現在、豊田市美術館で開催中のジャン・フォートリエ展。
8月9日には、堀江敏幸さんによる講演があるそうです。
フォートリエは私にとって共感できる画家のひとりです。
20数年前に10点ほどを観る機会がありました。
どれも重く心に響く作品でしたが、
中でも「黒の青」。
その時の心中をそのまま描かれているようで、
見入ってしまいました。
写真などではわかりにくいのですが、
フォートリエは色調がとても微妙で、
実際には絵の中に溶け込んでいきそうな深い色です。
「黒の青」も青が濃く濃く、
引き込まれるようでした。
もっと昔々、
カンディンスキー展を観ていたときのこと。
「円の習作」という作品の目の前で立ち止まってしまったことがありました。
心の宇宙の中に、私の心の様々な形が浮かんでいる!
若い頃のこと、とても単純に嬉しくなって、
長い間は、私の心は「円の習作」だと思い込んでいました。
でも、心の様子というのも変化していくのですね。
フォートリエの名前を再び目にして、
あの時は「黒の青」のようだったと思い返し、
では、今はどんな様子だろう・・・と思ったりしています。
そんなフォートリエの絵との出合いはありましたが、
その人となりについてはあまり知りません。
堀江さんがどんな内容の講演をされるのか、
とても関心がありますが・・・豊田市美術館ってどこだろう・・・?
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