ここしばらく北欧のミステリを読んでいましたが、
そこで“北欧のミステリといえば「笑う警官」・・・”とありました。
「笑う警官」といえば、確か角川文庫にあったようなと思いだし、
書店に行くと、どんぴしゃ、ありました。
ページをめくると古い活字。
ということは版を重ねている定評のあるミステリということ。
というわけで早速読んでみました。
とてもじっくりと練られた内容です。
事件の解決に向けてはなかなか進展を見せず、
どうなっていくのかと心配になりましたが、
主人公のマルティン・ベックが注意を払っていた最初の疑問が、
ぴたりと当てはまると、
後はずんずんと展開して、ほっとしました。
最後にはちょっとしたオチもあったりして。
最近の波乱が多い内容のミステリが多い中、
オーソドックスなじっくりと読ませてくれる作品でした。
ベックを中心に、警察のチームで動いているのも、
懐かしさを感じさせます。
古いといえば、古いのですが、
その点さえ、気にしなければ、問題なしです。
タイトルの「笑う警官」。
どこで種明かしがあるのかと思いきや、
これも心温まる部分でありました。
でもベックは笑わなかったのですよ。
作者はマイ・シューヴァルとペール・ヴァールー。
スウェーデンが舞台です。
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