今回の今橋映子さん選出による『都市幻想』、
残りの6作品です。
5回目はヨハン・ファン・デル・コイケン
(「死すべきパリ」写真、フランス植民地主義に対するデモの群集)
6回目は秦テルヲ
(「煙突」日本画、明治44年に描かれた工場を描いたもの、構図が美しい)
7回目は佐伯祐三
(「工場」洋画、新聞の小さな写真では少々わかりにくいです)
8回目はマックス・エルンスト、
(「完全な都市」洋画、今橋さんは“「完全」な都市とは、
あらゆる廃墟の記憶、消え去った文明の痕跡の上に
成り立つ夢のような装置ではないだろうか。”と書かれています)
9回目はブラッサイとプレヴェール
(「無題」写真とコラージュ、遺跡の壁の写真に奇妙な牧神や悪魔たちが描かれています)
10回目はロベール・ドアノー
(「かつてのゾーンの端で(モンルージュ)」写真、パリ郊外のゾーンと呼ばれた場所に
打ち捨てられた廃車で遊ぶ子供達の姿)
一つ一つの作品に添えられた解説を読んでいくと、
其々に深い意味が隠されているのでした。
このように丁寧に噛み砕いていただくと、
どうにか糸口が掴めます。
日ごろは漠然としていますが、
見る物すべてに謎が秘められているのですから、
せめて好ましい対象については、
注意を払うようにしたいものです。
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