところだけをつまみ食いするのも、楽しい。


そうすると、日経新聞朝刊の十選で、
“カントリー・ハウスへようこそ”を掲載している最中で、
先日はオースティンゆかりの“チョートン・ハウス”が
取り上げられておりました。
チョートン・コテージに晩年暮らしていたそうですが、
今はミュージアムになっているとか。
行ってみたいです。
オースティンの作品のヒロインのように、
聡明で美しく生まれてこれるなら、言うことがありませんね。

2017年5月14日日曜日

秘密大作戦はどうなった?

しばらく前に、秘密大作戦を遂行中とお話しましたが、
現在も、忘れているわけではありませんで。


いくつか項目がありまして、
髪を伸ばす・・・これはボブまで伸びました。
もう少し長めにして、パーマをあてたいのです。
フラッパーみたいな。
今は軽やかなふんわりとした感じが主流ですが、
今っぽくない大きなウェーブにしたいな、と。
なぜ?それは秘密。


ちょっとダイエット・・・これも基本の目標は達成しました。
もう一息痩せたいと思います。
痩せる必要ないし、と言い切っていましたが、
困ることも多くて、少しはスマートに、標準くらいに。
ダイエットといっても、おやつを減らしているくらいです。
後、夜ご飯は少し控えめに。
それから、大好きなラーメンを断っています。
いい加減、食べたいな。


メイクを丁寧にする・・・アイメイクはだいぶ慣れてきました。
ちょっとまぶたに湿疹が出るのが難ですが、
そういう時は、適当にごまかして。
でもかゆいです。
皮膚科にも行っておかねばなりません。


スキンケアをきちんとする・・・スキンケアって大好きなのです。
でも、効果が出ているとは言い難い。
歳とともに、シミやら、くすみやら。
ピーリングでもして、すっきりしてみたい、と思うこのごろです。


それから、秘密の作業。
これは、それなりに結果がでまして、
こんなものだろう、と納得しています。


それから、それから・・・いろいろあるのですが、
おわかりいただけたかと思いますが、
女子メニューばかりです。


最後に一番大きな作戦が、
英語の勉強です。
どこから手をつけたらいいのか、
迷って、悩んで、あれこれテキストを手にして、の繰り返し。
で、いざ始めようとしたら、
仕事が忙しくなってしまいました。
とても頭を使う作業には至りません。
毎日ぐったり・・・が続いています。
仕事が少しペースに乗ったら、
今度こそ始めましょう。


どうして、女子メニューが今頃?
それは秘密なので、秘密大作戦、というわけです。


まだまだ、あきらめないで、少しずつでもがんばろう、
と思っています。

今日は日曜日

今日は昨日とうってかわって、快晴の日曜日となりました。
お庭では、芍薬、菖蒲が咲きだして、
薔薇もずいぶん咲いてきました。
どれも花が大きく、見応えがあります。
薔薇を摘んでは、花入れに生けている母は、嬉しそうです。
そうそう、今日は母の日でしたね。
前に私が持っているのを見て、いいわね、と言っていた
ホットマンのシュニール織のタオルハンカチを贈りました。


今では、タオルハンカチが主流ですね。
種類も色々、シックなものから、キャラクターものまで、豊富で、
扱いも楽だし、洗うのも簡単だし、アイロンいらないですし。
私はホットマンのデザインが好きで、
普段は無地の小さなタイプを使っています。


それが、最近、柄の入ったものも可愛いな、と思うようになり、
ポイントでちょこっと使っています。


シュニール織のものを持つようになると、
年齢を感じさせると思っていましたが、
ついにそういう歳になったようです。


先日またしても、女子力が必要ちゃう?と言われてしまいました。
あ・・・、5本指ソックスがばれたのでした。
男性が考える女子力と、女性が考えるそれとは違うように思うのですが、
もう少し、アピールする部分があってもよいのかもしれません。
そういうのは、恥ずかしくて嫌い、と思ってきたのですけども。
若いときは若さで十分可愛いのでは?と思います。
たぶん年齢がいったほうが、
女性らしさを意識すると素敵かもしれません。


たとえば、マリオン・コティヤールを見ていると、若いときよりも、
今の方が成熟した女性を感じさせます。
フランス女性は、40歳以上の方が、
女性の魅力を漂わせていますね。
それって、男性の力もあるでしょう?と思いつつ、
(はっきり言って、日本の男性は女性を褒めるのが下手ですね。)
ドラ・トーザンのエッセイなどを読んでみたりするのでした。


女性らしさ、私の柄ではないのですが、
自分なりに楽しんでみたいと思っています。

2017年5月10日水曜日

5月10日水曜日は定休日

2日出社して、もう定休日。
水・日休みになって、7年ほど経ちますが、
いまだに慣れません。


この2日間、ぎっしり、みっちり集中して仕事をしたせいか、
休み明けの反動か、
今日はぐったりしておりました。
いくら寝ても、頭がすっきりしないし、
身体も重い。
明日はまた研修があるのですが、
ついていけるかしらん。
そのために、GW前にした作業の復習もして、
いちおうひととおりのパターンだけは、頭に入れたつもりですが。


疲れていては、話にならないので、
早めに休むことにします。


いまだ、眠ることしか、疲れをとることができません。
みんな、そうでしょうか?


この調子では、堀江さんの本も、
プルーストのバンドデシネも読むのに一年くらいかかりそうです。
身体が二つ、いや、三つ欲しいです。
一つは仕事と日常生活用、
一つはDef Leppardを聴く用、
一つは読書用。


身体は一つ、一日は24時間。
欲張らないこと、ですね。

2017年5月7日日曜日

長い休暇の終わり

実に長いお休みでした。
こんなに離れていて大丈夫かな、と思うくらいです。
明日から巻を入れないといけませんね。


季節の変わり目にしておかねばならないことを中心に、
ごそごそしている間に日が経ってしまいました。
幸いにもBGMをしっかり楽しめたので、
気持ちは落ち着いた心地です。


相変わらず読書は進まず。
もっと読めるかと思いましたが、
集中する必要がない本しか手にしなかったので。
のめり込むように読むには、
小説が適切ですね。
なんだか、ぐいぐいと引き込まれる小説が読みたい気分です。
何がいいかしらん。
バルザックか、スタンダールか、それともいっそロシア文学か。


ドイツの文学は、かつて読んだことがあって、
今でもトーマス・マンは大切な作家ですし、
ケラー、クライスト、シャミッソー、ホフマンあたりが好きです。
なぜか文豪ゲーテが抜けておりますね。
あまり食指が進まないのですが、
「イタリア旅行」は特別です。
初読時はあまりわかっていなかったと思うので、
またゆっくりと読みたいと考えています。


手元にある小説は、
ドストエフスキー「白痴」、
ディーネセンの短編集、
ミルハウザー2冊等々・・・
このあたりにしましょうか。


明日から、お仕事ですね。
落ち着いて、マイペースで、周りに振り回されないようにしたいです。
冷静でいれば、諸問題も対処できるかな、と思っています。

パリガイド いろいろ

夜、ゆっくりとパリのガイドブックをめくっておりました。


一冊は、
「パリ・スタイル 大人のパリガイド」 村上香住子著 リトルモア


フィガロ・ジャパンでおなじみの村上さんのパリガイドです。
a la modeなとってもお洒落なお店を、
村上さんならではの切り口で紹介されています。
そういう時に行くお店なのか、とか、
いざとなったらこのお店、など、
成熟した大人の女性が訪ねるにふさわしいお店がたくさん。
今の私には必要ないものばかりですが、
パリにはそういった大人の女性の世界があることに、
豊かさを感じさせられます。
素敵です。


もう一冊は、
「パリのすみっこ」 クウネルの旅 マガジンハウス


今はリニュアルされていて、すっかり変わってしまった「クウネル」ですが、
以前の、のんびりとした生活の醍醐味を味わって楽しむ世界観のパリ版を
楽しむことができます。
この本は以前にもご紹介したかと思います。
古いお店のたたずまい、プップおばさんの食卓、
子供たちの楽しみ、隠れた人気のバスめぐり、など、
味わい深い素敵なところがたくさんあります。
写真も好きな陰影深いもので、
じっくりと楽しむことができます。


今、ちょっと英国ブームがきているツキスミですが、
やっぱりパリは憧れと(住んだことも無いのに)懐かしさを感じさせてくれます。
光の入り方もとても好き。
どこか柔軟性や多様性を感じさせる都会というのも好きなところです。
今日は仏大統領選挙があるということを思い出すと、
フランスの良いところ・・・懐深い、したたかさもある、自由と友愛と愛情溢れる国を
みんなで作って、守っていけると素晴らしいな、と願うばかりです。

2017年5月5日金曜日

京都古書研究会 春の古書大即売会

京都古書研究会・・・京都、古書でリサーチすると、
まず出てくるのがこちら。
この研究会が主催する古本まつりは、年に3回あります。
春の古書大即売会
夏の下鴨納涼古本まつり
秋の古本まつり 知恩寺


京都で古書店を覗きたいなぁと思っていたら、
偶然、この春の古書大即売会があることがわかり、
出かけてきました。


個性のある古書店が多数ある京都、
私の場合はそんなにマニアックではないので、
あまり追いかけることはしていません。
古書まつりは、夏と秋を経験しているので、
ちょうどいいかと思いました。


場所は岡崎のみやこめっせにて。
大きなホールにたくさんあります、あります古本たちが。
クンデラの小説と清岡卓行の本が見つかるといいなぁと思いつつ、
自分の好きなジャンルはぱっと目に入るので、
まず眺めて、ありそうなところをではズームインしてチェック。
お、デュラスのこの本は良いなぁ、とか、
プルースト関係の本は結構あるなぁ、とか。
今回は小説系のみに絞っていたので、
さらにチェックがスムーズに。


全体をざっと見終えたのは1時間後。
結構短いですね。
最終的に購入したのは、
ジーン・リース「サルガッソーの広い海」みすず書房。
版元品切だったので、もう手に入らないかと半分あきらめていた本です。


これは、「ジェイン・エア」に登場するロチェスタ―夫人の話です。
昔読んだときに、このロチェスター夫人が可哀そうで、
すごくひっかかっているのです。
それも含めて、「ジェイン・エア」自体も再読したいですし、
今日手に入れた本を読むことで、気持ちも落ち着くかもしれません。


コンパクトなお買いものができて、ほくほくです。


さて、GWだけあって、京都もかなりの人出でした。
それがわかっていたので、ランチもお店に入ることを始めからあきらめて、
(岡崎ではいつも AuTempsPerdu に行くのですが)
大好きなブルディガラでサンドイッチなどを買ってありました。
で、みやこめっせの木陰で、ぱくぱく。
それから、三条までバスと徒歩で移動してTINTINショップへ。
職場用のキーホルダーが必要になっていたので、ちっちゃいTINTINを購入。
三条通りもお店がずいぶん変わっていて、人も多かった。
次に行くのは、イノダしかありません。
暑かったので、コーヒー・フロートにしました。
もうそんな季節なのですね、と店員さんとお話したりして。
イノダの三条通りのお店の円形のお席だったので、
ゆっくりすることができず、再び移動。
大丸で柏餅(子供の日ですものね)をおみやげとして購入して、
切り上げました。
なので、16時に帰宅、というもったいないくらいの早さでした。
もうちょっとのんびりできればよかったのですが、
遅くなると、再び人ごみがラッシュ状態になるので、
これくらいが、いい加減かもしれませんね。


GW、後二日あります。
贅沢というか、違う時期に振り替えてほしいような気もします。
せっかくですから、やりたいこといっぱいすることにしましょうか。

2017年5月4日木曜日

書評、いろいろ

先日、新潮社から松浦寿輝さんの小説「名誉と恍惚」が出版されました。
松浦さんは、学者でもあられますが、
書き手としては、詩人としてスタートされています。
後に手掛けられるようになった小説では芥川賞も受賞し、
また、子供向けと言ってよいような作品もあり、
手ごわい研究書はもちろん、多くの本を発表されています。


その中で、私が読めるのは、エッセイだけ。
和むような親しみのあるエッセイではなく、
このような精神が存在するのかと震撼させられるような、
感覚におちいることが多いです。
それでも、わずかな共通項では、共感できるところがあり、
他の人には見られない透徹した思考に導かれるように、
読んでいる、という感じでしょうか。


小説作品の方は、とても男性的な感覚で書かれており、
暗く、湿った感じが苦手で、
読むことはあきらめています。
そこへ今回の歴史を舞台にした大作です。


どんな本なのか、と新潮社の「波」でストーリーをなぞったり、
あれこれと書評に目をとおしているのですが、
どれも、筋書きを中心とした書評ばかりです。
これでは、あまりよくわからない、と思っていました。
この本の存在意義を知りたかったのです。


そこへ、4月29日(土)の日経新聞の書評欄に、
山城むつみさんが取り上げられていたのを読みますと・・・。
舞台設定の分析、本のポジション、
作家の冒険心を見出し、登場人物の描かれ方を分析し、
この本のポジションと照らし合わせて、
この登場人物たちがどのように描かれているか、
非常に客観的に書かれているのです。


この本の特徴をこれにより知ることで、
自分が読むべきか、否か、判断することができます。


このようにすぐれた書評というのは、
本の意義が伝わるものでなければならない、
のではないでしょうか。


今は本の帯から始まり、色々な形、
ネット上も含めての、色々な場所で、
書評がたくさん存在しますが、
自分が知りたいことをよくよく理解していないと、
辿りつけなかったりします。


もちろん、現物にあたってみるのが一番です。
が、書評を読む醍醐味を味わうのも大切かと思います。


なんて、こんな素人の表面読みの私がいうのは、
はなはだおかしなことであり、失礼なことでもありますが、
少し感じたことを書かせていただきました。

GWは刻々と過ぎてゆく

長いお休みだと思って、
今日は冬物を洗って、片付けよう、とか、
庭の草抜き(どくだみさんが繁茂している場所があります)しましょう、とか、
お休みだから、パスタ作るよ!とはりきったり、
いつもより丁寧にお掃除したり、
などなど、雑用ばかりしているうちに、
日が過ぎてゆきます。
読書は少しだけ、合間をみて、本を広げていますが、
あまりしっかりは読めていません。
お天気が続いて、風が心地よいので、
さらにゆったりとした気分で、
のんびりと何もしていない、というのが実態でしょう。


お庭では3本のつつじが満開になり、
ノースボールや、一年中咲いているような気がするイベリス、
カラ―は4本目が咲きまして、
薔薇も咲き始め、にぎやかな雰囲気です。
あさがおの苗も準備ができているようですが、
カモミールが場所を占領していて、植え付けはまだ先になりそうです。
そろそろチャイブと菖蒲が咲きそうです。
お花は綺麗ですね、気持ちが明るくなります。


今日は、めずらしく両親と3人で、ランチに出かけました。
生駒市の菜畑にある蓮というフレンチです。
一つ一つ手作りで丁寧に作られたお料理は、
盛り付けもひと手間かかっており、
添え物も凝っていて、食べるのがとても楽しい。
ボリュームはありませんが、
女性には豪華なミニ・コースという感じです。
少しワインもいただいて。
最後のデザートが6種類もあり、とっても美味しくて、
これには、父も大喜び。
次は4人で夜に来よう!と父も気に入ってくれた様子で、
よかったです。


と、こんな感じで過ごしております。
ささやかなことでやらねばならないこともあり、
お休みはお休みなりに結構忙しい、と感じたり、
ほんとに疲れはとれているのかしら? と思ったり、
体調をメモしながら、ダイアリーを眺めています。

2017年5月3日水曜日

「図書」岩波文庫 わたしの三冊から

岩波文庫は創刊して90年になるそうです。
そのラインナップが見事であることは、
どなたもご周知ですね。


翻訳小説でクラシックな本を選ぶときは、
まず岩波文庫でチェックします。
翻訳が古く、難解な場合は、あきらめることもありますが、
子供のころから見慣れている岩波を選ぶことが多いです。


さて、今回のわたしの三冊に目を通していると、
同じ本を選んでおられる場合がかなり多いです。
それは、90年前から繰り返されて多くの人に選ばれ、
読まれてくることで、淘汰されているともいえるでしょう。
なので、この冊子ではとてもよい本が選ばれていると、
考えてよいのではないでしょうか。


ここからは、ツキスミの独断と偏見のコーナーです。


是非読んでみたいのは・・・
 「死に至る病」 キェルケゴール (多数の方が選んでおられます。)
 「イリアス」 ホメロス
 「オデュッセイア」 ホメロス
 「イギリス名詩選」 (詩は苦手ですが、数多くの名詩人がいることを考慮しますと・・・)
 「パンセ」 パスカル (“パスカルほど人間存在の抱えた本質的矛盾を根本から
               理解した思想家はいない”・・・基本を学べることができるなら・・・)
              (こちらも多数の方が選ばれておられます。)
 「幸福論」 ヒルティ (“実用一点張りの内容”・・・もしかしたら、私に応用できるかも?)
 「読書案内」 モーム (この本、読んでいないのが自分でも不思議です)
 「水滸伝」 (昔から面白そう、と思いつつ、読めておりません。)
 「永遠平和のために」 カント (実現不可能とは思いつつ、そうであってほしい。)
 「病牀六尺」 正岡子規 (なぜ読んでいないのか、自分でも不明・・・。)
 「トリスタン・イズ―物語」 (Loveの小説はいままで避けてきましたが・・・。)
 「新古今和歌集」 (堀江敏幸さん選。堀江さんは高校生の頃、日本の古典を愛されて
             いたそうで、ここでは、この本を取り上げられています。
             いつか和歌を読みたいと思っているので、そのうちの一冊として。)
 「愛の断想・日々の断想」 ジンメル (ジンメルは以前から気になっているのでした。)
 「ヨーロッパのキリスト教美術」 マール (詩的な文章とありますから、読めるかも?)
 「ヴィヨン全詩集」
 「ロンサール詩集」 (フランス詩もなぞっておきたいのですが、読めるでしょうか・・・。)


再読したいのは、
 「ボヴァリー夫人」 フローベール (もう3回くらい読んでいるのですが、
                      重要だと感じる部分がいつも異なり、
                      常に新鮮な刺激を得ることができるのです。)
 「プラテーロとわたし」 ヒメーネス (とても心穏やかになる本なのです。)
 「みずうみ他」 シュトルム (ドイツ文学も、オーソドックスな作品はとても好き。)
 「ジェイン・エア」 C・ブロンテ (今、再読すると、どのように感じるか、気になります。)
 「坊ちゃん」 夏目漱石 (“舞台はロンドンと考えたい”という意見が!これは新鮮かも!) 
 「外套・鼻」 ゴーゴリ (ロシア文学の短編は好きな作家が多いのです。)
 「朝のコント」 フィリップ (堀江敏幸さん選。再読してみたくなりました。)


以上が読んでみたい!と思った本です。
冊数としては、わずかですが、
簡単には読めない本ばかり。
心の中であたためて終わるか、一度は開いてみるか、
どうなることでしょう。


こういった書物のタイトルを眺めていると、
優先順位がぐっと変わってきます。
やはり古典的な本を読むことの方が、
自分の心のために良いのではないか、と思えてきます。


読みやすい本ばかり手にしている昨今、
もちろん時代性もあり、旬な本も読みたいですし、
和む本も読みたいのですが、
読書に割ける時間はわずかです。
よ~く考えましょう。

ありがとうございます

今夜は、凹んでいるツキスミのために、
以前から大変お世話になっているT部長とKさんが、
集ってくださいました。


GW前にT部長からお誘いがあった時には、
何も考えておらず、久しぶりにお目にかかれることだけを
喜んでおりました。


今日はGWの中日でしたが、
仕事では初めて行う重要な締めがあったので、
そちらをクリアすることに没頭していて、
仕上がった書類を担当者に持参することに、
終始していました。


集まりに遅れて行った私を、
辛目に励ましてくださるT部長、
優しく話に耳を傾けてくださるKさん、
そして、T部長が気にされていたよ、と
Kさんがささやいてくださって、
ようやく大切なことに気がついたのでした。


こうして、見守ってくださって、
暖かく応援していただいて、
もう、言葉がありません。


気が強いツキスミなので、
対等におしゃべりしてしまい、
御二方のお気持ちに応えられたとは到底思えませんが、
とてもありがたく、
感謝しています。


今は自分の置かれた立場を認識して、
求められた役割を果たして、
相手には誠実に対し、
自分の仕事を真面目に取り組むこと。


初心に戻ったつもりで、
出社したいと思います。


T部長、Kさん、
ありがとうございました。