今回のルーブル美術館展のテーマは日常を描く。
風俗画にみるヨーロッパ絵画の神髄ということで、
肖像画などは無く、17、18、19世紀の日常を描いた作品を、
主眼とし、広い階層の人々の生活ぶりを観ることができました。
オランダの商人を描いた寓話的な作品として注目されていたのが、
クエンティン・マセイス「両替商とその妻」。
妻は祈りの本を広げているのですが、
やはり夫が手にしている金品が気になるよう。
夫が持つ天秤は何の象徴だったかな?
このとおり、あやふやな知識です。
ブリューゲルも一点ありました。
こちらも刺激的な寓意に満ちた絵でありました。
気持が休まる絵としては、
コローの数点が良かったです。
でも秀逸はやはりフェルメールの「天文学者」でしょうか。
フェルメールの描く質感がすごくデリケートにきめ細かくて、
とても好きですが、表情豊かな人物像も独特でしょう。
なにせ描かれたのは17世紀ということですから、
このような写真のような作品は興味深いところ。
日常生活といっても、当時は灯りが蝋燭なわけで、
どの絵も基本的に暗いのです。
服装や、生活空間の様子など、人によって観る視点が異なることでしょう。
ルーベンスの風景画は予想以上によかったでした。
基本的にルーベンスの描く人物画が苦手なので、
意外に感じたのです。
予想通りブーシェは苦手。
最後にロベール「ルーブル宮グランド・ギャラリーの改修計画」が、
観れたのは、とてもよかった。
歴史的な背景などがわかる作品が面白いですね。
1798年頃には、現在のルーブル美術館の素地ができていたことが
わかります。
他にも有名な画家の作品も多く、見応えがありました。
全部で83点、訪れている人も多く、すり抜けながらの見学でした。
おおっと、大切な作品を忘れておりました。
レンブラント「聖家族」。
いつものレンブラント光が差し込み、
深い感慨が観る人に訪れます。
今回の展示は普段あまり観ることのない作品が主であったように
感じます。古典的な作品は、とても重々しく、時の経過を感じさせ、
今現在に観ていることが不思議な感覚です。
あまりに重厚なので、長くみていると、少々疲れてくるほどです。
とはいえ、もう少し丁寧に観れればよかった、と、
反省しています。
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