フランスに関連するニュースを読んでいて
川内有緒さんの著書に興味を持ったので、
その人の文庫を一冊、と思い、読んでみています。
タイトルのとおり、
パリで活躍する人、10名を取材しており、
4版とありますから、
人気のある本のようですね。
意外とフランスびいきでパリへ、というわけではなく、
自分の生き方を追求していくと、
パリにその場所があり、
その場で生かされ、生き抜いている、と感じられます。
まず、自分の生き方、やりたいことへの情熱、努力が
人並みではありません。
いくつもの障壁を乗り越えて、その場に到達されています。
その熱意は、どこから生まれてくるのでしょうか。
今から同じような情熱と努力を持って、
何かを成し遂げよ、と考えても、
とうてい私などにはできません。
でも、かつて20代のころ、
まわりを顧みずに、せっせと穴を掘るウサギのように、
仕事に従事していたことがありました。
気持ちも体力も併せてエネルギーをたっぷり注いだ記憶だけが、
残っています。
そんな過去を思い出すと、
溢れる熱意をもって行動する時期というのが、
あるものなのかもしれません。
そして今は年齢相応に仕事をしている自分がいます。
これからやりたいことも、
マイペースでするしか、方法は無いと思っています。
こういうことも自分らしさに繋がっているような気がします。
もし10代、20代の私がこの「パリでメシを食う」を読んだとしたら、
きっと違った感覚を持つことでしょう。
未来への可能性に対し、自分の全精力をかけることでしょう。
パターン化された人生しか知らなかった自分に、
生き方の自由な選択を教えてくれたに違いありません。
それには強い芯がなければならないことも。
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