2015年8月23日日曜日

「彼は秘密の女ともだち」

「彼は秘密の女ともだち」 フランソワ・オゾン監督


この映画、あちらこちらで宣伝していたので、
すごく興味があったのです。
それもロマン・デュリスがその女ともだち・・・らしいとわかり、
ますます気になりだしまして、
京都シネマでいい時間に上映されていたので、
滑り込んで観てきました。


ロマン・デュリスはあまり好きなタイプではありませんが、
とても男性的な人だと思っていたので、
どんな映画になっているのか、と不思議だったのです。


そして、その映画は・・・。
自分らしく生きる、そのために友達の援助も得て、
新しい人生を選ぶ、という結論です。


お話の筋を書くことは可能ですが、
オゾン監督の技までは、書ききれません。
この監督は実に引出をたくさん持ち、
人の気持ちを読み取る能力を持っている、
映画監督にふさわしい人です。
これまで、5本の作品を観る機会がありました。
どれも趣向が異なっており、
作品の完成度がとても高い。
この監督の映画を観て、失敗することはないでしょう。


この作品も、
それほど奇想天外な内容ではありません。
登場人物のそれぞれの心理をたくみに描きだし、
皆がなっとくのいく結論を導き出しています。


もちろん反対意見の人もあるでしょう。
とくに日本においては。


小説にしてもとても面白いのではないか、と
思われるような、楽しく、複雑で、泣かせる、
興味深い作品でありました。


と、書きならべてもさっぱり・・・と思われるでしょうから、
一度、ご鑑賞くださいませ。

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