2013年6月19日水曜日
雨の日の読書
予報どおり奈良は午後から大雨です。
どしゃぶり。
乾燥機に入れられない洗濯物が悲惨です。
カワックがあるといいのかな。
数年後にリフォームするときには、カワックをお願いしたいな。
今日は雨のおかげで実にのんびりとすることができました。
「短編コレクションⅡ」をできるだけ毎日一つずつ読んでいます。
ロジェ・グルニエの後は、
フリードリヒ・デュレンマット「犬」
インゲボルグ・バッハマン「同時に」
ウィリアム・トレヴァー「ローズは泣いた」
ファジル・イスカンデル「略奪結婚、あるいはエンドゥール人の謎」
J・G・バラード「希望の海、復讐の帆」
それぞれ特徴が際立っていて、個性豊かです。
デュレンマットは複雑です。
考えすぎない方がいいのかもしれないけれど、
あの犬の行為はどう受け取ったらいいのか悩んでしまいます。
バッハマンはとても凝った内容で、正直に言うと、ついていけませんでした。
もっと丁寧に読めばよかったかもしれません。
トレヴァーは一冊「聖母の贈り物」を読んだことがありますが、
とてもストレートでシンプルでデリケートで、定評高いことがよくわかります。
イスカンデルは地方色が豊かで、ユーモアのセンスもあって、
可笑しかったです。
この短編一つでメッセージにもなっているのです。
バラードはSF。
SFもなかなか面白いと思いました。
あまり読むことはありませんが、単純なものなら読めるかもしれません。
そしてお楽しみであった小川洋子さんの「最果てアーケード」を
読み始めました。
ところが、いつも感じる酩酊感が呼び起されず、
乾いた感じがしています。
いや、作品はいつものとおりだと思うのですが。
以前「ミーナの行進」を読んだ時も、あまりテンションが上がりませんでした。
退屈ささえ感じたのです。
どうしてかな。
自分のコンディションも関係していると思います。
読み手は勝手なものですね。
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